ブラジャーにもカビが生える!知って得するスッキリ落とす秘密のワザ
ブラジャーは、女らしい見た目を作ってくれたり、見えないオシャレを楽しめたりと、女性にとってちょっと特別なアイテムですよね。でも、意外とカビが生えやすいって知っていましたか?
お手持ちの下着をよく観察してみてください。もしかしたら、カビが生えていることに気づかず使っているブラがあるかもしれません。
それにしても、せっかくの可愛いブラにカビが生えるって、とてもショックですよね。このコラムでは、大切なブラにカビを生えさせてしまわないためのコツや、生えてしまったカビを落とす方法をご紹介します。
普通のお洗濯では落とせないカビを落とす方法、知っておくと、いざという時お役に立つこと間違いなしですよ!
なぜブラにカビが生えてしまうの?カビが発生する原因を知ろう!
カビといえば、お風呂場や洗濯槽、キッチンのシンクなど、室内の水回りに生えるイメージが強いですよね。でも、実は衣類にもカビが生えることって、よくあるんです。
では、カビってどんな条件で発生してしまうのでしょう?
カビとは?
カビとはご存じのように菌類の一種です。目に見えるものもあれば、そうでないものもあります。
私たちが普段生活している空気の中に、目に見えないカビがどこにでも漂っています。カビがいることは自然なことで、そのカビが色んな場所に付着して、条件が揃うと芽を出します。
カビが増える条件とは
そんなフワフワと漂っていたカビが、目に見える形に発生して広がってしまうためには、一定の条件があります。
- 温度・湿度
- 養分
- 酸素
これらの条件が揃うと、カビはどこにでも生えるものなんです。
特に、温度が25~30℃、湿度が80%以上になるとよく育ちます。これらの条件に加えて、風通しが悪いとさらに増殖しやすくなってしまいます。
洗濯した後のすすぎ切れなかった洗剤などは、衣類に生えるカビの代表的な栄養源です。
しかも、ブラの場合は、肌に直接触れるため、汗や皮脂汚れなどが付着しやすく、それもまたカビの栄養分となってしまうのです。
カビがカビを呼ぶ
お風呂の壁に小さくできた黒い点々としたカビが、しばらく放っておいたら大きな範囲に広がってしまった経験って、ありませんか?このように、カビは胞子によって増殖するので、一旦カビが生えてしまったところには、どんどん増えていってしまいます。
したがって、まず、カビが生えないように予防することが大切ですが、いったん発生してしまったカビはきちんと落とし、決してそのままで他のブラと一緒にしないことも重要なのです。
一旦カビてしまったブラに気づかないで他のブラと一緒に収納しておくと、きれいなブラにまでカビがつきやすくなってしまうんですね!カビの繁殖力は侮れませんね。気をつけなくては!
こんな使い方に要注意!大事なブラにカビを生やさないための方法
前章でお話したカビの特徴や発生条件を踏まえ、ここではどうしたら大事な可愛いブラをカビから守れるか見ていきましょう。
汚れや洗剤をしっかり落とす洗濯方法
既に少し触れたように、カビは汗や皮脂などを栄養にして増えていきます。ブラは身体に密着するので、どうしても身体から出るそんな汚れがしつこく残りがちですよね。
また、授乳中はどうしてもブラのカップ部分に母乳がついてしまいます。母乳はとても栄養価が高いので、カビの大好物でもあるんです。ブラのカビが赤ちゃんが吸う乳首に触れてしまうのは、とっても不衛生ですよね。
このようなブラについてしまった汚れは、しっかりと落としましょう。ワイヤーの破損や型崩れを防ぐため、ブラは基本的に手洗いがオススメですが、そうすると洗剤が残りやすいというデメリットもあります。
カビを遠ざけるために
ブラをしっかりきれいに洗うことは基本中の基本ですが、その後の干し方や収納方法もカビ予防のためには重要です。気を付けるべきポイントをご紹介します。
- 洗濯かごや洗濯機の中に汚れたまま放置しない
- 濡れた洗濯物と一緒に置いておかない
- 洗濯したらできるだけ天日干しする
- 風通しの良いところに収納する
毎日お洗濯するのがベストなんですが、一人暮らしだったりすると、どうしてもまとめて洗濯機を回すことになってしまいますよね。
その際、汚れたままのブラをランドリーボックスや洗濯機の中に放置すると、とたんにカビのリスクが上がってしまいます。
それを防ぐため、毎日洗濯機を回さない人は、やはり手洗いでブラを洗う方が良さそうです。脱水だけ洗濯機でやればベストですが、難しい場合は厚手のタオルでブラを挟んで水分をよく吸収しておくと良いですね。
干し方と収納方法も大切!
