胸にできる妊娠線!?授乳線ができる理由と3つの対策法とは

2016/03/07

みなさんは、『授乳線』という言葉を聞かれたことがありますか?

授乳線とは、胸にできる妊娠線のことです。妊娠線はお腹にできるものじゃないの?と言われそうですが、妊娠線はお腹だけではなく、二の腕やお尻、そして胸にもできるのです。

中でも、胸にできる妊娠線である授乳線は、妊娠中だけではなく授乳期にできることもあります。胸に消せない線が残ると、かなり気になりますよね。

ですが、体重をコントロールするなど、授乳線ができないように対策をすることもできます。また、できてしまった授乳線、消すことはできなくても薄くする対策法はあるんですよ!

では、なぜ授乳線ができるのか、どう対策すればいいのか、詳しく見ていきましょう。

授乳線ができるのは、授乳に備えて胸が大きくなるから!

妊娠すると、妊婦さんの体は出産に備えて少しずつ変わっていきます。そのような変化の一つとして、胸が大きくなるということがあります。それは、産後に赤ちゃんにおっぱいをあげるために、準備が進んでいる証拠です。

では、妊娠中にどれくらい胸が大きくなるのでしょうか。見ていきましょう。

変化の大きい人だと、2カップ程度アップすることも!

有名な下着メーカーのワコールでは、妊婦さんの胸を守ることを目的としてマタニティブラを販売しています。

デリケートで変わりやすい時期の胸を保護する下着を作っているからこそ、妊婦さんの胸の変化には詳しいのですが、そのワコールが妊娠中の胸の変化について下記のようにまとめています。


ワコールが調査した妊娠中の胸の変化

もちろん個人差はありますが、変化の大きい人では短期間のうちに2カップ程度サイズがアップすると言いますから、どれだけ胸が大きくなっているかがよくわかります。

さらに、妊婦さんの胸は、大きさだけが変わっているのではなく、形まで変わっていることがわかっています。

胸が大きくなったり形が変わったりするのは、出産後赤ちゃんにおっぱいをあげる準備が始まっているからです。妊娠すると、母乳がたくさんできるようにするために、母乳を作る部分である乳腺葉と母乳の通り道である乳管が発達します。

乳腺葉と乳管は、下図の部分にあります。

バストの断面図

乳腺葉と乳管を合わせたものが、乳腺です。つまり、母乳を作るために、乳腺が発達するということですね。そして、その乳腺を守るために、乳腺の周りに脂肪がつきます。そのために、胸全体が大きくなるのです。

授乳期にも乳腺が発達する!それが授乳線の原因になることも!

授乳期になると、赤ちゃんがおっぱいを吸うことでプロラクチンというホルモンが分泌されます。プロラクチンは乳腺を刺激するホルモンなので、授乳中にも乳腺は発達します。また、母乳がたくさん分泌されると、胸が張ることもありますよね。

それらが原因で授乳中にも胸が大きくなることがあり、それが授乳線の原因になることがあります。

胸が急激に大きくなると、皮膚がその変化に耐えられなくなる!

では、なぜ胸が大きくなると授乳線ができることにつながるのでしょうか。その理由を確認しましょう。

最初にお話ししたように、授乳線とは胸にできる妊娠線のことです。お腹にできる妊娠線は、よく知られていますよね。授乳線も、妊娠線とできる仕組みは同じです。

妊娠線は急激におなかが大きくなるのに皮膚の伸展が追いつかず、裂けてしまうために起こります。皮下脂肪は水分を多く含むために弾力性がありますが、表皮は水分が少ないために弾力性に乏しくはげしい変化に対応できません。

そのために妊娠線の予防はおなかの皮膚を、水分を多く含む“うるおいお肌”に保つことにあります。
引用元:堀産婦人科 堀院長のまめ知識コラム

授乳線もお腹にできる妊娠線と同じ仕組みでできるのですから、胸が急激に大きくなったのに皮膚の伸びが追いつかなくて、裂けることが授乳線を作る原因だと言えます。

皮膚の伸びが追いつかないのは、皮下脂肪に比べて表皮には水分が少ないからなんですね。

体重コントロールなど、妊娠中にできる2つの授乳線対策とは

ここまでで確認したように、授乳線ができる原因は大きく分けて2つだと言えます。

  • 胸が急激に大きくなること
  • 皮膚には水分が少なく伸びにくいので、急な変化に対応できないこと

ということは、この2つに対する対策ができれば、授乳線ができにくくなるということです。

では、どのような対策ができるのか、具体的に見ていきましょう。

妊娠中の体重コントロールで急激に胸が大きくなるのを防ごう!

