母乳が詰まると胸にしこりができる!?それはやっぱり乳腺炎かも!

2016/08/24

胸にしこりができると、もしかして乳癌かも…と不安になってしまいますよね。ですが、それが母乳をあげている時期にできたのなら、多くの場合乳腺炎です。

実は、乳腺炎の発症には母乳が大きく関わっています。だから、授乳期に多く起こるんですね。

乳腺炎は、なんと授乳している人の4人に1人が経験するとも言われる症状なので、ご存知の方も多いことと思います。

だからこそ、乳腺炎なら大丈夫と考えてしまいがちなのですが、乳腺炎を放っておくと強い痛みが出る、切開が必要になるなどするので、できるだけ早い対処が必要なんですよ。

そこで、母乳が乳腺炎にどう関係しているのか、乳腺炎の症状や対処法はどんなものか、詳しくご紹介します!

乳腺炎には2種類ある!原因は母乳の詰まりか細菌感染

乳腺炎は乳腺に炎症が起こる病気です。そこで、まずは乳腺とはどのような組織なのかを確認しておきましょう。

乳腺外来を持つ町田市民病院によると、乳腺は以下の図のように、母乳を作る小葉という組織と、できた母乳を運ぶための乳管からできています。 

バスト断面図

小葉と乳管がセットになってブドウの房のように見えるものを腺葉というのですが、この腺葉からは1本の主要な乳管が乳頭に向かって開いています。腺葉が15個から20個程度集まってできたものが、乳腺です。

つまり、母乳が出る部分は、1か所ではなくいくつかあるということですね。母乳が出る穴は、20個くらいあるという話があります。とはいえ、その全てが開通しているわけではないので、母乳が出る穴の数には個人差があるのが現状です。

では、母乳と乳腺炎の関係を詳しく見ていきましょう。

2種類の乳腺炎

母乳が出ている間に胸にできるしこりの多くは乳腺炎だと最初にお話ししましたが、その乳腺炎には2種類あります。

急性うっ滞性乳腺炎 急性化膿性乳腺炎
乳腺に母乳が詰まって起こる 急性うっ滞性乳腺炎が悪化して起こる
乳頭の傷から細菌が入って起こる

先ほど図で確認した乳腺に、母乳が詰まったり細菌が入ったりすると乳腺炎になるわけですね。

それでは、それぞれについて詳しく見ていきましょう。

急性うっ滞性乳腺炎

急性うっ滞性乳腺炎は、乳腺に母乳が詰まってしまい、炎症が起きるというものです。乳腺炎に母乳が大きく関わっていると言われる理由が、よくわかりますね。

母乳が詰まる理由としては、下記のようなことが考えられます。

  • 乳管が狭い(初産の人など)
  • 赤ちゃんがおっぱいを吸う力が弱い
  • 卒乳しておっぱいがあまっている

授乳中になるのが乳腺炎なので、卒乳すれば大丈夫なのかと思われがちなのですが、実は卒乳する時期に、赤ちゃんに授乳しないことでおっぱいがあまって溜まってしまい、それが詰まって乳腺炎になることもあるので注意が必要です。

急性うっ滞性乳腺炎になると、下記のような症状が出ます。

  • 胸に軽い赤みや腫れがある
  • 胸にしこりができる
  • 胸が痛む
  • 微熱が出る

ちなみに、母乳が詰まってできたしこりのことを、乳瘤(にゅうりゅう)と呼ぶこともあります。

急性化膿性乳腺炎

急性化膿性乳腺炎は、乳腺が細菌に感染することで起こります。細菌に感染する理由としては、下記のようなことが考えられます。

  • 急性うっ滞性乳腺炎が悪化し、化膿する
  • 乳頭の傷から細菌が入る

赤ちゃんがおっぱいを吸う時に乳頭に傷がつくなどの原因で傷ができていると、赤ちゃんの口内にいる黄色ブドウ球菌などの細菌が乳頭の傷から入って急性化膿性乳腺炎になることもあります。

急性うっ滞性乳腺炎になる原因は母乳の詰まりですし、赤ちゃんの口内細菌は授乳の時に入るものですから、やはり乳腺炎には授乳が大きく関係していると言えます。

急性化膿性乳腺炎になると、下記のような症状が出ます。

  • 胸が赤くなり、かたい感じで腫れる
  • 胸にしこりができる
  • 胸が激しく痛む
  • 血や膿の混ざったおっぱいが出る
  • 膿がたまったかたまり(膿瘍)ができる
  • わきの下にあるリンパ節が腫れる
  • 高熱が出る

