胸が大きい女性の「着物」をすっきり着こなす方法

胸が大きい女性の「着物」をすっきり着こなす方法

夏の浴衣はもちろん、最近ではちょっとしたお出かけにも和服を着るキモノ女子も増えてきましたよね。

若い女子向けのキモノ雑誌や和小物も、すごく可愛いものが充実しています。トライしたいと思っている人も多いのではないでしょうか。

でも「バストが大きいから着れない!」なんて思っていませんか?確かにバストが大きいと和服はすっきり見えないし、着崩れもしやすいですよね。けれど、心配無用!工夫次第で、きれいに着物を着る方法があるのです。

ここでは、胸が大きい人でも着物を着こなすワザを紹介していきますよ。せっかくの和装、たっぷり楽しみましょう。

浴衣、振袖、訪問着、和服を楽しもう!

「着物って、ステキだとは思うけど、どうしても敷居が高くって…」とためらってしまう女性も多いですよね。特に胸が大きい方にとっては、そうなってしまいがち。

でも和服ってやっぱり着ることができると、とっても楽しいものなのです。その魅力を、再発見してみませんか?

浴衣が流行中!

夏が近くなると、テレビでも、ゆかたのコマーシャルが多くなります。雑誌も和装の記事を載せたり、お店に行ってもゆかたコーナーがあったりしますよね。ついつい着て見たくなりませんか?

このごろは、ゆかたが帯とセットで売られていたり、ゆかたのそばにはバッグ、下駄、肌着、髪飾りなどのコーナーが併設されていたりして、すぐに一式揃い気軽にゆかたを楽しめるようになってきました。

価格もお手頃なものが多く、着てみようかな?って思いますよね。

花火大会などのイベント、夏のデート、お出かけ、女子会などに和服で出掛けてみるのも、いつもと違って楽しいですね。

浴衣着こなし術

浴衣着こなし術として、重要なのは帯選びです。同じ浴衣でも帯の合わせ方で印象が全く違ってくるのです。

シックな浴衣+帯の色 印象
赤、黄色、ピンク かわいらしい
水色系、モノトーン系 大人度アップ

また、帯結びも品の良さを出すのに重要です。一般的な蝶結びや文庫結びも良いのですが、銀座結びや貝の口などができると、大人度がアップしてきちんとした印象が出ますよ。
代表的な帯結び
そして美しい浴衣姿を目指すなら、自分で着れるようになりましょう。そうすると、帯が緩んだ時でも慌てず自分で直せますよね。

着崩れしたらどうしようと不安になる必要もありませんので、立ち振る舞いにも余裕が出てきて、自然な感じで着こなすことができますよ。

浴衣の次は本格的な着物!

ゆかたに慣れたら夏以外の季節にも、和服を着て街を歩いてみませんか?

本来、季節感を大切にする日本の服装である着物は、季節を表現するきれいな色や柄がいっぱい。

四季折々に応じた楽しみ方が満載です。

柄だけでなく、着物の素材や帯にも、季節によっていろんなものがあります。

季節 着物の素材
10月~5月 縮緬、紬など 冬物の帯
6月・9月 絽・紗・麻・上布・夏大島など 透けない単衣帯
7月・8月 絽・紗など夏向けかつ透ける素材 透ける帯

洋服と同じように、季節の変わり目には次の季節を先取りして、帯や素材を工夫したり小物との組み合わせを変えたりして、お洒落を楽しむことができますよ。

和装は小物がたくさんあり、それらの組み合わせでいくらでも雰囲気を変えることができます。帯締めと呼ばれる紐一本の色を替えるだけでも印象がかなり変わるもの。

それに、ひとつひとつの小物にも可愛いものが多くて、ついつい集めたくなってしまいますね。

成人式には振袖デビュー

また「成人式には振袖を着る!」という人も多いですよね。振袖とは袖の長い着物のことです。

未婚女性が着る最も格式高い着物となりますよ。華やかで若々しい柄のものが多く、成人式や結婚式などの晴れの舞台にピッタリです。

これまで着物をためらってきた人でも、成人式は本格的な着物を着るチャンスですね。

訪問着ならいつでも着れる!

既婚者でも着物を着たいですよね。そんな時には訪問着です。未婚、既婚を問わず華やかに装えますよ。

ただし、紋を付けてしまうと色留袖と同格になってしまいますので、フォーマル感が出てしまい着る場所が限られてしまいます。いつでも着たいなら、紋は付けない方がオススメですね。

和服っていろんな種類があるんだって。浴衣なら花火大会とかで着ている人を見たことあるけど、着こなすには自分で着る必要があるんだよね。

浴衣が着れたら、着物かぁ…成人式の振袖がきっかけになるよね。普段着るなら訪問着になるんだって。

和服は着たいけど不安!胸が大きい人の着付けの悩み

着物のおしゃれ感や楽しさを見てきましたが、興味はあるけど胸が大きいからムリ!なんて思っていませんか?