まずは、胸の大きさについて考えていきましょう。妊娠中に胸が大きくなるのは授乳の準備なので当然なのですが、急激に大きくなると授乳線ができてしまいます。ということは、急激に大きくならないよう気をつければいいわけですね。

胸が急激に大きくなるのを防ぐには、体重コントロールが必要です。

多くの妊婦さんは、産婦人科で体重のコントロールについて言われた経験がおありなのではないでしょうか。もともと、妊娠中の体はエネルギーを蓄えようとするので太りやすいものです。そのため、気をつけなければすぐに体重が増えてしまいます。

体重が増えても何の問題もなければいいのですが、実は体重が増えすぎると問題が起こります。妊娠中の体重コントロールには、大きな意味があるんですね。体重が増えすぎると、下記のようなことが起こります。

  • 妊娠高血圧症候群になる
  • 妊娠糖尿病になる
  • 子宮・骨盤などにも脂肪がついて産道が狭くなるので、赤ちゃんが通りにくい
  • 子宮が収縮しにくくなり微弱陣痛の原因になる・産後の出血が止まりにくくなる

逆に、体重が増加しなくても赤ちゃんが低体重になってしまうなどの問題が起こります。そのため、適正な範囲内で体重が増えることが大切なんですね。実は、この体重管理は、胸を急激に大きくしないことにもつながっています。

乳腺の周りには、それを守るために脂肪がつきます。ということは、体重がどんどん増えて脂肪がたくさんつけば、それだけ胸も急激に大きくなるんですね。

適正な体重増加とは?

そう言われたら、適正な体重増加とはどれくらいなのかが気になりますよね。厚生労働省によると、適正な体重増加は下記の通りとなっています。

BMIが18.5未満のやせ型の人 BMIが18.5以上25.0未満の普通の人 BMIが25.0以上の肥満の人
9㎏~12㎏ 7㎏~12㎏ 個別に対応する

これを週ごとの体重増加で考えると、下記の通りとなります。

BMIが18.5未満のやせ形の人 BMIが18.5以上25.0未満の普通の人 BMIが25.0以上の肥満の人
0.3㎏~0.5㎏ 0.3㎏~0.5㎏ 個別に対応する

これを見ると、そんなにどんどん体重が増えていいわけではないことがわかります。ちなみに、BMIの出し方は以下の通りです。

BMI=妊娠する前の体重(㎏)÷身長(m)÷身長(m)

体重コントロールは、授乳線を作らないことにはもちろんですが、妊娠中や出産時に問題が起きないようにするためにも大切なので、ぜひ意識したいものですね!

胸を保湿して潤いを与え、皮膚が伸びやすい状態を作ろう!

次に、皮膚の水分量について考えていきましょう。皮膚に水分が少なく伸びにくいのなら、皮膚に水分を与えれば改善できるということです。

妊娠線ができる原因を確認したとき、産婦人科の先生のコラムをご紹介しました。その中に、妊娠線の予防法は皮膚をうるおいがある肌に保つことだと書かれていましたよね。もちろん、授乳線にも同じことが言えます。

では、具体的にどうすればいいのかというと、その産婦人科の先生は下記の方法を挙げています。

  • 石けん選びに気をつける
  • お風呂でゴシゴシこすらない
  • お風呂はぬるめにする
  • お風呂上がりにはスキンケアをする

実は、東洋人の皮膚は脂肪の割合が高くなっています。そのため、日本で作られた石鹸は皮脂を落としやすくなっていて、その結果水分量も減っていきます。そこで、妊娠中は皮脂をあまり落とさないタイプの石鹸を選ぶ必要があります。

お風呂でナイロンタオルを使って肌をゴシゴシこすってしまうと、やはり脂肪分が落ちやすくなります。そのため、手かスポンジで洗うようにしましょう。

また、お風呂のお湯が熱いと、脂肪を早く分解してしまいます。そこで、39℃くらいの温度がおススメです。実は、この温度は用水の温度と同じなんだそうです。赤ちゃんとお風呂に入る時にも最適な温度だということですね。

お風呂上がりには、スキンケアもしましょう。乳液やクリームなどを塗って保湿をすることで、うるおいのあるお肌になります。

できてしまった消えない授乳線、薄くする対策法がある!

