プロテインでバストアップできるって本当?その理由と効果とは
突然ですが、バストアップにはタンパク質が欠かせないことをご存じですか?
タンパク質は体内で筋肉や血を作ってくれる成分で、胸のサイズにかかわらず誰もが摂取すべきものですが、特に「痩せ型で貧乳」という女性にはうってつけのものなのです。
タンパク質を含む食材は数多くあるけど、一番手っ取り早く摂取できるのはプロテインです!
でも、ただただプロテインを摂取しているだけでは、きれいなバストアップにはつながらないんです。間違った摂取方法をすると体重増加をはじめとする、良くない症状を招くこともあるのです。
これを機にプロテインの正しい摂取方法を習得し、賢く育乳しましょう!
噂のプロテインって何?育乳の前に基本を知っておきましょう!
以前、ほしのあきさんが「徹子の部屋」で、プロテインを飲んで10㎏太ったけれど、運動してバストのサイズは増えたまま体重を戻して、結果的に今のサイズになったと語っていました。
痩せ型の女性が、ほしのあきさんのように「いったん太ってから痩せる」というのはよく耳にするバストアップ法ですよね。それにプロテインが使えるなら、がぜん興味が湧きますよね。
そんなプロテインって、いったいどんなものなのでしょう?
そもそも、プロテインって何?
プロテイン(protein)は、直訳するとたんぱく質という意味です。
でも一般的には、たんぱく質が主成分のサプリメントを意味します。トレーニング後に摂取することで、傷付いた筋肉を修復し、さらに筋肉の増強につながるという効果があることから、筋力アップを望むアスリートに愛飲されています。
プロテイン、すなわちたんぱく質の主な効果は、次の通りです。
- 美しく健康な肌を生み出す
- 免疫力の強化
- 過剰に摂取した塩分の緩和
- 脳の病気の予防
- 貧血防止
- 骨の強化
こうして見ると、プロテインには巷で有名なダイエットやバストアップ効果だけでなく、様々な役割があることが分かります。プロテインは人が健康に生きていくために、とても大切なものなんですね。
摂取のし過ぎに注意!
プロテインは適度な量ならもちろん良い働きをしてくれますが、摂取量が過剰になると危険です。
健康になるどころか、体調を壊してしまうおそれがあるのです。
たとえば肝臓です。体内において摂取したプロテインに余りが生じると、それは肝臓で分解されるようになっています。
でも、肝臓は分解と共にプロテインの合成も行っています。両者が同時に行われれば、両者の能率が低下してしまいます。
しかも本来の仕事量以上に肝臓が働いているわけですから、当然負担も大きくなります。そんな状況が続けば肝臓は弱り果て、病気を発症しやすくなってしまうのです。
腎臓にも注意!
また、腎臓の病気にもかかりやすくなります。
分解されたプロテインは、一部アンモニアという有害なものに変化します。このアンモニアを無害な尿素に変えているのが肝臓です。そして、この尿素を輩出するのが腎臓の役割となっています。
プロテインが過剰に摂取されれば、もちろん尿素に変化される量も増え、必然的に腎臓が尿素を排出する頻度も高くなっていきます。
働きっぱなしは腎臓を疲労させ、結果として弱らせてしまうことになってしまうのです。
たくさんプロテインを摂取すればバストアップ効果が上がる、というわけではけっしてありませんので注意しましょう。
プロテインがバストアップにどうして効くの?そのメカニズムとは
プロテインがたんぱく質であることは、さきほどもお伝えしました。でも、どうしてプロテイン摂取がバストアップに必要なのか、不思議に思う方もいらっしゃるかもしれませんね。
バストの構造
バストは大きく分けると、大胸筋、乳腺、脂肪から構成されています。
まず、胸を支える土台として、大胸筋という胸の筋肉があります。ここがしっかりしていないと、胸についた脂肪分を支えることが出来ずに、垂れ下がってしまいます。なので、大胸筋をしっかりさせることが必要なわけです。
それから、バスト自体を大きくするには、バストの中に走っている「乳腺」を強くすることも必要です。
また、大胸筋の上に乗せる脂肪もしっかり蓄えなければ、豊かな胸にはなれません。
プロテインは、バストを構成するこれら3つの要素すべてを発達させる効果があります。
これが、バストアップにプロテインが効くと言われる理由のひとつなんです。
食事だけでは不十分なアミノ酸
タンパク質は体内で骨や血を作る人間にとって不可欠ですが、常にアミノ酸に分解されることと再びタンパク質に合成されることを繰り返していて、貯めておくことができません。
したがって、日々食事などから摂取していくことが重要になるのです。
タンパク質を構成している20種類のアミノ酸のうち、9種類は体内で合成できません。その9種類を必須アミノ酸と呼び、食物から摂取する必要があります。
このように、魚やレバー、鶏ササミや豆類など、食事から良質なタンパク質およびアミノ酸を摂取することは、とても大切なことです。しかし、現代人の食生活では、じゅうぶんな量のたんぱく質を食事だけで摂るのは難しいと言われています。
したがって、食事に加えてプロテインを摂取することで、体内に必要なアミノ酸をしっかり摂ることができ、バストにまできちんと行き渡らせることができるというわけです。
栄養素は生命維持や健康たのめに優先して使われるから、食事だけじゃなくてプロテインでタンパク質を補ってあげないと、なかなかバストアップにまで結びつかないってことだね。
種類と特徴を知れば、プロテインダイエットと育乳の両立も可能!
