乳癌早期発見のために!しこりができやすい場所や検査法をご紹介!

2016/09/05

女性にとって、胸はシンボルのひとつです。もちろん見た目も重要だけど、忘れてはならないのが胸の健康です。

胸のマッサージをしているとき。お風呂で胸を洗っているとき。そんなふとした瞬間に乳房にしこりを感じることは、誰にでも起こり得ることです。

胸のしこりと聞くと、乳がんを連想する人も多いかと思いますが、実際のところどうなのか、とっても気になりますよね。

乳がんには大抵の場合自覚症状はありませんが、胸のしこりを調べるという方法で早期発見できることがあります。

自分でも簡単にできるチェック方法がありますので、しこりの基礎知識とともにご紹介します。ぜひ、胸の健康にお役立て下さい。

乳ガンのしこりができやすい場所とは?転移についても知っておこう

乳がんとは、言わずと知れた乳房の乳腺に発生する悪性の腫瘍のことで、実に30代から60代の女性の死亡原因の一位になっていると言われています。この恐ろしい病気を手遅れにならないうちに治療するためには、何より早期発見することが大切です。

そこでまずは、乳がんのしこりができやすい場所や転移と進行パターンなど、基本的な部分を知っておきましょう。

しこりができやすい場所

乳がんができやすい場所には、傾向があります。バストの上部が多く、その中でも外側がもっとも多くなっています。

乳がんのできやすい場所

とはいえ、その他の部分にも万遍なく乳がんができるおそれはあります。また、乳房の部分だけにできるイメージがあるかもしれませんが、乳輪部分にも乳がんは発生します。

乳がんのステージ別状況

乳がんは他のガンと同様、進行していきます。進行度合いによって5つのステージに分けられており、各ステージは以下のような状態です。

ステージ 状態
0期 乳腺の中にガンがとどまっている
Ⅰ期 しこりが2㎝以内で転移なし
Ⅱ期 ・Ⅱa:しこりが2㎝以内でリンパ節転移あり
またはしこりが2~5㎝で転移なし
・Ⅱb:しこりが2~5㎝でリンパ節転移あり
Ⅲ期 ・Ⅲa:しこりが2㎝以内で転移と癒着あり
またはしこりが5㎝以上で脇または胸骨のリンパ節転移あり
・Ⅲb:しこりが皮膚の引きつれ等の影響を及ぼしている
または炎症性乳がん
・Ⅲc:脇や胸骨、鎖骨のリンパ節転移あり
Ⅳ期 骨・肺・脳など遠隔臓器に転移あり

手術から全身療法まで治療法は様々

上記のように、乳がんといっても様々なステージがあり、転移の範囲や年齢、体力などによっても採られる治療法は異なりますが、主に以下のような治療法があります。

  • 手術
  • 薬物療法(全身療法)
  • 放射線治療
手術できる状態なら手術による外科的治療が主に行われますし、全身に小さながんが転移している可能性を考慮して、手術と薬物療法を組み合わせる全身療法が用いられることも多いです。

治療法は今後を決める重要な選択ですので、不安なことは医師にとことん質問し、納得のいく回答が得られるまで相談しましょう。セカンドオピニオンを求めるのも、良い方法です。

乳がんとかステージについて知ると、何だか怖くなってしまう女性も多いわよね。

でも、怖がっているだけでは賢明な態度とは言えないわ。次にご紹介するセルフチェックや定期的な乳がん検診を受けることが重要よ。

もしも乳がんと診断されても、早期なら治癒がじゅうぶん可能なのよ。信頼できる医師にじっくりと相談しながら、落ち着いて治療法を選びましょう。

やり方はとっても簡単!月1回のセルフチェックを習慣にしよう!

前章では乳がんの基礎知識をご紹介しましたが、乳がんは自分で発見することが可能なガンと言われています。

これから紹介するのは、自分でできる乳がんチェックの方法です。女性ならば万人がかかりうる病気ですから、もしものとき手遅れにならないためにも是非とも知っておきましょう。

まずは見た目を確認

上半身裸の状態で鏡の前に立ち、乳房の様子を確認しましょう。以下の症状が見られたら要注意です。

  • 乳房の大きさや形が左右均等ではない
  • 乳房に不自然なくぼみがある
  • 乳房に発疹や爛れがある
  • 乳首が不自然に陥没している
  • 乳頭がただれている

ここで気になる点があれば、以下にご紹介する、触って行うチェックをより入念にやってみてください。

触ってチェック

次に、いよいよ実際に触ってしこりの確認です。以下の手順でセルフチェックをして下さい。

1.まず、人差し指・中指・薬指の三本の指の腹で乳房全体に小さな「の」の字を書くように撫で、しこりがあるかどうか調べます。


乳がんのセルフチェック

2.次に、乳首の先を軽くつまみ、乳頭分泌物が出ないかどうかを調べます。


3.仰向けに寝て、1と同じようにしこりの有無を調べます。


4.最後に指先を脇の下に当て、全体をくまなく撫で、リンパ節にも腫れが無いかどうかを確認します。

このセルフチェックは、毎月1回、生理が終わった4~5日後に行うことをおすすめします。

入浴中、もしくは風呂上りなどに石鹸やローションなどをつけてやるとやりやすいでしょう。

セルフチェックをしてみたら、その結果に応じてとるべき行動が変わってきます。詳しくは以下の章でお話します。

こんなしこりなら要注意!

