バストアップに効果がある「漢方薬」って存在するの?その疑問を検証
東洋医学の代表として有名な「漢方薬」。古代中国で誕生し、日本に伝来した漢方薬は現代までの長い年月、研究され続けてきました。
漢方薬の主な効果は「人の体を健康な状態に改善する事」ですが、「人の体の治癒力を高める事で病気を治す」という効果も期待できますから、様々な病気の治療薬として、病院でも漢方薬を処方する事は珍しくありません。
このように万能な漢方薬ですが、実はバストアップにも効果があるんです!その理由や漢方によるバストアップにおいて気を付けることなどをご紹介していきます。
漢方ってどんなもの?なぜバストアップ法として知られてないの?
一般的に、「バストアップをする方法」と聞いてすぐ頭に思い浮かぶのは、運動やマッサージ、はたまたバストアップ効果のあるブラジャーなどといった方法ではないでしょうか。それらに比べるとあまり有名ではありませんが、実は漢方薬をバストアップに活用することもできるんです。
どうして漢方が育乳に効くのか早く知りたくなってしまいますが、まずは漢方というものについて知識を得ておきましょう。
漢方薬とは
漢方と言えば「独特のにおいや味」「身体に優しいお薬」というようなイメージを持つ方が多いかと思いますが、そもそも漢方薬ってどんなものなんでしょうか?
漢方薬とは、植物や鉱物など自然界にあるものを原料とした「生薬」を、症状に合わせて調合したものの総称です。
漢方薬は、生薬の組み合わせにより、作用効果があることが知られ、それが伝え続けられているもの、西洋薬は化学的に合成された成分からできています。素材的にはそういった違いもありますが、漢方薬と西洋薬は、“治し方”に対する考え方が違います。
西洋薬の多くは、その成分が身体の特定の部位に働き、作用します。一方、漢方薬は、局所から全身まで広く働き、身体が本来持っている働きや自然治癒力を高めるように作用します。
引用元:クラシエ
漢方薬が育乳法として無名な理由
今では一般的な病院で処方されることも多く、すっかり普及した漢方薬ですから、特に貧血や冷え性に悩まされる事が多い女性なら、お世話になった事がある人も多いかと思います。それほど身近な存在でありながら、「バストアップに有効な方法」としてのイメージはあまり浸透していません。
そのように認知度が低い理由として、「バストアップに有効な漢方薬は存在する」が、「バストアップだけに効果的な漢方薬はない」ということが挙げられるでしょう。
そのため漢方薬に「バストアップに効果絶大!」という明確なキャッチコピーをつけることは不可能です。もしも、そのような商品があったとしたら、漢方薬の趣旨と真逆ですから、インチキ商品の可能性があります。
明確なキャッチコピーを持てない以上、「バストアップに漢方薬が効く!」という情報もあまり人に知られる機会がありませんから、漢方薬がバストアップに有効な方法としてあまり馴染みがないのですね。
でも、漢方で体質改善しながらバストアップもできるなら、ちょっと試してみたいです!
漢方薬がどうしてバストアップに効くの?秘密は女性ホルモン!
育乳法としては知られていない漢方薬ですが、無名だからといって効果がないわけではありません。それでは、「バストアップにも効果がある漢方薬」とは一体どんな漢方薬なのでしょうか?
