鳩胸の治し方

ノーイメージ

女性のバストに関するお悩みは非常に多彩なものですが、バストが乗っている胸壁が前に突き出ている、いわゆる「鳩胸」であることを密かに気に病んでいるという女性も少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。

鳩胸の人は、実際のバストサイズと見た目のサイズに落差があることも多いせいか、身体的な問題はないにもかかわらず、できることなら治療をしたいと願う人も多いんです。

そんな思いに応えるべく、この記事では鳩胸の治し方についてお話します。自宅で今すぐできるお手軽な方法から病院で行う手術まで、様々な治療法をご紹介しますので、少しでもお悩みを解消するための参考にしてくださいね!

まずはブラをきちんと選んでパッドも工夫すべし!

鳩胸であるかどうかにかかわらず、すべての女性にとってブラを適切に選んで正しく身につけることは、バストアップにおいて非常に大切なことです。しかし、はと胸女性の場合、それがより重要な意味を持つのです。(ブラ選びについてはぜひこちらも参考にしてください!→ブラジャーの正しい選び方

まずは、はと胸の女性が気を付けるべきブラやパッドについてお話します。

鳩胸の人の下着選び

鳩胸の女性がブラを選ぶ際、以下のような点に気を付けてみましょう。

  • 必ず採寸&試着をする
  • 3/4カップかハーフカップブラを選ぶ
  • ワイヤー入りは避ける

鳩胸の人がフルカップのブラを装着すると、胸の上部がきついのにアンダーの方がスカスカになってしまうことがあります。なので、できれば、3/4カップ又はハーフカップのブラがおすすめです。

また、ワイヤー入りのブラは、胸を支えるものとしては効果的なのですが、鳩胸の女性の場合、太って見えてしまうおそれがあります。

試着してみて気にならなければワイヤー入りでも良いですが、試着できない場合はワイヤーのないものにしておくと無難です。

とはいえ、一口に鳩胸と言っても胸壁の出具合は人それぞれなので、合うブラジャーも人それぞれで、その差は鳩胸でない女性よりも激しいと言えます。なので、必ず試着をして店員さんのアドバイスを受けてから購入することをおすすめします。

パッドを工夫する

はと胸の女性の場合、胸周辺の骨に変形があるため、時間をかけてブラを選んでみても、どこかフィットしない部位が出ることも多々あります。

そんなときは、ブラに入れるパッドをうまく使って調整してみましょう。小さめのパッドをいくつか使って微調整すれば、手持ちのブラでもバストにぴったり合わせることが可能です。

このパッドについても、ぜひ下着専門店でプロの店員さんに相談してみてください。きっと、バストの形をとてもきれいに補正してくれるはずです。そうなれば、服を着たときのシルエットも見違えるほど美しくなれる可能性も高いですよ。

このように、ブラやパッドをきちんと選ぶことが、はと胸を見た目的にきれいに見せるだけでなく、バストの形を整えていくことにつながります。

胸壁の出っ張り自体を治すことは難しいですが、見た目をきれいにできれば鳩胸の唯一の症状ともいえる心理的なコンプレックスも、かなり解消されるのではないでしょうか。

ブラってちゃんと選んだつもりでも、いつの間にかバストに合わなくなっていたりしますよね。はと胸でなくてもそうなのですから、はと胸の方のバストに合うブラを選ぶためには、必ず試着をした方がいいということですね。

鳩胸女性はカップサイズとアンダーのバランスも難しいところがあるみたいですが、カップが合わない部分にはパッドを入れれば解決できますね。

パッドにもいろんなサイズや形がありますから、ぜひとも下着専門店で専門家にアドバイスをしてもらいたいですね。

自宅でできる簡単な鳩胸矯正法やストレッチを紹介!

前章でご紹介したブラ選びやパッドでの調整は、下着や服を着たときの見た目を美しくする効果がある方法です。しかし、はと胸そのものを何とか改善していきたいと感じている人も多いと思います。

そこで、はと胸の骨格を改善する効果のあるストレッチなどをご紹介していきます。

重りを乗せてみる

悪い姿勢で長年過ごすと骨が歪んでしまうことからも分かるように、長期的に見れば骨格は変わっていくことがあります。つまり、はと胸の出っ張った部分に力を加えていけば、出っ張りを改善できる可能性があるんです。

仰向けに寝転んで、胸部の出っ張りの部分に重りを乗せて力を加えることを毎日続ければ、鳩胸の改善に有効です。

重りは、筋トレなどに使うウェイトを使ってもよいですし、もっとお手軽に試したければ、2リットルのペットボトルに水を入れたものを使うのもOKです。

重りを乗せてみて軽い圧迫感がある程度の重さが最適です。まったく圧迫感を感じなかったり、逆に痛みを感じたりするほどの重さは望ましくありませんので、ウェイトやペットボトルの本数などを調整して、無理のない程度の重さから始めてみてください。

はと胸改善に効果的なストレッチ法

毎日重りを乗せるだけでは物足りないという方には、ストレッチなどもおすすめです。

場所を選ばず簡単にできて効果的なのは、後ろで手を組むストレッチです。このストレッチはバストアップにも効果がありますが、骨格を正常な位置に戻せる効果もあるので、鳩胸の改善が期待できます!

動画でみてみましょう。

とても簡単で、姿勢を改善する効果もあるので、猫背になりがちな鳩胸さんには大変オススメです。

ヨガも効果的!

