ブラジャーにとって意外に重要なホックの役割

ノーイメージ

ブラジャーと言えば、まずはデザインや色に目が行きがちですよね。機能という面で考えたとしても、普通はカップ数やパッドポケットの有無、谷間が作れるかどうか、そんなようなことに注目するのではないでしょうか?

でも、ブラを構成する要素の中で、意外と重要なのがホックなんです。ホックの加減で、ブラの着け心地やサポート力が全然違ったりするんですよ。

そんな、普段はないがしろにされがちなホックの役割や、ホックにまつわるお悩みの解決法などなど、ブラジャーの中でも特にホックに関するトリビアをご紹介します!

ブラの着け心地や機能を左右する!?意外に重要なホックの役割

あって当たり前で、わざわざ意識されることの少ないブラジャーのホックですが、その役割は大きいものです。まずは、ホックというものの存在意義について改めて考えてみましょう。

ホックはバストを支える礎

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ブラのホックは、前で留めるフロントホックもありますが、イラストのように後ろで留めるものが一般的です。そんなホックの最も大切な役割は、カップからつながる左右のアンダーベルトを留めること。

アンダーベルトの周囲には、ワイヤーやカップの底など、バストの下部を支えるパーツが集中しています。また、アンダーベルト自体も脇に流れがちなお肉がはみ出ないようにする機能も持っています。

そんな大切なアンダーベルトをしっかり留めるのが、ホックの役割なのです。

ブラを着用するときも、最後に留めるのがホックですよね。つまり、ホックがバストを支える基礎になっているわけです。

最適なホックの位置で美胸になれる!

バストを支えるベースがホックにあるとも言えることをお話しましたが、適当に留めていてはホックの機能をじゅうぶんに生かすことができません。後に詳しくお話しますが、「○列×段」というように、ひとつのブラにいくつかのホックが付けられています。

もちろん、アンダーサイズやカップサイズが身体に合っていることが前提となりますが、このホックを最適な位置で留めることでさらにサポート力が高まり、綺麗なバストを形作れるんです。

「いつも何となく留めるホックの位置が決まっている」という人も多いかと思いますが、試しに別の列でホックを留めてみると、フィット感や見た目が違うのが分かると思います。ストラップの調節も含めて、よりきれいに見えるホック位置を探ってみるのも良いですね!

ホックのないブラもある

とはいえ、ホックのないブラだってありますよね。

これらは、ホックがないタイプが主流のブラです。近年は、締めつけ感が苦手な方やリラックスタイムなどのために、このようなホックのないブラがずいぶん増えました。しかし、これらはすべてサポート力よりも楽に過ごすため、もしくはバストに負担をかけないためのブラですよね。

楽ということは、サポート力は弱いということ。このことからも、ホックがあることでより強力に乳房を支えることができることや、綺麗な形のバストを作るためにホックが重要であることが分かりますね。

ホックがあるブラはアンダーの調整が可能だから、アンダーベルトの素材は伸びにくいものでできているのが一般的よ。逆に、スポーツブラなどのホックがないブラは、伸縮性のある素材が多くて、着け心地がラクちんね。

サポート力で考えたら、やっぱり普段はホックがあるものの方がオススメよ。目的に応じてホックのあるブラとないブラを使い分けるのが、一番良さそうね。

ホックにもいろんな種類が!体型やバストの大きさで選ぼう!

ブラや女性のバストに関するホックの基本的な役割が分かったところで、この縁の下の力持ちでもあるホックについて、もっと掘り下げてみましょう。

ホックの段と列

あまり意識したことがないかもしれませんが、多くのブラのホックは横方向にも縦方向にも複数個ついています。

向き 呼称 役割など
横向き アンダーサイズを調節する
2~3列が主流
縦向き バストをサポートする
2~3段が主流

実物を手に取って選べないネット通販などでは、「2列2段」「2個×3段階」のように、メーカーによって多少表現は異なるものの、基本的にホックの数が商品詳細の欄などに書かれています。

体型に合わせてホック数を選ぼう!

ホックの段と列は、ブラ選びにおいて意外と重要性の高い要素です。

カップサイズやアンダーサイズによって、ホックが2段だったり3段だったりする商品があるのです。

一般的にカップ数の小さいものは1段のものが多いですが、E~Fカップくらいから3段のものが出てきます。ホックの段が増えればその分アンダーベルトの幅も広くなりますから、バストを支える機能や贅肉を押し込める機能が高まるわけです。

つまり、体型やバストの大きさによって、向くホックの数が変わるということですね。やせ形で胸が小さい人は、ホックの段が少ないブラでも良いし、華奢なデザインのものを選べるメリットもあります。

反面、胸の大きい女性はサポート力のあるブラにしないと下垂の恐れが高まるので、ホックの数や段数も多いものが良いですね。

フロントホックはどう?

ここまで、一般的な後ろ留めホックのことについてお話してきましたが、ホックの話題にフロントホックは欠かせませんよね。
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フロントホックのメリットとしては、

  • 着脱しやすい
  • 背中のシルエットがすっきりする
  • 外れにくい

などがあります。

一般的な後ろのホックとは留め金の形状が違うので、外れにくいというのが大きなメリットですよね。また、後ろで留めにくいという人には、ホックを目で確認しながら留めることができるフロントホックは、とっても快適です。

しかし、フロントホックは留め具が胸の谷間にあたって痛いという声も多いもの。しかも、後ろホックは2~3列あって調整可能であるのに対し、フロントホックは原則1つなので、どうしても機能面では劣ってしまいます。

特に豊かなバストの女性にとっては、美胸のためにも後ろホックの方がベターと言えますね。

言われてみれば、ホックが何個付いているブラでも関係なく、いつも一番外側で留めてるわ!それに、段が多いものは着脱に時間がかかって面倒だから、1段や2段のものをよく使ってるなぁ。

でも、ホックの段が多くなればアンダーベルトも幅広くなるから、背中にお肉の段ができにくいっていうメリットがあるんだね。気が付かなかったよ!