その漢方薬を知るためには、まず美乳作りに大きな関連がある「女性ホルモン」について説明しなければなりません。
女性ホルモンの重要な役割
胸を大きくしたり、適度なハリを保ったりするために最も重要な要素は女性ホルモンです。
女性ホルモンは、女性が思春期の年齢になると大量に分泌されます。するとその影響で乳腺が発達して、バストが大きくなります。
図のように、成人になる頃には女性ホルモンである「エストロゲン」の分泌量は安定して落ち着いてきます。そして、更年期を迎えると徐々に分泌されなくなります。すると、大きくハリのあるバストを保つ事が難しくなります。
これが、歳を取ると人によってはバストが小さくしぼんでしまったり、下垂してしまったりする原因です。
女性ホルモン分泌を妨げる要因
また、女性ホルモンバランスは、年齢以外にも様々な要因で乱れやすいものです。
- 身体の冷え
- 栄養バランスを欠いた食事
- 睡眠不足
- ストレス
これらは女性ホルモンがじゅうぶん分泌されない原因になるもので、改善できないままだと生理痛や生理不順、不妊など、様々な女性特有の症状を引き起こしてしまいます。さらには、貧乳の原因にもなってしまいかねません。
未病とは
お話を東洋医学や漢方に戻しましょう。漢方薬は、様々な体調不良や体質改善に対応する事が可能です。なぜなら、漢方薬は「未病(みびょう)」を治す事を重視しているからです。未病とは、病気でもないけど健康でもないという状態を指します。
例えば、疲れやすい、元気が出ない、手足の冷えがつらい、風邪をひきやすい、肩が凝るなどの症状を訴えて受診しても、血液検査やレントゲン検査などで異常が見つからなければ、病名がつけられないので、西洋医学では病気では無いと判断されて治療の対象になりません。しかし、このような半健康状態というのは、そのままにしておくと、体の治癒力や抵抗力を低下させ、本当の病気になってしまう危険性が高い状態であり、患者予備群と言えます。
引用元:銀座東京クリニック
このような未病の症状が現れることは、きっと誰にでも経験があるのではないでしょうか。
東洋医学では未病の状態を治し、重大な病気を回避しようという考えがあり、そこから漢方薬が生まれたのです。
そして、先にも触れたように、女性ホルモンがじゅうぶん分泌されないと、生理不順などの様々な体調不良が起こります。
でも、長期間飲み続けないといけないのが、ちょっとネックかもね。私だったら、うっかり飲み忘れてそのまま飲むのをやめちゃいそう…。
でも逆に、生理不順や冷えなどでお悩みの貧乳さんには、漢方が最適なバストアップ法になってくれる可能性も高いのよ。健康になれると同時に、バストもきれいになれるなら最高よね!
実際に漢方を試したい!どんな漢方がオススメ?どこで買えるの?
では、実際に漢方を試してみたくなった方のために、具体的なお話をしていきたいと思います。
おすすめの漢方薬とは
バストアップのためといっても、人それぞれの体質によって合う漢方は異なります。なので、あくまでも目安ではありますが、女性にありがちなお悩みを元に、育乳効果を期待できる漢方薬をご紹介します。
漢方の種類 | 適用される症状 |
---|---|
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん) | 冷え・肩こり・生理不順 |
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん) | のぼせ・足の冷え・肩こり・生理痛 |
桃核承気湯(とうかくじょうきとう) | 月経前症候群・便秘・腰痛 |
加味逍遙散(かみしょうようさん) | 疲れやすい・イライラ・冷え |
抑肝散(よくかんさん) | イライラ・不眠・月経前症候群 |
これらは、どれも女性特有のお悩みを解消してくれる効果があるものです。
ということは、女性ホルモンを正常に整えてくれる効果があり、バストアップにもつながるんです。
最適な漢方薬は体質次第
上にご紹介した漢方は、どれも女性ホルモンの状態を整え、バストアップにつながる効果が期待できるものです。でも、少しずつ適用する症状が違っていますよね。
それは、東洋医学には「実証と虚証」「気・血・水」「陰・陽」などといった体質の分類があり、どの体質かによって最適な対処が変わってくるからなんです。以下に、代表的な分類法である「実証と虚証」について、簡単にご紹介します。
実証の特徴 | 虚証の特徴 |
---|---|
・固太り、筋肉質な体型 ・力強くハリのある声 ・消化器系が強い ・血色がよい |
・ぽっちゃり(水太り)体型または痩せ型 ・細く低い声 ・下痢や腹痛を起こしやすい ・顔色が悪い |
虚証と実証の間の「中間証」というのが理想なのですが、どちらかに偏っている人も少なくありません。同じ症状でも体質によって合う漢方が違いますので、医師などに相談してご自分にぴったりの漢方を選んで下さい。
漢方はどこで手に入る?
今では漢方薬を入手できる場所も、とても多くなりました。
- ネット通販
- ドラッグストア
- 漢方専門店
- 病院
主に、このような場所で手軽に漢方薬を買うことができます。
しかし、できれば最初は漢方に詳しい医師や専門家のいる病院で、体質や症状に合ったものを処方してもらうことをオススメします。
一般的な内科や婦人科でも処方してくれるところがありますが、「漢方内科」を標榜しているところなら確実です。中には、オーダーメイドで生薬を組み合わせてぴったりの漢方を作ってくれる医院もありますよ。
漢方の世界では、身体の状態を「証」という概念でとらえるというのも、興味深いです。貧乳女性には「虚証」に当てはまる人が多いかもしれませんね。
自分に合った漢方薬を飲むためにも、やっぱり最初は専門家に診てもらうべきですね。
漢方薬を使用する時の注意点って?サプリメントとはどう違うの?