急性うっ滞性乳腺炎よりも、強い症状が出るのがおわかりいただけると思います。

乳腺炎には、急性うっ滞性乳腺炎と急性化膿性乳腺炎の2種類があるんですね。

母乳が詰まることで急性うっ滞性乳腺炎になり、それが酷くなると可能性乳腺炎になることもあるとなると、早めの対策が必要だということがわかります。

化膿性乳腺炎は、授乳の際に傷から細菌が入ることでも起きるんですね。

原因がわかっていても、母乳をあげていると避けられないことでもありますから、乳腺炎が授乳をしている人に多く起こるというのも納得できました。

乳腺炎の時の授乳は!?実は、吸ってもらった方が早く治る!

乳腺炎には母乳が関係していると言われると、乳腺炎になった場合授乳はどうすればいいのか気になるところですよね。

痛むから授乳をしたくないという気持ちになるのもよくわかりますが、実は乳腺炎は、赤ちゃんにおっぱいをしっかり吸ってもらった方が早く治ります!

では、なぜそう言えるのか、理由を確認していきましょう。

急性うっ滞性乳腺炎は母乳の詰まりが原因なので吸ってもらおう!

急性うっ滞性乳腺炎は母乳の詰まりが原因なので、それを解消すればいいことになります。そのため、しっかり授乳をして、母乳を残さないことが大切です。母乳が残っていると、どうしても詰まりの原因になってしまいます。

お腹がすいている時の方が、赤ちゃんはたくさんおっぱいを飲みますので、しこりのある方から飲ませるとさらに効果的です。

ですが、乳腺炎になったお母さんのおっぱいは、味が美味しくなくなるとも言われています。それで赤ちゃんが飲んでくれない場合は、搾乳して母乳が残らないようにしましょう。

授乳した後にも、搾乳して飲み残しの母乳を出しておくことが、乳腺炎を軽くするのに役立ちます。

病院に行った場合も、治療法は乳房マッサージや搾乳が中心になります。そのことからも、詰まったおっぱいを出すことが必要だということがわかりますね。

急性化膿性乳腺炎でも、可能な限り授乳した方がいい!

細菌に感染して起こる急性化膿性乳腺炎でも、やはり飲み残しのおっぱいがあると悪化の原因になりますので、可能な限り授乳は続けた方がいいと言われています。

さらに、乳腺炎になって治療のために母乳をストップすると、以下のような理由でその後の母乳育児が続けられなくなる可能性もあります。

  • 赤ちゃんが哺乳瓶に慣れて母乳を飲むことができなくなる
  • 母乳を飲ませないでいる間に母乳が出にくくなる

そのため、母乳育児を続けたい人は、授乳を続けながら乳腺炎を改善させる方法を考えたいものです。

細菌に感染している場合、自宅では対処できないので、病院に行って抗生物質や消炎剤を使って治療することになります。しかし、薬が赤ちゃんに影響を与えることもありますので、授乳中であることを伝え、赤ちゃんに影響が出ない薬を出してもらうようにしましょう。

専門医も授乳を続けることを勧めています!

細菌に感染しているのに授乳を続けたら、赤ちゃんが細菌の影響を受けないのかと不安に思われる方もいらっしゃいますよね。そのため、乳腺炎になっても授乳をしていいのかどうかは多くの人が迷うところです。

これに対して、乳腺専門の先生は以下のような見解を示しています。

可能であれば、授乳はずっと続けることが大事で、乳腺炎になっている方も授乳してください。お乳を吸ってもらうことで早く炎症が引いていきます。赤ん坊が細菌で体調を崩すことはありません。診てもらうのは乳腺外科か、出産された病院が良いと思います。
引用元:ぷれこ こんにちは!いしいクリニックです!

このように、赤ちゃんは細菌の影響を受けないということですね。そのため、乳腺炎の時はできる限り授乳した方がいいということがわかります。

ただし、これに関しては注意点があります。先ほどご紹介したいしいクリニックの先生は、乳腺炎が酷くなると化膿してしまうので、早い時期から抗生物質による治療を受けることが大切だとも説明されています。

その場合、赤ちゃんに悪影響を与える薬もあるので、医師の診察のもと、授乳をしていても安全に服用することができる抗生物質の処方を受けることが大切だということです。

また、可能であればと書かれていることからもわかるように、症状が酷い時には授乳できないこともありますので、きちんと診察を受けてから判断するようにしましょう!