繰り返しになりますが、はと胸の人は猫背になりがちです。姿勢が悪いと筋肉が衰え、余計に胸は垂れた状態になります。背骨のゆがみをとりつつバストアップできるヨガのポーズも併せて行いましょう!

おすすめはヨガの猫のポーズと犬のポーズです。背骨のゆがみを正すのにとても効果的です。猫のポーズは胸の下を引き締める効果もありますので、アンダーバストを細くしつつバストアップする効果も期待できます。

犬のポーズはチャイルドポーズで終えるため、背骨をストレッチした後に肩をリラックスさせることができ、こちらも鳩胸にとても効果的です。

動画で見てみましょう。

猫のポーズ

犬のポーズ~チャイルドポーズ

いかがでしょうか。ヨガというのは、この2ポーズに限らず、どのポーズも全身のプロポーションを整えるのには効果的です。力任せに行わず、鼻呼吸でゆっくりやることでより効果が得られます。

ストレッチやヨガなら自宅で動画を見ながらでもできるから、忙しい人にもいい方法だね!

鳩胸だとつい胸を隠そうと猫背になりがちだけど、普段から背筋を伸ばすようにして、ヨガやストレッチも取り入れれば効果が上がりそう!

重りを乗せるっていうのも、シンプルだけど毎日気長に続ければ確実に効果が出そうだね!私もお腹のお肉に重りを乗せてみようかしら。

鳩胸を治す手術とは?

はと胸になる原因は、先天的なものがほとんどですが、まれにくる病などの病気が元になっていることもあります。はと胸の原因について詳しくはこちらをご覧ください!


病気が原因になっている場合はその治療が必要ですが、先天性のはと胸は原則として治療は不要です。しかし、その見た目が気になるということで治療を希望する女性もいます。その場合、どのような治療法があるのでしょうか?

鳩胸の手術とは

鳩胸骨格から本格的に治療したい場合、外科手術という方法があります。
★図作成中★

鳩胸を作る骨の変形を少し詳しくご説明すると、骨の中でも「肋軟骨」という部分に変形が見られます。肋軟骨というのは肋骨と胸骨をつなぐ部分です。

鳩胸を治す手術では、変形している部分の肋軟骨を切除して出っ張りをなくすという方法がもっともよく用いられます。この方法は、身体的負担もそれほど大きくなく、確実にはと胸を治療できるとされています。

その他、胸骨翻転術(きょうこつほんてんじゅつ)という、胸骨を全部外してひっくり返して再びくっつけるという手法が用いられることもあります。はと胸の状態は個人差が大きいので、その状態に合わせた手術方法が選択されます。

鳩胸の手術にかかる費用は?

鳩胸の手術は、一般的に3歳以降の子ども時代に行われますので、手術や治療にかかる負担額は自治体によって大きく異なります。

医療費助成がある自治体なら、ほぼ自己負担なしで手術できる場合もあります。助成がない自治体で保険が適用される場合は、3割負担ならば30万円ほどかかるケースが多いようです。

大人の女性が見た目を気にして鳩胸治療の手術を受ける場合、原則として保険は適用されません。なので、100万円近くの費用がかかってしまうこともあります。胸に傷跡が残ることになりますし、医師と相談してよく考えたうえで手術を受けるかどうかを決めましょう。

鳩胸を治すための手術があるんですね。軟骨を切除したり胸骨をひっくり返したりすると聞くとちょっと怖いですが、それほど難しい手術ではないようですね。

でも、3歳を過ぎてから子どものうちに行われるケースがほとんどなんですね。

では、大人の女性が鳩胸に悩んで手術をしたいときは、どうすればよいのでしょう?

鳩胸の手術が行われるのは形成外科だから、まずはそこを受診して医師に相談してみるといいわ。

でも、子どものうちに鳩胸の手術をしてしまえば再発はないから、大人になってから手術をしたいというケースは少なくて、症例もあまりないのよね。

あまり年齢を重ねてからだと手術の有効性も下がってくるから、30歳くらいまでが限度とも言われているのよ。成人女性で鳩胸の手術を考えている人は、早めに医師に相談することをおすすめするわ。

鳩胸の治療法は自宅でできるケアから手術まで様々!

はと胸と表裏一体ともいえる漏斗胸には喘息などの身体的症状があり得ますが、はと胸にはこれといった症状はありません。しかし、見た目によるコンプレックスや精神的な症状が出ることはじゅうぶんあり得ますから、治療したいと考える人がいるもの当然です。

とはいえ、身体的に困ることがない場合は保険が利かないため、病院で手術などの治療を受ける際は自費になってしまいます。そこまで本格的な治療でなくてもよい場合は、自宅で重りを乗せることや、ストレッチやヨガをするなどの対策もおすすめです。

まずはブラやパッドをしっかりと試着してから選び、バストの形を整えたうえで、上記の治療法を試してみてくださいね!

鳩胸を治療する方法はいろいろあって、根本的に治したいならば外科手術という選択肢もあるけれど、突出がそれほど大きくない場合は、ここでご紹介したストレッチやヨガ、下着選びなど自分でできる対策から試してみてね!

これらの対策法は、バストアップ法としても有効なのよ。続けていけば鳩胸を目立たなくできるだけじゃなく、スタイルにメリハリをつけたり、下垂を予防したりもできて一石二鳥よ!

ただし、手術以外ではどの方法も効果が現れるまでに時間がかかるから、焦らずに続けていってね。