乳ガンのしこりは、以下のような特徴があると言われています。

  • 石のように硬く、動かない
  • でこぼこでトゲがあるように感じる
  • 弾性が強い
  • 痛みはない

もしあなたの胸のしこりが、この特徴を備えていたら、乳がんの可能性もゼロではありません。

乳がんかもしれないと考えると、どうしようもない恐怖が襲ってきますが、恐れているだけでは治るものも治らなくなってしまうかもしれません。すぐに病院へ行って検査を受けてください。

乳がんのセルフチェックは、バストを触ってしこりがないかどうかチェックするものだと思っていましたが、まずは鏡を見てバストの皮膚にくぼみやただれがないか、乳首が変形していないかなど、目でチェックすることから始めるんですね。勉強になりました。

もしもセルフチェックでしこりやただれなどが見つかったら、どんな病院へ行けばいいのでしょうか?

今はいろんな診療科があるから、かえってどこに行けばいいか迷ってしまう女性もいるかもしれないわね。

胸のしこりが気になって受診するなら、やっぱり乳腺科や乳腺外科ね。乳がんはもちろん、それ以外の乳腺の病気にも精通している専門家に診てもらえるわ。

しこりの他にも生理や子宮の関係で気になることがあるなら、婦人科でもかまわないのよ。妊娠中または妊娠の可能性がある人は、産婦人科でもしこりの相談に乗ってもらえるわ。

胸に小豆のようなしこり発見!?乳がん以外に考えられる病気は?

乳がんのしこりの特徴をお話しましたが、少しでも当てはまるところがあると、怖くなってしまいがちですよね。

でも、あまり不安になりすぎないでください。しこりがあるからと言って、必ずしも乳がんとは限りません。

乳がん以外のしこりとは?

実は、バストのしこりの9割は乳がん以外のものだと言われています。

では、乳がん以外に考えられる病気を見ていきましょう。

  • 乳腺症
  • のう胞
  • 乳腺炎
  • 肉芽腫性乳腺炎
  • 乳腺線維腺腫

字面を見ると、なんだか怖そうな病名が並んでいますね。でも、これらはまとめて「良性乳性疾患」とも呼ばれており、それほど心配するものではないんです。

この中で、もっともよく見られる乳腺症と、乳がんと間違われやすい肉芽腫性乳腺炎について、ご説明します。

乳腺症

胸にできるしこりの多くが、この乳腺症です。しこりは小豆のような大きさからピンポン玉くらいの大きさまでと様々ですが、両方の胸に渡って複数できることもよくあります。

しこり以外の症状としては、乳首から分泌物が出たり、乳房の張りや痛みなどがある場合もあります。

原因は、女性ホルモンのバランスが崩れることです。女性は生理前と生理が始まった後では、ホルモンバランスがガラッと変わります。それに伴って生理前に一時的にホルモンバランスが崩れ、女性ホルモンの一種であるエストロゲンが過剰に分泌されてしまい、乳腺症の症状が現れるのです。

「乳腺症」は病名というよりは、症状に対する名前であり、基本的には治療は必要ありません。ただ、痛みが強くて苦痛だという場合は、治療もできますので先生に相談しましょう。

乳腺症についてもっと詳しく知りたい方は、乳腺症ってどんな病気?悪性になる可能性は?2つの疑問を解決!の記事もございますので、ぜひ読んでみてくださいね!

肉芽腫性乳腺炎

「乳腺炎」という言葉がついてはいますが、一般的な乳腺炎とは少し性質が異なり、授乳中ではない女性に多く見られるものです。

乳腺に腫瘤や膿ができるもので、それがしこりとなって感じられます。乳がんと間違われやすく、診断も難しいようですが、肉芽腫性乳腺炎自体は良性のものです。

原因はまだじゅうぶんには明らかになっていませんが、自己免疫が関係しているのではないかと言われています。治療法も確立されておらず、一般的な乳腺炎のように短期的に治るものではなく、根気強い治療が必要になります。

心配ないしこりでも検査は必須!