へえ、乳腺炎になってても、母乳は続けていいんだね。

なんだか、病気というと授乳は止めないといけないってイメージがあったけど、母乳を飲ませた方が治りやすいとなると、ぜひ授乳を続けないとって思うよね。

化膿してるとなると、さすがに赤ちゃんに飲ませるのにはちょっとためらいそうだけど、それでも薬を飲みながら授乳をすることも可能なんだね。

そう、あなたの言う通りね。

乳腺炎の主な原因は母乳の詰まりだから、赤ちゃんに飲んでもらった方が治りが早いということね。

でも、気をつけなければいけないことがあるのを忘れてはいけないわね。それは、治療に薬を使う場合、赤ちゃんに悪影響を与えるものあるということなの。

だからこそ、乳腺炎になったら専門医の診察をきちんと受けて、状況に合わせた対処をすることが大切だと言えるのよ。

冷やしたり圧迫したり!自宅でてきる乳腺炎の対処法をご紹介!

乳腺炎になった場合は、先ほど確認したようにできる限り赤ちゃんにおっぱいを吸ってもらうことが対処法になります。しかし、それ以外にも症状を軽くするためにできることがあります。

では、どのような方法があるのか、見てみましょう。

胸を冷やすと症状が軽くなる!

炎症が起きている時には、冷やすと症状が軽くなることがあります。保冷剤をタオルでくるんだものや、冷却シート、濡れたタオルなどを利用して冷やすのがお勧めです。

ただし、冷やす時に気をつけなければいけないことがあります。それは、冷やしすぎないことと、乳首だけは冷やさないようにするということです。

乳首を冷やすとおっぱいが出る部分が開きにくくなり、かえっておっぱいが詰まる原因になるので、注意しましょう。

おっぱいが出る部分が詰まると出ない!乳首の開き方も確認しよう

冷やす時に乳首を冷やしてはいけない理由を先ほど確認しましたが、おっぱいが出る部分が開いていないと、母乳が外に出られません。そこで、おっぱいが外に出やすくなるように、乳首マッサージやオイルラップをしてみましょう。

乳首のマッサージやオイルラップについては、妊娠中に病院で聞かれたことと思いますが、ここで方法を確認しておきましょう。

山本産婦人科によると、乳首マッサージのやり方は下記の通りです。最初はゆっくり、慣れてきたら少し強めに柔らかくなるまで圧迫を行いましょう。

乳首マッサージ

オイルラップは、馬油や羊油のような、薬局などで市販されている動物性の油を乳首に塗って、その上から食品用のラップフィルムをかぶせる方法です。次の授乳のときにそれを外します。

ただし、長くつけ過ぎるとカビが発生してしまうことがあるので、長くても3日以内にしておきましょう。

しこりを圧迫しながら授乳すると飲み残しが少なくなる!

母乳の飲み残しがあると、どうしても乳腺が詰まりやすくなってしまいます。そこで、しこりを圧迫しながら授乳すると、その部分のおっぱいが出やすくなり、飲み残しを少なくするのに役立ちます。

ですが、強く押すことや、揉むことは避けましょう。場合によっては、乳腺を傷つけてしまいます。軽く圧迫するのがポイントです。

赤ちゃんの抱き方を変えると母乳の飲み方が変わることも!

授乳をする時は、だいたい決まった抱き方で飲ませる方も多いかと思いますが、抱き方を変えると、いつも飲み残していた部分の母乳が飲め、赤ちゃんの飲み方が変わることがあります。

そうすると、飲み残しが少なくなるので、乳腺炎を軽くするのにも役立つということですね。同じ姿勢でも角度を少しずつ変えるなどすれば、効果が出ることもあります。

フットボール抱きとタテ抱き

普段から気をつけることで乳腺炎は予防もできる!

実は、乳腺炎になってしまう前に、できる予防法があります。それは、食生活に気をつけることです。

妊娠中や出産後に、お母さんの食事内容によって母乳の質が変わるという話を、多くの方が聞かれたことがあるのではないでしょうか。

脂っこい物や甘いものをたくさん食べると、詰まりやすい母乳になってしまいます。そのため、和食中心の食事を心がける、甘いものは適度に取るなどすると、乳腺炎になりにくくなります。

ですが、そうは言われても何もかも我慢するのは大変ですよね。そこで、甘いものが欲しくなったら和菓子にするなど、上手に対応したいものです! 