ここまで読まれて、予防法はわかってもすでに授乳線ができてしまったんだけど…と言われる方もいらっしゃるかもしれませんね。できてしまった授乳線は、お腹の妊娠線と一緒で、残念ながら消えることはありません。

ですが、授乳線を薄くすることは可能です。

では、どのようにすれば薄くなるのか、見ていきましょう。

できてしまった授乳線を薄くするためには保湿が大切です!

授乳線ができにくくなる方法としてご紹介した保湿ですが、実はできてしまった妊娠線を薄くするのにも役立ちます。

乾燥すると、できてしまった授乳線が広がりやすくなります。そのため、保湿をすることでこれ以上広がらないようにすることが大切です。

授乳線の予防の所でご紹介したお風呂に関することは、同じように気をつけましょう。また、乳液やクリームなどで保湿をすることも大切です。

クリームとオイルを併用すると、さらに効果が上がります。この場合、オイルを先に塗ってからクリームを塗ります。

ここで注意が必要なのが、授乳をしている場合、赤ちゃんに影響が出ないように選ぶ必要があるということです。

オイルの場合、下記のような種類のオイルを使いましょう。

  • ホホバオイル
  • オリーブオイル
  • ココナッツオイル

中でも、ホホバオイルを選ぶと良いと言われています。ホホバオイルはベビーマッサージにも使われているオイルなので、安心なんですよ。オイルは、開けてから長時間経つと酸化して逆に肌に刺激となってしまうので、新鮮なオイルを使うよう、気をつけましょう。

クリームには、できてしまった授乳線の対策ができる専用のクリームもあります。このクリームは自然の材料で作られているので安心感がありますし、保湿に役立つビタミンCも配合されていることで、さらに効果が高まるというものです。

専用のクリームでなくても構いませんが、お腹にできた妊娠線に使う場合とは違って、赤ちゃんの口に触れる可能性があるので、成分にだけは気をつけましょう。

授乳線を薄くするにはマッサージなどで新陳代謝を高めよう!

授乳線が消えない理由は、皮膚の真皮にまで傷がついてしまっているからです。

ターンオーバーのしくみ

皮膚には、図のように表皮と真皮があります。表皮に傷がついた場合、ターンオーバーで新しい皮膚と入れ替わるため目立たなくなります。

ですが、真皮はターンオーバーが極端に遅いので、授乳線が残るわけです。真皮のターンオーバーには、5年以上もかかると言われているんですよ。

ということは、真皮の部分はどうにもできなくても、表皮の部分についてはターンオーバーを促進することで皮膚を入れ替わりやすくすることができるわけですね。そのため、授乳線が薄くなるのです。

皮膚がターンオーバーしやすくするには、新陳代謝を高めることが大切です。

新陳代謝を高める方法としては、下記のようなものがあります。

  • 体を温めるような食べ物を摂る
  • 軽い運動をする
  • マッサージをする
  • ストレスをためない

体を温めるような食べ物を摂ると、血行が促され、新陳代謝が高まります。

おススメの方法は、朝起きてすぐに白湯をコップ1杯飲むことです。その他緑茶・ウーロン茶には代謝を上げる作用がありますし、ホットココアに含まれているカカオポリフェノールは体を温めるので冷え性対策に良いと言われています。

ウォーキングやヨガなど、軽い運動をするのも新陳代謝を高めるのに役立ちます。赤ちゃんと一緒にお散歩をするのもいいですね!

マッサージにも、新陳代謝を高める効果があります。マッサージは、下記の方法でやってみましょう。

マッサージのやり方

1、クリームを手につけ、授乳線の気になる部分を左右に10回ずつさする。

2、気になる部分をつまんで、互い違いになるよう上下に10回ずつ動かす。

3、手の平がおわん型になるようにくぼませ、血行が促されるように意識しながら気になる部分を軽く叩く。

ストレスがたまると血行不良の原因になりますので、ストレスをためないことも効果的な対策になります。

妊娠後も美しい胸を保つために、妊娠したら授乳線対策をしよう!

以上のことから、授乳線対策には下記の3つが効果的だと言えます。

  • 体重コントロール(予防のための対策)
  • 胸の保湿(予防のための対策・できてしまった授乳線を薄くする対策)
  • 新陳代謝を高める(できてしまった授乳線を薄くする対策)

授乳線は一度できてしまったら消えないものなので、中から早目の対策をしておきましょう。

また、もし授乳線ができてしまったとしても諦めず、薄くなるような対策をすることでずいぶん違ってきます。

妊娠後も美しい胸を保つために、授乳線予防やできてしまった授乳線を薄くする対策を積極的に行いたいものですね!

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