衣類のカビを防ぐための干し方としては、天日干しに勝るものはありません。太陽光には殺菌効果があるうえに短時間で乾くので、カビが定着しづらい条件となるからです。
でもブラは陰干しが基本ですよね。これは、生地が傷んだり色が褪せてしまうことを防ぐため。カビ予防との両立を図るには、カビの生えやすいカップの内側を日なた側にして干すというのが一番良いのではないでしょうか。
干し方は、このように変形しにくいアンダーの部分をピンチで止めると、型崩れ防止にもなります。
そして、意外と重要なのが収納の方法。たんすに適当にしまっておくのはNGです!
湿気が残っているとカビや変色の原因となるので、よく乾かしてから収納する必要があります。
収納も、詰め込みすぎはカップの変形やシワの原因になるので、下着専用の引き出しにゆったりと収納するのが理想ですね。
風通しが良いことがカビを寄せ付けない秘訣なので、フタや扉のないケースを使うのも良さそうです。
これからは洗濯機を回さない日も、ブラは毎日お風呂で手洗いすることにする!ブラは日陰干ししなきゃいけないと思ってたけど、カップの内側を外に向けて天日干しすれば、カビ予防にもいいんだね!
普通の洗濯では落ちないカビを撃退!過炭酸ナトリウムのパワー
さて、ブラにカビなど生やさないよう大切に扱ってきても、湿度の高い日本ではどうしても防ぎきれないこともあります。特に最近の住宅は、高気密で冬でも温かいので、一年中カビの危険と隣り合わせと言えます。
ここからは、発生してしまったカビに対しては、どう対処するべきかお話します。
金具の付いたブラに電子レンジはNG!
質問サイトでも「ブラにカビがはえてしまった」という相談には、回答数が多いです。それくらい、ブラのカビって意外と多いお悩みなんです。
でも、カビに気づいて慌ててお洗濯し直しても、黒い点々としたカビは落ちません。市販されている染み抜き剤の類を使っても、なかなか落とすことができないほど、カビって強力なんです。
自宅で衣類のカビを落とすには、カビ部分を濡らして電子レンジで加熱するといいという説もありますが、実際はそれほど効果が期待できないようです。しかも、ブラには金具がついていることが多いので、電子レンジは危険です!
過炭酸ナトリウムが効く!
「じゃあ自宅でブラのカビを落とすには、どうしたらいいの?」という方のために、お家でとっても簡単にできるカビ落としの方法をご紹介します!
その方法とは、「過炭酸ナトリウムでつけ置き洗い」です。
それにしても聞き慣れない名前ですが、過炭酸ナトリウムって何でしょうか。
つまり、酸素系の漂白剤として使われているものなんです。そのパワーは、お掃除の専門家も認めるほど。
今回オススメしたいのは、過炭酸ナトリウム100%の粉末を使ってみること。ブラのカビ取り以外にも、洗濯槽のカビ取り、布巾などキッチン用品の殺菌漂白など、様々なことに使えるので、常備しておくととっても便利なんです。
過炭酸ナトリウムは、大きなドラッグストアや雑貨店で入手できます。
店頭で見つからなければ、ネットショッピングで簡単に買うことができます。
カビ取りの手順
それでは、過炭酸ナトリウムでカビを落とす手順を、具体的にご説明します。
まずは、通常通りブラを洗濯して、皮脂汚れなどを落とします。これが付いたままだと、カビ取りの効果が落ちてしまうので、必ず洗濯後のブラで試してください。
- 40℃前後のぬるま湯に、過炭酸ナトリウムの粉末を入れる
- 4~5時間くらい、そのままつけ置きする
- 通常通り、洗濯機で洗うか手洗いする
手順はたったのこれだけです。とってもカンタンですよね!