卒乳時の乳腺炎を避けるための対処法

赤ちゃんに母乳を飲ませると乳腺炎が軽くなると言いますが、卒乳時にはそうはいきませんよね。そこで、卒乳時の乳腺炎を避けるための対処法も合わせてご紹介します。

赤ちゃんに母乳をあげなくなった時に胸が張って来たと思ったら、母乳を搾って外に出すことが大切です。ただし、その場合には注意点があります。それは、乳首に刺激を与えないように搾ることです。

乳首に刺激を与えると、身体が母乳が必要だと考え、また胸が張ってしまいます。

母乳ケアのサポートを行う団体である「ママズケア」の代表の助産師さんは、胸全体を手の平で包み、おにぎりを作る時のような搾り方をするといいと紹介しています。このような搾り方のことを、おにぎり搾りと呼ぶこともあります。

乳腺炎は、母乳が詰まってなるものですから、母乳を詰まらせないようにする対策が役立つということですわね。

そのためには乳首のマッサージをしたり、授乳の時の抱き方を変えたりという方法がいいということなのよね。

それから、卒乳の時にも気をつけなければいけないのよね。

これまでみたいに赤ちゃんに飲んでもらうことができないんだから、乳首に刺激を与えないようにしつつ、搾ることが大切なんですわね。

乳腺炎には早目の対処が必要!気になる時はすぐ病院へ!

ここまで自宅でできる対処法を見てきましたが、実は乳腺炎の進行はとても速く、しこりができてから数時間からで乳乳腺炎になってしまうこともあります。

これを放置すると、短時間(数時間)で乳腺炎になってしまいま すので、この時はできるだけ早く乳房マッサージを受けることで、乳腺炎を回避できます。

この硬い、痛い、赤い乳房の一部をそのままにしていますと、うつ乳性乳腺炎から細菌感染が合併し化膿性乳腺炎になり、さらに 放置すると膿をためた乳腺膿瘍へ進んでしまいます。

引用元:神崎外科クリニック

※最初にある『これ』とは、乳房の一部がかたくなって、しこりができている状態のことです。

そのため、自宅での対処では難しいと感じたら、できるだけ早めに病院にかかることが必要です。では、詳しい理由や具体的に病院でどんな治療を行うのかなど、詳しく見ていきましょう。

乳腺炎は放っておくと酷くなる!だから受診が必要です

最初に確認したように、急性うっ滞性乳腺炎だったものが悪化すると、急性化膿性乳腺炎になることもあります。そのため、できるだけ早く対処することが必要です。

細菌に感染していなければ、病院ではなくても助産院などでマッサージしてもらえば解消することもあります。

しかし、細菌に感染すると抗生物質などの薬が必要になります。また、授乳ができないほど酷くなることもありますので、専門の先生に相談する方が安心です。

病院ではこんな治療が行われます!

では、乳腺炎で病院に行った場合、どのような治療が行われるのでしょうか。見てみましょう。

乳腺炎の種類 主な治療法
急性うっ滞性乳腺炎 乳房マッサージでたまっている母乳を出す
急性化膿性乳腺炎 抗生物質・消炎剤などを利用して治療を行う
膿がたまっている場合には皮膚を切開し膿を出す
なるほど、病院に行けば、状況に合わせてちゃんと治療してくれるんだね。急性うっ滞乳腺炎なら、乳房マッサージだけで解消することもあるんだね。

それにしても、しこりができてから数時間で乳腺炎になっちゃうなんて、そんなに短時間で進行することに驚いたよ。だから、乳腺炎かなと思ったら早目に病院に行くことが大切なのね。納得。

