乳腺症の原因は?どんな病気なのか詳しく解説!

ノーイメージ

女性の身体の象徴的な部分といえば、やはりバストです。きっと多くの女性が、美しいバストを手に入れたい、そして保ちたいと考えているはずですよね。でも今回は、バストの見た目ではなく、健康面の問題についてお話したいと思います。

バストの病気といえば、やはり乳がんが一番にイメージされるかと思いますが、今回取り上げるのは「乳腺症」というものです。

乳がんや乳腺炎に比べると、あまり聞きなれない名前ですが、乳がんと紛らわしい症状があったりもして、女性が知っておいて損はないものなのです。この記事では、乳腺症とは何か、どんなことが原因になるのかについてまとめました。ぜひ参考にしてくださいね!

乳腺症ってどんなもの?まずはその概要から知っておこう!

乳腺症について詳しく知っているという女性は、意外と少ないのではないでしょうか。「乳腺症」というからには、乳腺に何かが起きる病気なのかな?というのは何となく想像がつきますが、具体的にはよく分からないという女性も多いですよね。

そこで、まずは、乳腺症とは何なのかというところからお話を始めます。

乳腺ってどんなもの?

胸の乳腺
乳腺は、母乳を作り出す「小葉」と、母乳の通り道となる「乳管」とで構成されています。

乳腺が発達することでバストが大きくなりますし、母乳を作って赤ちゃんの口まで送り届けるという役割がありますので、乳腺とは美容面でも機能面でも女性にとってとても重要な器官なのです。

そして、乳がんや乳腺炎などバストの病気の多くは、この乳腺に発生します。もちろん、乳腺症も例外ではありません。

乳腺症とは

とはいえ、乳腺症は乳腺にできる良性疾患であり、「病気」というとらえ方をされないことも多いのです。

乳腺症は30代~50代の中年女性によくみられるものであり、バストにしこりを感じて心配して受診した方や乳がん検診を受診した方の中には、「乳腺症です」と言われるケースも少なくありません。

このように、乳腺症の症状には、乳房のしこりや痛みなど乳がんや乳腺炎と似たものがあるのですが、生理周期に合わせて症状が強くなるという特徴があります。


つまり、悪性腫瘍である乳がんや、炎症である乳腺炎とは全く別のものなのです。

乳腺症の病態は様々!

実は、乳腺症というひとつの明確な病変があるわけではなく、詳しく分類しようと思えば様々な乳腺症の種類に分けることもできます。

  • 嚢胞症
  • 乳管内乳頭腫
  • アポクリン化生
  • 閉塞性腺症
  • 線維腺腫症
  • 硬化性腺症
これらはすべて乳腺症の一種なのですが、医師からそれぞれの名前で説明されることもあれば、ざっくりと「乳腺症です」と言われることもあります。このような様々な良性の変化をまとめて「乳腺症」と呼んでいるのです。

これらは、どれも特に治療は不要な場合が殆どで、名前はものものしいですが決して怖いものではありません。この辺りについては、こちらの記事もご参照くださいね!

乳腺症って、初めて聞いたよ!乳腺に通常とは違う何かが起こってるけど、別に悪い病気じゃないという状態を、まとめて「乳腺症」っていう名前で呼んでるってわけだね。

何だかちょっと怖い病名みたいだけど、乳腺炎や乳がんとは違うもので、治療も必要ないことが多いみたいだね。

乳腺症のほとんどは治療しなくても大丈夫よ。でも、乳管内乳頭腫など乳がんとの鑑別がとても難しいものもあるから、安易な自己判断は禁物よ。

しこりに注射針を刺して中身を吸い出して検査をすれば、問題ない乳腺症かどうか分かるわ。

セルフチェックでしこりに気づいたら、乳腺外来に行ってはっきりさせると安心よ!

なぜ乳腺症になるの?気になる乳腺症の原因とは

バストにしこりや痛みなどが起きる乳腺症ですが、特別な治療を必要とする病気ではなく、基本的には良性のものです。では、なぜこのような良性の変化が起きるのでしょうか?気になる乳腺症の原因について見ていきましょう。

乳腺症を引き起こすものとは?

乳腺は、思春期に女性ホルモンエストロゲンプロゲステロンがたくさん分泌されることによって発達します。

これらの女性ホルモンは、大人になってからも生理周期に合わせて調整されながら分泌を続けます。しかし、年齢とともにじょじょに減っていき、閉経以降はほとんど分泌されなくなります。

先にも触れましたが、乳腺症の症状は生理周期によって増減します。

つまり、乳腺症はホルモンバランスに強く関係しており、プロゲステロンに対してエストロゲンが過剰になっていることが原因なのです。

女性ホルモンによる影響の積み重ねが原因

すでに触れたように、生理周期に合わせてホルモンバランスが変化するのですが、乳腺症の原因をよりよく理解するために、ホルモンバランスについてもう少し詳しく見てみましょう。
★図作成中★
エストロゲンとプロゲステロンのバランスは、おおむねこのように変化します。

排卵前後は妊娠に備えて乳腺を発達させたり子宮内の環境を整えたりするために、分泌量が増えます。

しかし、妊娠が成立しないと、一気に女性ホルモン量が減ります。これを毎月繰り返します。

しかし、ホルモンバランスによる影響は、必ずしもバスト全体に均一に起きるわけではありませんし、月経が来たらすべて元通りになるというわけでもありません。

乳腺の一部に強い変化が起きて戻り切らないまま再び次の周期に入ることが繰り返されると、そこに何らかの病変が残っていくことがあります。このような病変によって現れる様々な症状をひとまとめにしたものが、乳腺症というわけなのです。
生理周期に合わせた女性ホルモンの影響で毎月身体の状態がガラッと変わるけれど、女性ホルモンの量が戻っても、身体は完全に元に戻るとは限らないんですね。

そんなちょっとした変化の積み重ねが乳腺症のしこりなどを作るなんて、私たちの身体は女性ホルモンにすごく左右されるものなんですね!

乳腺症は正確に言えば病気ではないですが、エストロゲンが過剰だと乳腺症になりやすいようなので、ホルモンバランスに気を配ることが予防法になるみたいです!

乳腺症は良性の病変!その原因は女性ホルモンだった!

乳腺症という名前を初めて聞いた方も少なくないかと思いますが、乳腺症とは乳腺の病変であること、基本的には治療の必要のない良性のものであること、女性ホルモンが原因であることなどがお分かりいただけたでしょうか。

乳腺症の「症」は症候群という意味であり、他に病名がつかない乳腺におけるちょっとした変化全体をまとめて表す言葉なのです。ちょっと分かりにくくて、医師からも丁寧に説明がないこともあるのは、そういった事情によるのです。

放っておいても悪さをするものではありませんが、乳腺症だと思い込んでいたしこりが実は別の病気だったということもあり得ますので、しこりがあったら一度は受診してくださいね。

乳腺症って、何だか定義がぼんやりしていて分かりにくさを感じる女性も多いわよね。

要するに、女性ホルモンの影響で乳腺にできる良性のしこりや痛みなどをまとめた呼び方ってわけよ。

30代以降の女性によくあるもので、心配ないケースがほとんどよ。でも、本当に治療しなくてもいい乳腺症かどうかを確かめるためには、病院での診察や検査を受けることが必要よ。

その年齢に当てはまる人や、生理前にしこりや痛みがひどくなるという人は、乳がん検診のついででもいいから念のため病院で診てもらってね!