このように、乳がん以外にも、しこりにはいろいろなものがあるのですね。このほかにも、病気というほどでもないしこりもあります。たとえば、

  • 良性の腫瘍
  • 石灰化
  • 脂肪のかたまり
  • 母乳の残り

などがその代表的なものです。どれも心配ないもので、これらのしこりを胸に抱えている女性は、意外と多いと思われます。

とはいえ、心配ないものと判断するためには、やはり検査を受けることが必要です。しこりを発見したなら、いずれにしても病院を受診したほうが良いでしょう。

へえ~、バストにしこりができても乳がんじゃないケースの方がずっと多いんだね!それに、こんなにいろいろと胸にしこりができる病気があるなんて、知らなかったよ。

病気とも言えないくらいの良性のしこりも多いんだね。万が一しこりがあったら怖いからセルフチェックもしたくないっていう友達がいたけど、しこり=絶対乳がんというわけじゃないと分かれば、安心してセルフチェックできるね。

しこりの出来ない乳がんもある?確実な乳がん検診を受けよう!

日々のセルフチェックでしこりが見つからなければ、ひと安心ですね。でも過剰に安心し切るのは禁物です。中には、しこりができないタイプの乳がんというのも存在するからです。

しこりのない乳がんのチェック法

もちろん、セルフチェックでしこりを発見したことによって乳がんの早期治療を始めることができるケースは、とてもたくさんあります。なので、セルフチェックに意味がないというわけではありません。

しかし、しこりだけに気を取られていると、セルフチェックで気づくことのできないタイプの乳がんもあるのです。

しこりの出来ない乳がんは、「非浸潤性乳管ガン」と呼ばれています。乳がん全体の1~2割ほどが、このタイプだと言われています。

非浸潤性乳管ガンは、乳管の中だけで成長するタイプのガンで、乳管外の組織にまではみ出てこないため、しこりとして気づくことができないわけです。

この場合、手掛かりになる症状は、乳首からの分泌物です。

  • 乳頭から赤や薄茶色の分泌物が出る
  • ブラの同じ場所が血や分泌物で汚れる

というような症状が出たら、しこりがなくても乳がん検査を受けましょう。

乳がんの検査はどんなもの?


マンモグラフィー検査

検診では、視触診はもちろん、マンモグラフィーとエコーの両方の検査を受けることが望ましいです。それぞれの検査で発見しやすいがんの種類があるので、どんながんも見逃さないためにはぜひ両方の検査を受けてください。

マンモグラフィーは板状の機械に乳房を挟んでレントゲン撮影するものです。ただし、授乳中や生理中など胸が張っているときは受けられないので注意が必要です。

エコーは、マウスのような機械を胸に当てて超音波によって行う検査です。

これらの検査によって、上記のしこりができないタイプの乳がんも、早期発見することが可能です。

マンモグラフィー検査についてもっと詳しく知りたい方は、貧乳だと凄く痛いってホント!?マンモグラフィの真実とは?の記事もございますので、ぜひ読んでみてくださいね!

精密検査って何をするの?

マンモグラフィーやエコーでがんの疑いがある場合は、さらに詳しい検査を行います。

精密検査は主に細胞検査で、それには次のようなものがあります。

方法 特徴
穿刺吸引細胞診 しこりに注射針を刺して細胞を取り出し、顕微鏡で観察する
悪性かどうかが分かる
分泌液細胞診 乳首から分泌液が出ている場合、
その分泌液を顕微鏡で観察するもの

乳がんは、初期であれば命をおびやかすものではありません。また、乳房を温存することもじゅうぶんに可能です。

早期発見が何よりも大切です。そのためには、普段から定期的に検診を受けることが不可欠です。

しこりがない乳がんもあるなんて、驚きです!これは知らなかったという女性も多いのではないでしょうか。

マンモグラフィーやバストに針を刺して行う細胞診といった検査は、痛みがあるのが怖くて二の足を踏んでしまう女性も多いですよね。

でも体験談を読むと、思ったほど苦痛はなかったという声もありますし、生理前を避けるなど少しでも痛くないタイミングを選んで、思い切って受けてみようと思います!

まずはセルフチェック!乳がん検診も合わせて受ければ万全です

バストのしこりに関する情報と、乳がんを早期発見するためのセルフチェック法を、ご紹介してきました。繰り返しになりますが、乳がんは自分で発見できる癌であると同時に、早期ならば治すことができます。

なので、胸にしこりを見つけた場合は、何はともあれ病院で検査を受けてください。何もなければそれでいいのですから、まずは病院に行くことが何よりも大切です。

全ての女性にとって大切なのは、月に1度のセルフチェック、そして年に1度の乳がん検診。それからしこりを見つけたらすぐに病院に行くことです。あなたの大切な胸を失くさないためにも、これらのことを忘れないようにしましょう。

乳がんのしこりは、乳房の上部分に一番できやすいけれど、どんな場所にでもできるおそれがあるから、セルフチェックはバスト全体、そして脇の下のリンパ節までしっかりと行う必要があるわね。

もしもしこりが見つかっても、悲観しすぎないで落ち着いて病院へ行くべきよ。乳がんじゃないケースの方が圧倒的に多いし、万が一乳がんだったとしても、早ければ早いほど治癒の確率が高まるわ。

乳がんは特に早期発見か否かで予後が大きく違ってくるから、普段からバストの状態に気を配って、検診を受けておくことが重要よ!

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