痩せ型の女性ならば問題ないのですが、バスト以外の部分はダイエットしつつ育乳もしたいという女性にとっては、プロテインだと太ってしまわないかという不安を感じがちですよね。
プロテインにはいくつかの種類があり、それぞれ特徴があります。それを理解したうえでプロテインを飲めば、ダイエットしながらにしてバストアップも可能なんです。
プロテインの種類と特徴
プロテインを買おうにもどんなのがあるのか分からない…という方のためにも、まずはどんな種類と特徴があるのかご紹介しますね。
プロテインには、以下の4つほどの種類があると言われています。
種類 | 原料 | 特徴 |
---|---|---|
ホエイプロテイン | 牛乳 | 1~2時間で体に吸収される 一度にたくさん摂りすぎると太りやすい |
カゼインプロテイン | 牛乳 | 吸収に6~7時間かかる 酸や熱で固まりやすい |
ソイプロテイン | 大豆 | 植物性のプロテイン 体内への分解、吸収に比較的時間がかかる |
エッグプロテイン | 卵 | コレステロールや脂肪分がほとんどない 日本国内では入手しづらい |
次節に、これらのプロテインのうちどれが育乳に向いているのか、もう少し詳しくご紹介します。
ホエイプロテインで筋肉量アップ
痩せ形で全体的に脂肪が少ない貧乳さんに適したプロテインは、ホエイプロテインとカゼインプロテインです。この2種類のプロテインには、以下のような特長があります。
- 栄養価が高い
- 筋肉量を増やす効果がある
- 免疫力を向上させる
- 高い抗酸化作用
脂肪以上に筋肉の量を増やすので、健康的に太ることが出来るというわけです。ただし、カゼインプロテインの方は消化吸収に時間がかかるので、あまり効率が良くないという欠点があります。
一方で、ホエイプロテインは、このカゼインプロテインからカゼインという主成分と脂肪分を取り除いた乳清から作られたもので、吸収速度が格段に速いという特性を持っています。栄養価はカゼインプロテイン同様高く、筋肉量を増やすのに最適な成分の宝庫です。
先述の通り、バストアップには大胸筋を鍛えることも重要です。大胸筋も筋肉ですから、プロテインによって筋肉量を増やすことができれば、それが育乳につながるというわけです。
ホエイプロテインのバストアップ効果
ホエイたんぱく質は乳清たんぱくと言って、ヨーグルトの上澄みに含まれていますが、ごく少量です。しかも、その他の食品には含まれていません。したがって、普通の食事からではホエイたんぱく質をほとんど摂取できないのですね。
そこで、ホエイプロテインの登場となります!
普通の食事ではほとんど摂取出来ないホエイたんぱく質を、ホエイプロテインで十分補うことが可能なのです。
どうしても不足しがちな通常のタンパク質を補うだけでなく、優れたタンパク質であるホエイたんぱく質を摂取できるのですから、バストアップを目指す為の必須アイテムといっても過言ではないと思います!
というわけで、痩せ型貧乳さんの場合は、カゼインプロテインとホエイプロテインで体重を増やしつつ、ソイプロテインで女性らしい身体作りをしていくのが最も効率的だと言えます。
プロテインダイエット向きの種類は?
一方で、プロテインダイエットに向くプロテインは、どんなものでしょうか。
そもそもプロテインダイエットとは、プロテインを摂取して筋肉量を増やすことで、基礎代謝をアップさせて脂肪燃焼を促したり、太りにくい体質に変えていくというものです。
先述の通り、プロテインは豊富にたんぱく質や脂肪を含んでおり、それらの吸収が早いと過剰摂取になりやすく、太りやすくなってしまいます。
つまり、プロテインダイエットに向くのは、ソイプロテインのように吸収の遅い植物性プロテインなのです。
このソイプロテイン、女性らしい身体作りには欠かせない、イソフラボンなどの女性ホルモンに似た働きをする成分も含んでいるので、ダイエットだけでなくバストアップをも目指すなら、摂取しない手はないのです。
それ以外のホエイプロテインやカゼインプロテインも、免疫力アップや抗酸化作用など、女性にうれしい効果がいっぱいで、ちょっと飲んでみたくなりました!