胸のしこり、もしかして乳癌かも?心配な時の乳腺炎との見分け方

ここまで読まれて、母乳が出ている間のしこりは乳腺炎のことが多いとは言われても、乳癌の可能性はないの?と心配される方もいらっしゃるのではないでしょうか。

実際のところ、授乳中の胸のしこりは乳腺炎のことが多いとはいえ、絶対に乳癌ではないとは言い切れません。

そこで、乳腺炎と乳癌との見分け方を確認したいと思います。

乳癌と乳腺炎はこんなに違う!しこりの固さや動き方を見よう

乳癌と乳腺炎では、しこりの特徴が違うので、固さや動き方を見ることで、どちらなのか予想できるんですよ。では、どのように違うのか、見てみましょう。

特徴 乳癌 乳腺炎
痛み 無いことが多い ある
固さ 石みたいな固さ 弾力のある固さ、場所によって固さが違う
動き 押しても動かない 押すと動く

とはいえ、しこりの固さや動きは、慣れていない人には判断が難しいかもしれませんね。

この中で一番わかりやすいのは、痛みがあるかどうかです。

乳癌の場合、多くのしこりには痛みがありません。しかし、乳腺炎になると痛みがあるので、区別しやすいのではないでしょうか。

ですが、乳癌でも絶対に痛まないわけではありません。そこで、安心のために、やはり病院にかかることをお勧めします。

病院では検査もしてもらえるので安心です!

乳腺炎か乳癌かよくわからなくても、病院にかかれば心配な時はきちんと検査をしてもらえるので、安心です。乳腺に関する検査の方法には、以下のようなものがあります。

検査法 検査の目的
問診 どのような症状がいつ頃から症状が出ているのかを確認する
視診・触診 皮膚の変化やしこりの有無などをチェックする
超音波検査 視診や触診ではわからない病変を見つける
マンモグラフィ 視診や触診ではわからない病変を見つける
穿刺吸引細胞診 何か異常が見つかった時に異常がある部分の一部を吸引して癌細胞の有無を調べる

乳腺炎になると乳癌になりやすい!?実は関係ありません

乳腺炎になると、乳癌にもなりやすいのではないかと不安になりますよね。しかし、実は乳腺炎と乳癌の発症率には関係が無いことがわかっています。

日本乳癌学会では、乳腺炎には授乳期に多くあるうっ滞性乳腺炎と化膿性乳腺炎があることを説明しており、また授乳期以外にも乳腺炎が発症する可能性があるとも述べています。

それから、乳輪の下に膿がたまるタイプの乳腺炎で、治りにくい乳輪下膿瘍という乳腺炎があるとも説明されています。

その上で、これらの乳腺炎は、乳癌の発症とは関係ないことを明言しています。

これらの乳腺炎は乳がん発症とは直接関係ありません。ただし,痛みがないのに乳房が腫れる場合は,まれに炎症性乳がんといって炎症症状を呈する乳がんであることがありますので,このような場合には病院を受診してください
引用元:日本乳癌学会 患者さんのための乳がん診療ガイドライン

やはり、気をつけなければいけないのは、痛みが無いのに炎症が起こることなんですね。

乳癌のしこりは石みたいにかたくて動かない、乳腺炎のしこりはやわらかくて動く。乳癌と乳腺炎のしこりには、こんなに違いがあるんですね。

何より、痛みがあるかないかが大きな見分けのポイントになりそうですね。

とはいえ、自己診断は危険なこともありますから、やはり気になることがあったら病院に行って検査をしてもらう方が安心できますね。

授乳が辛くなる乳腺炎、早目の対処が大切です!

以上のように、乳腺炎はそのままにしておくと痛みが酷くなったり細菌に感染したりして、授乳も辛くなります。そこで、先ほどご紹介したような自分でできる対処をしつつ、時間を見つけて病院に行くことが大切です。

悪化すると、高熱がでて入院しなければいけなくなったり、皮膚を切開して膿を出さなければいけなくなったりします。

そのためにも早目の対処が必要なんですよ!

それから、お母さんの体が不調だと、赤ちゃんにも母乳にも影響が出てきます。お母さんの気持ちは、不思議と赤ちゃんにも伝わっているものです。

だからこそ、お母さんが早めに不調に対処して、落ち着いた気持ちで授乳できることが大切なんですね。

授乳している間に起こる乳腺炎には、急性うっ滞性乳腺炎と急性化膿性乳腺炎の2つがあるということですわ。

急性うっ滞性乳腺炎は母乳が詰まって起こるもの、急性化膿性乳腺炎はうっ滞性乳腺炎がひどくなるか、細菌が感染するかして起こるものという違いはあっても、どちらも授乳に関わることだから授乳している間にできる胸のしこりの多くは乳腺炎と言えるんですわね。

乳腺炎は進行も早く、自宅での対処では治らないこともありますから、そういう時にはできるだけ早めに専門医の診察を受けることが大切ですわ。

お母さんが元気出ないと、赤ちゃんも元気が出ませんからね!乳腺炎には気をつけながら、母乳育児を楽しく続けたいものですわね。

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