外れやすい、痛い等々ホックのお悩みは身体に合ったブラで解決!

「ストラップが落ちる」「カップが余る」などなど、ブラにまつわるお悩みは尽きないものですが、中にはホックに関するものもありますよね。ここでは、そんなホックのお悩みと解決策について考えてみましょう。

ホックのお悩み

ホックにまつわるお悩みとしては、以下のようなものがあります。

  • ホックが外れやすい
  • ホックが背中に当たって痛い
  • 段の多いホックがなかなか留められない

これらのお悩みがあるということは、ホックがきちんと機能していないと考えられます。先にもお伝えしたように、ホックは綺麗なバストラインを作り出すのに重要なものですから、このお悩みを放置するのは女子としていただけません。

では、どんな解決法があるのでしょうか?

ホックが外れやすいときの対処法

ホックが外れやすい場合には、こんな原因があると考えられます。

  • アンダーサイズが大きすぎる
  • アンダーサイズが小さすぎる
  • ホックの雄カンが起きてしまっている

対処法としては、まずホックの雄カン(ひっかける方、つまり右手側にある方)が起きてしまっていないか確かめてみましょう。そうなってしまっていたら、ペンチなどで閉じることによって外れにくくなります。

それ以外での大きな原因は、やはりアンダーサイズが合っていないことです。

大きすぎても、逆に小さすぎても、ホックが外れやすくなってしまいます。

この場合は、今までと違う列で留めてみたり、ストラップを調節してみたりして、身体に合う位置がないか試してみましょう。

ホックが痛いときの対処法

ホックが背中に当たって痛い人も、やはりアンダーサイズが小さすぎて合っていない可能性があります。この場合も、外れやすいときと同様に、違う列でホックを留めて調節してみましょう。

外れやすい場合も痛い場合も、ホックの位置などで調整してもダメだったときは、やはりブラ自体を買い替える必要があります。これらの問題は、サイズの合ったブラに替えることで解決できます。

もちろん、きちんと店員さんにサイズを測ってもらい、試着してブラを買うことが大切です。

フックを付け足せる便利アイテムも

新しくサイズがピッタリ合ったブラを買うのが一番なのですが、忙しかったりお財布事情が厳しかったり、いろんな理由ですぐには新しいブラを購入できないことも多いと思います。

そんな時にとっても便利なアイテムがブラ用延長ホックです。縫い付ける必要はなく、手持ちのブラのホックに引っ掛けるだけでアンダーを延長できます。

これを使えば、アンダーサイズが変わってしまって使えなくなったお気に入りも、捨てなくて済みますね。

段数の多いホックが留めにくい場合は?

ずっと1段ホックのブラを使っていた人は、2段のホックは片方が留まってももう一つを留めるのに苦労するかもしれません。2段ホックばかりを使っていた人が3段ホックのブラを着用する場合も、同じことが起こり得ます。

実際、3段ホックのブラを試着する段階で四苦八苦して、購入を断念したという女性もいるくらいです。

でも、サイズが大きいバストを支えるには、段の多いホックのブラほど心強いものはありません。うまく留められないという理由で2段ホックのブラしか着けられないのは、ちょっともったいないですよね。

中には4段ホックのブラもありますから、ぜひ留められるようになりましょう。留めてくれる家族やパートナーがいれば最強ですが、自分で着脱できるようになるには、やはり慣れが全てです。

コツは、少し前かがみになって一番上か一番下のホックだけを留めて、あとはコンパスで半円を描くように残りのホックを留めること。

最初は、三面鏡などで背中を見ながら着ける練習をするのをオススメします。

通勤電車でつり革を握ろうとしたときとか、スポーツをしているときなんかに、突如ホックが外れてしまうことって確かにありますね。とっても恥ずかしいし焦るから、留め具の具合を確かめたり、サイズの合ったブラにするなどの対策を、日々とっておきたいものですね。

4段ホックのブラも、背中が綺麗に見えそうだし、胸の大きな女性にはとっても魅力的です。一人でも手早く脱ぎ着できるように、練習したいです!

こまめに計測&試着をしてブラを新調していくことができれば、それがベストよね。そんな女性なら、ホックを始めとするブラに関するお悩みは、ほぼ皆無なはずよ。でも、それができない状況だってあるわよね。

そんなときには、延長ホックを使うのもひとつの手よ。少なくとも、合わないブラのホックを無理やり留めて使い続けるよりは、ずっと良いわ。時間がないときでも、ネット通販ですぐ買えるから便利よ!

ホックを制する者はブラを制す!ホック中心のブラ選びはいかが?

ブラジャー全体の中では、ほんの数パーセントの面積しか占めていないけれど、実はすごく重要な役割を果たしているホック。私たちのバストを支えるために、背中で頑張ってくれていると思うと、ちょっと愛しくなったりしませんか?

たかがホック、されどホック。段や列を調整してみることで、今よりももっと快適な着け心地や美バストを実現できるかもしれません。ぜひ一度、ホックにも注目してみてくださいね!

あの小さな留め具でバスト全体を支えているわけだから、ホックって改めて考えてみるとなかなか趣深いパーツとも言えるわね。

どうしても使っている間にアンダーベルトの生地が伸びるし、気が付かないうちに体型の変化があったりもするから、同じブランドの同じサイズのブラでも、新品と使い慣れたものとでは、身体に合うホックの位置が違っているものよ。

定期的に、ホックを留める列を変えてみたりして、理想のバストが作れているか確かめてみるのもオススメよ!