過炭酸ナトリウムの量は、基本的にはぬるま湯3リットルに大さじ2杯とありますが、汚れ具合に応じて調整してください。けっこう適当でも大丈夫です。
つけ置き時間も、一晩程度なら放置しても大丈夫です。塩素系漂白剤よりもかなり優しい成分なので、使い方もそれほど神経質にならなくてもいい点も、気軽に試せてうれしいですよね。
過炭酸ナトリウムの注意点
塩素系に比べて優しいとはいえ、やはり漂白剤なので、取り扱いには注意が必要です。
- お肌の弱い人は手袋を着用
- 刺激臭がしないので誤飲に注意
- 木や貝などの天然素材は劣化するので注意
塩素系漂白剤はツーンとした独特のにおいがする反面、この過炭酸ナトリウムは無臭です。そのため、つけ置き中にお子さんなどが誤って飲んでしまうことのないよう、じゅうぶん気を付けてください。
また、繊細な生地や、木や貝などで天然素材でできたボタン類は、劣化してしまいます。このような飾りのあるブラは、過炭酸ナトリウムによる漂白は避けた方が良いでしょう。
その他のカビ取り法
ブラをはじめとする衣類のカビ取り法は、他にもいくつかあります。
- 市販の漂白剤
- 塩素系漂白剤
- 重曹
これらの方法も、ブラのカビを落とすことが可能ではあります。
しかし、市販の漂白剤では効果の薄いカビも多々あります。重曹は食べても大丈夫なくらい低刺激なものなので、小さなお子さんがいるお家には重宝されますが、やはりその分、効果も優しくなってしまいます。
また、塩素系の漂白剤は刺激が強いので、生地を傷めやすいです。そのため、繊細なブラには不向きとも言えます。
私の経験では、市販の衣類向けの漂白剤では落ちなかったカビが、過炭酸ナトリウムでは落とせました。
日頃のお手入れは市販の漂白剤や重曹でやって、しつこいカビには過炭酸ナトリウムを登場させるというように、使い分けしてもいいですね。
カビ取りの方法も、過炭酸ナトリウムを溶かしたぬるま湯につけ置きするだけでいいなんて、とってもカンタンです!
メリットばかりのように思えますが、過炭酸ナトリウムを使うにあたって注意した方がいいことはありますか?
注意点としては、やっぱり無味無臭だから子どもの誤飲には気を付けなきゃいけないことね。あとは、木や貝など天然の素材がついたものには適さないのは、覚えておきたいわね。
でも、塩素系の漂白剤に比べたら気をつけることは少ないし、とっても使い勝手がいい漂白剤であることは間違いないわ!
ブラはキレイに保ちたい!もしもカビたら過炭酸ナトリウム!
お気に入りだったブラにできてしまったカビに気づくと、とっても残念な気分ですよね。でも、家庭のお洗濯や一般的な漂白剤では落としにくく、カビ付きブラはもう捨てるしかないと思われていた方もいらっしゃるかもしれません。
今回、過炭酸ナトリウムでのつけ置きを初めて知ったという方は、是非お試しください。もちろん、ブラに限らず、Tシャツやタオル、カーテンなど、布類に生えたカビにはすべて使えます。
でも、できればカビは生やさないのが一番!汚れたまま、濡れたままで放置せず、風通しの良い場所に収納して、大事な可愛いブラたちをきれいに保ってあげましょう!
我慢できないブラジャーのチクチクとかゆみ!その原因と対処法の記事もございますので、ぜひ読んでみてくださいね!
でも、丁寧に扱ってもカビてしまうことはあり得るわ。もしもサイズが合わなくなっていたり、古めのブラだったりするなら、思い切って処分して新しいものを買うのもひとつの手。
そして、新しいブラを買ったら今度こそカビないように、洗濯方法や収納方法に気をつけて、いつまでもキレイなままで保ちましょうね!