ご紹介してきたように、即効性はないかわりに穏やかで身体に優しいのが漢方薬の特長のひとつです。なので、比較的手軽に、しかも安全に服用できるイメージがありますが、以下の2つの注意点があります。
漢方薬にも副作用がある!
西洋医学のお薬に比べると、漢方薬の副作用は出にくいものなのですが、薬効成分がある以上「副作用が全くない」という事はありません。例えば、用法用量を守らなかったり、何か特定の成分と一緒に服用すると身体に悪影響を及ぼす事があります。
漢方薬は長期間飲もう!
漢方薬はその性質上、一般的な薬のように、急激な効果を期待するものではありません。
勿論、中には早いうちに効果が現れる漢方薬もありますが、体質等によって効果が出るまでに時間がかかることは珍しくないため、長期間、毎日きちんと飲み続けることが前提となります。
そのため、一ヶ月程度飲んでも効果が感じられないからといって、体に合っていないと判断するのは早計です。
効果が現れる時間は人によって違うため断言はできないのですが、短くとも半年から一年は試してみましょう。
ちなみに、あまりにも効果が薄いと感じた時には、新たに、より体質に合う生薬を使った漢方薬を探すというケースもあります。漢方薬を購入する時は、どんな生薬を配合した漢方薬なのか、事前に成分確認をすることが必須と言えるでしょう。
漢方とサプリメントの違い
バストアップに効果があるもののひとつに、サプリメントがありますよね。「漢方で育乳もいいけど、なんとなくサプリメントの方が効きそう…」と感じる女性も多いかもしれません。でも、漢方薬とサプリメントは、見た目は似ている事が多いのですが、実は大きな違いがあるんです。
両者の違いを簡単に説明すると、漢方薬は「薬」ですが、サプリメントはあくまで「食品」に分類されるものなのです。
種類 | 薬効成分 | 副作用 |
---|---|---|
漢方薬 | あり | あり |
サプリメント | なし | 用法用量を守れば、なし |
主にバストアップ向けサプリメントとして販売されているのは、大豆に含まれる「イソフラボン」やタイの植物「プエラリア」等です。これらのバストアップサプリメントには、女性ホルモンと同様の効果があり、そういった意味では漢方と近いものがあります。
しかし、サプリメントの過剰摂取は重大な健康被害を引き起こすおそれもありますので、用法用量は必ず守るようにしてくださいね。また、漢方薬と併用したい人は、必ず医師や薬剤師に相談してからにしましょう。
サプリメントの更に詳しい情報については下記記事を参照ください。
サプリメントでバストアップ!気になる効果や副作用まで一挙紹介!
サプリメントとの違いは、食品か薬かという点にあるんだね。バストアップにはサプリメントの方が有名だけど、漢方と併用するときには専門家に相談すべきなんだね。覚えておこうっと!
漢方薬と上手に付き合って理想のバストに!女性ホルモンも整う!
漢方薬で胸を大きく美しくすることなんて、想像もしなかったという女性も多かったのではないでしょうか。でも、身体の冷えを改善したり、女性ホルモンの分泌を促したりすることを通じて、ちゃんとバストアップ効果が期待できるんです。
すぐ効果を実感できるというものではないので、少々の時間と根気が必要ですが、バストアップと同時に未病も防ぐことができるという点では、女性にはとってもありがたい方法です。
お気に召した方はぜひ、漢方と末永くお付き合いして、地道に美バストになっていきましょう!
その他色々なバストアップ方法ついて詳しく解説している記事もございますので、ぜひ読んでみてくださいね!
漢方で身体の調子を良くして、女性ホルモンも順調に分泌するようになれば、バストアップはもちろんのこと、生理痛や生理不順、冷えの改善に加えて、心の調子も落ち着いてくるはずよ。
女性としての全方位的な美しさを目指すなら、ぜひ漢方薬も選択肢に入れてみてね!