我慢できないブラジャーのチクチクとかゆみ!その原因と対処法
お肌のかゆみや刺激って、いったん気になるとすごく不快なものですよね。私たちの身体はすべてお肌で覆われているので、かゆくなる可能性は全身にあるのですが、女性にとって意外と多いのが、ブラジャーの刺激による胸周りのかゆみです。
ブラは女性にとって欠かせないアイテムですが、一方でかゆみやチクチクした刺激の原因になってしまうこともあるんです。そして、このかゆみや刺激は放っておいてはいけません!放置すると、さらなるお肌トラブルにつながってしまうこともあるんです。
ブラによるかゆみの詳しい原因や対処法についてお話しますので、深刻な肌トラブルになる前にどうすべきか、ご参考にしてくださいね。
バストのかゆみはブラが原因!?何が刺激になって症状が出るか知ろう
身体の一部が痒いのは、それがどこでも嫌なものですが、中でもバスト周辺のかゆみは人前で掻きづらいのも相まって、いっそう不快感が大きいですよね。そんな胸のかゆみの原因のひとつに、ブラジャーがあります。まずは、その辺りからお話を始めましょう。
ブラが肌の刺激になる!
ブラジャーは本来、私たちのバストを美しく健やかに保つためのものですが、逆に以下のような不快な症状の原因になってしまうこともあります。
- 乳房のお肌や乳首のかゆみ
- チクチクする感覚
- 乳房のお肌の赤み
- 湿疹
どれも嫌なものですが、なぜブラによってこのような症状が引き起こされてしまうのでしょうか?
それには、ブラの締め付けや縫い目が関係していると考えられます。
つまり、ブラジャーそのものがお肌への刺激になり、かゆみなどが生じてしまっているのです。
ブラ以外の要因は?
さらに、ブラ以外にもバストのかゆみを引き起こす要因があります。
- 乾燥肌
- 汗
- アトピー性皮膚炎
夏場はもちろん、冬でもバスト周辺はブラによって蒸れやすく、汗もかきやすい場所です。
下着メーカーの「トリンプインターナショナル」が行った調査結果によると、実に7割以上の女性がブラのムレが気になったことがあると答えています。ムレや汗をそのままにすると雑菌が繁殖しやすくなり、かゆみにつながります。
また、元々、乾燥肌やアトピー性皮膚炎などがある人は、そこにブラの刺激が加わってかゆみなどの症状がより強く出てしまいがちです。
というわけで、お肌の状態から表れるかゆみだけではなく、ブラジャー自体もかゆくなる原因になり得るもので、両者が合わさるとさらに悪化しやすいということなんです。
痒みが出やすい年代や時期もある!
胸のかゆみは普段から誰もが感じ得るものですが、特にそんな症状が出やすい時期や年代があります。
また、40代以降では身体の変化を感じる女性が多く、それがバスト周辺の不快な症状につながることもあります。ワコールの行った研究を引用させていただきます。
ワコール人間科学研究所が実施した40~50代を対象としたアンケートによると、40%の人が「ここ数年で体質に変化を感じている」ことがわかった。(中略)
また、「かゆみ」は、皮膚から出てくる皮脂量が低下し「かさつき」が生じやすくなるのが要因と考えられる。そのため、今までは何ともなかった些細な刺激にも敏感に反応してしまい、「かゆみ」や「かぶれ」を引き起こしやすくなる。
引用元:ワコール ボディブック
このように、若いうちは何ともなかった人でも、40代以降はカサつきによる痒みや、下着による締め付け感に抵抗を感じるようになりがちなのです。
アラフォー女性は、これまで以上にバスト周辺のケアを意識したほうが良いのかもしれませんね。
40代になると、かゆみや締め付け感への抵抗を感じる女性が増えるんだね!年齢があがると乾燥しやすくなるってことかぁ。今のうちからケアの習慣を付けておいた方がいいね!
かゆみやチクチク感は放置しないで!今日からできる対処法とは?
バストや乳首のかゆみやチクチクとした刺激は、多くの女性が感じている、もしくは今後感じる可能性があるものでした。でも、大したことないからといって放置している人はいませんか?
放置するとどうなる!?
もしも、少しでもかゆみなどの症状があるのであれば、そのままにしていてはいけません!
乳首の黒ずみは、元々色素の濃い体質の人ももちろんいますが、ブラとの摩擦によって色素沈着してしまうこともあります。また、
- アンダーバスト
- ワイヤーの端(バストの中心や脇)が当たる部分
これらの部分は、ブラの締め付けによるかゆみや黒ずみが生じやすい場所です。かゆみまで行っていなくても、締めつけ感が気になっているならば、今のうちに対策を取った方がよさそうです。
今すぐできる対処法とは?
では、どんな対策を取るべきでしょうか?まずは、自宅ですぐ始められるセルフケアをご紹介します。
- 汗をこまめに拭くなど清潔を保つ
- お風呂では熱いお湯に浸かり過ぎない
- スポンジやあか擦りタオルなどは使わず手で洗う
- 刺激の強いボディソープは使わない
- 化粧水やクリームなどで保湿をする
- 体に合ったブラを選ぶ
ブラ選びについては次章で詳しくお伝えしますが、それ以外では主にお風呂での対策となります。
お肌が乾燥していると刺激が入りやすくなり、かゆみや湿疹につながります。したがって、お肌の潤いを洗い流しすぎないことがポイントです。
症状が強いときは皮膚科へ行こう
このようなセルフケアで改善すればまったく問題ないのですが、なかなか治らないときや既に皮膚炎のような状態になってしまっているときは、皮膚科を受診したほうがよいでしょう。
湿疹は短期間に薬でしっかり治さないと、再発を繰り返して慢性化してしまうこともあります。
そうならないためにも、ちょっと長引いているなと感じたら速やかに皮膚科へ行きましょう。また、元々アトピー性皮膚炎がある人や乾燥肌の人は、まずその治療やケアをすべきです。それが改善すれば、バストのかゆみも治まってくるはずです。
お肌のうるおいのためには、手で洗うことや熱いお湯に長時間浸からないことが大切なんですね。シャワーだけにするのもいいですが、美容のためには半身浴が一石二鳥かもしれません!