無駄なく効率的に!バストアップ効果を高める摂取方法はコレ!
バストの9割は脂肪でできています。この脂肪をつけやすくし、乳腺を発達させ、かつ筋肉量も増やすのがプロテインの役目です。
しかし、ただむやみやたらにプロテインを飲むだけでは、バスト以外のところにも脂肪をつけてしまって、肥満になってしまいます。そのようなことにならないように、バストアップに効果的な飲み方をマスターしましょう!
適切な量を分けて摂取
バストアップに限らず、人が一日に必要とするたんぱく質の量は体重×2gです。つまり、50キロの女性が一日に摂るべくたんぱく質の量は100gとなります。じゃあ、100gのプロテインを一度に飲めばいいのかと言うとそうではありません。
なぜなら、タンパク質は体内に貯蔵できない成分だからです。100gを一度に摂取しても分解されずに排出してしまっては全く意味がありません。
1日に必要な摂取量を食事の都度摂取するのでしたら、3回くらいに分けてこまめに摂取していきましょう。
豆乳に溶かして飲もう!
バストアップと言えば、やはりイソフラボンです。ご存じのように、豆類に多く含まれるイソフラボンには、乳腺を発達させる女性ホルモンであるエストロゲンに似た作用があり、バストアップに最適なのです!
ですから、プロテインを豆乳に溶かして飲むと効果は更にUPします。プロテインというと牛乳に溶かして飲むイメージがありますが、豆乳の方が牛乳よりもカロリーは低く鉄分やイソフラボンも多いので、太りにくく良質な筋肉をつけてくれます。
豆乳が苦手でない方は、是非豆乳に溶かして飲んでみましょう!
筋トレや有酸素運動前後のプロテイン
理想のメリハリボディを実現するためには、ただプロテインを飲むだけではなく、運動も必要です。
ただし、痩せ型の貧乳さんと、ダイエットしながらバストアップしたい女性とでは、最適なトレーニングの種類やプロテインを飲むタイミングが異なります。
タイプ | プロテインの飲み方 | 適した運動法 |
---|---|---|
痩せ型貧乳の女性 | 運動の前と後 | プッシュアップ(腕立て伏せ)や ダンベルプレスなどの筋トレ |
ダイエットしたい女性 | 運動の後 | プッシュアップなどの筋トレ後に 水泳やジョギングなどの有酸素運動 |
特に痩せ形の女性は、バストアップのためにまずは太ることが必要です。筋肉と脂肪を両方増やすことが理想ですから、筋トレの前と後の2回、消化・吸収が早いホエイプロテインを摂るのがおすすめです。
一方、ダイエットしながらバストはキープしたい方は、先に筋トレをしてから有酸素運動をして、最後にプロテインを摂るのがもっとも効率的です。
睡眠前に摂るプロテイン
人は、当然ながら睡眠中に栄養分を補給することが出来ません。こういう時には、ゆっくりと消化・吸収が行われると言われている、カゼインプロテインが良いです。ゆっくりと吸収することによって、エネルギー不足も防ぐことが出来るからです。
プロテインは太るって聞いたことがあるけど、飲み方や量を間違えると、確かに太ってしまいやすいみたいだね。寝る前に飲んだらよけいに太りそうだけど、大丈夫かな?
元々痩せている人は、有酸素運動をすると脂肪が燃焼してバストアップには逆効果だから、大胸筋を意識した筋トレとプロテインの組み合わせで試してみてね。
プロテインで大胸筋と適度な脂肪を作って貧乳にサヨナラ!
プロテインがバストアップに効くことと、その理由をお伝えしてきました。良質なたんぱく質と脂肪を兼ね備えたプロテインは、胸を構成する組織それぞれに働きかけ、効果を発揮してくれるものでした。
ただし、一口にプロテインといっても種類や特徴は様々なので、目的やなりたい体型によって使い分けるのが賢いやり方です。
過剰摂取にはくれぐれも気を付けて、理想のカラダを作りましょう!
プロテインだけじゃなく運動も合わせて行えば、育乳はもちろん健康や美容にもいいのよ。
ただし、摂取するタイミングや運動の種類には注意が必要!自分の体型やなりたいボディに合わせて、上手なプロテイン・バストアップをやってみてね!