かゆみが酷いときやブツブツした湿疹ができてしまったら、早めに病院へ行った方が良さそうですね。すぐに病院に行けないときは、かゆくてもできるだけ掻かないようにして、冷やすなどの応急処置をするといいそうです。
秘訣はサイズと素材!?正しいブラを選んでバストのお肌を守ろう!
胸周辺のかゆみに対するセルフケアをご紹介しましたが、それ以外にもまだできることがあります。それは、正しいブラを着けること。この章では、どんなブラが「正しい」のか、じっくりご紹介します!
ブラはジャストサイズのものを!
すでにお話したとおり、ブラジャーの締め付けや縫い目、すなわちブラそのものが不快なかゆみなどの原因になり得ます。ということは、締め付けや縫い目などの問題をクリアしたブラを選べば、バスト周辺の肌トラブルを防げるのです。
ブラの締め付けが原因と聞いて、締めつけがきつくならないように大きめサイズのブラを着けようと考える方もいらっしゃるかもしれません。でも、これは間違った対応なんです!
緩いブラを着けていると、バストが動いて余計こすれやすくなってしまうので、摩擦によるかゆみや色素沈着を引き起こしやすいんです。
さらに、バストアップの観点からも、サイズの合っていないブラはNGです。できればお店で試着をして、ジャストサイズのブラを選ぶようにしましょう。
素材に着目して選んでみよう!
胸元に汗をかかないことも、不快な症状を予防する有効な手段です。そこで、汗をかきにくい通気性の良い素材を使用しているブラを選ぶのがオススメです。最近は、各メーカーが様々な優れた素材のブラを出しています。
こちらは、トリンプの「フリーブラR」。カップだけでなくベルトの部分にもメッシュ素材を使用し、高い通気性を実現しています。締め付け感も少なく、真夏でも爽やかな着け心地です。
これも通気性の良い素材を使った、ピーチジョンの「クーリッシュブラさらさらパウダリー」というブラです。カップの内側は吸水速乾・抗菌防臭生地が、サイドベルト内側は接触冷感・抗菌防臭のパワーネットが使用されており、快適に着けられる工夫がいっぱいです。
縫い目が気になる人はシームレスを!
ブラの縫い目の部分が痒くなるという人には、シームレスのブラがオススメです。シームレスとは、縫い目がないという意味。
不快感の原因である縫い目自体がないのですから、きっとかゆみや刺激感も軽減されるはず。
こちらはブラジルの下着メーカーMARCYN(マルシン)による、シームレスブラです。肌に触れる部分には縫い目がないので快適ですし、表面がつるんとしているので薄着になっても服に響きません。海外メーカーの商品ですが、楽天などのECサイトから購入できます。
実用性の高い下着づくりに定評のあるアツギの「ヌードメイクシームレス3/4カップ」です。全体的に吸汗速乾素材が用いられ、サイドベルトにも縫い目のないヘム素材を使っています。国産メーカーが良いという方には、こちらがオススメです。
その他の小ワザも活用しよう!
その他のにも、まだまだ痒みやお肌のチクチク感を解消できる小ワザがあります。
- ブラのタグをできるだけ根元からカットする
- かゆみが出る部分の肌とブラの間にガーゼをはさむ
ブラには、品質表示や洗濯方法が書かれたタグがついていますよね。このタグがついている部分がかゆくなったりお肌にチクチクしたりすることって、よくあります。そこで、このタグをハサミでカットしてしまいましょう。
カットの仕方が甘いと、カット面が余計チクチクしますので、できるだけ根元から切り取るのがコツです。
また、かゆい部分とブラの間にガーゼをはさんで、汗を吸い取るのも効果的です。汗を吸ったらこまめにガーゼを取り替えれば、より快適に過ごせますよ。
でもジャストサイズのブラをすると、今度は締め付け感が気になっちゃうよ。どうしたらいいのかな?
紹介したフリーブラ以外にも、着け心地が良くて締め付け感を少なくしたブラがいろいろ出ているから、試してみるといいわ!
ブラ選びと乾燥に注意!かゆみを防いでツルツルピカピカの胸元に!
胸元のかゆみは多くの女性が体験しているものですが、その原因はブラジャーそのものだったり、お肌の乾燥だったりするということをお話しました。
お肌を乾燥させないようにするとともに、通気性の良い素材のブラやシームレスのブラを着用するなどの対策で、かゆみ予防が可能です。ただ、かゆみが長く続いていたり、湿疹などが出てしまったりする方は、できるだけ早く専門医の診察を受けましょう。
胸元のお肌がキレイだと、水着はもちろん、どんな服でも着こなせるようになっちゃいます。ツルツルでかゆみや赤みもない、ストレスフリーの美バストを目指しましょう!
まずは、胸元の乾燥を防ぐような対策をとって、冷感素材や通気性の高い素材を使ったブラを選ぶようにして様子を見てみましょう。それでも改善しなかったら、皮膚科へ行ってね!
ツルツルの胸元は、ポイント高いわよ!あなたも今日からバストのかゆみ対策、始めてみてね。