胸元の開いたドレスなんかは、バストが大きい女性が着ると、とっても似合いますよね。だけど着物になると、バストが邪魔してうまく着こなせなくなってしまいます。そのワケを和服の特徴と併せて説明していきます。

着物は直線的

着物の特徴は、その直線的なラインですね。着ていてもそうですが、生地を裁つ段階でも、まっすぐなのです。

元々の生地が直線的に切って縫われているので、身体のデコボコには合わないようになっているわけです。

つまり、海外の洋服が立体裁断で、身体のラインを強調する機能があるのに対して、和服は身体のラインが出にくくなっているのです。

要するに、身体のラインを出さないようにしているのが着物なので、バストが大きく身体のラインがある女性が着こなせなくなるのは仕方ないのです。

胸が大きい人が着物を着る時の悩み

バストが大きな女性が着物をそのまま着ると、どんな困りごとが起こるのかと言えば、大きく分けて2つあります。

  • 帯に胸が乗ってしまうこと
  • 着崩れしやすいこと

胸が大きい女性ならば、身に覚えのある方もいますよね。

普通に和服を着て帯を巻くと、帯の上に豊かなバストが乗ってしまい、目立ってしまいます。着物は凹凸がない方が美しくみえますので、凸凹ラインが出てしまうと、美しく見えないのです。

また、胸元にボリュームがあると、どうしても合わせた襟がはだけやすくなってしまい、着崩れしやすくなってしまいます。

動けば誰でも多少は着崩れするものなので、あまり神経質になることはありませんが、なるべく最小限にとどめた方が美しいし、着ている本人にとっても着崩れしない方が快適ですよね。そこで胸が大きい人はあらかじめ対策を取ると良いのです。

着物は直線的なラインで作られているのですね。着こなし方が立体的に作られているドレスと違うのは、仕方ないのですね。

着物は身体のラインが出ない方が美しいから、胸が大きいとシルエットが凸凹して美しくないのですね。

しかも、ラインが凸凹していると着崩れの原因にもなってしまうから、胸が大きい人はあらかじめ対策が必要なのですね。

胸が大きい人でも大丈夫!ちょっとした工夫で着物美人

では具体的に、どのようにすれば胸の大きい人もすっきり着物を着こなすことができるのか見ていきましょう。

タオルを使った補正

着物をきれいに着こなすためには、身体の凹凸をできるだけ無くす必要があります。そのためタオルを胸の下にはさみ、と胴間の差を埋めてみましょう。

タオルを胴体に巻いて、胸やウエスト、ヒップのふくらみを、埋め、いわゆる寸胴の形にして着物を着るというのを聞いたことがあるかもしれませんね。

胸が大きい方は胸の下にタオルを入れましょう。フェイスタオルでも足りないくらいバストが大きい女性は、薄手のバスタオルを使うといいですよ。

サラシを使う

タオルを巻くと暑いし苦しいし、と思う方は、サラシで胸を締めてみてはどうでしょう。暑い季節などには特に、タオルよりもサラシの使用感が涼しく心地がいいようです。また、どんなサイズにも対応できますよ。

薄手のタオルを一枚胸にあてて、上の部分をきゅっと締め、後ろで留めても、胸が抑えられ、おさまりが良いですよ。

さらしは巻き方にコツがありますので、巻き方を教えてもらってから行いましょう。サラシは和装小物のお店やネットショップで購入できます。

ブラジャーで胸を抑える

市販されている和装ブラジャーを使って胸をつぶすようにしても、きれいに着こなせるでしょう。

また、いわゆる補正下着などを身に着ける人もいるようです。

前ファスナータイプや後ろホックの物もあります。価格も様々ですので、しっかり調べてから購入すると良いですね。着物用に1着あると便利です。

スポーツブラで代用

滅多に着物を着ないという人であれば、スポーツブラを代用する方法があります。

ヨガやピラティスのトレーニング用に売られているチューブトップや、普通のスポーツブラでも和装の下着に代用できますよ。

どれを使うかは、その人のタイプ、好み、着物を着る頻度にもよりますね。自分の好きな、または使いやすいものを選びましょう。和装ブラジャーも、和装のお店やネットショップで手に入れることができますよ。

帯の位置を工夫する

胸の大きい方は、帯を締める時に、帯の中心を下げておくと、きれいにきまるようです。

脇はそのままで中心部分だけ、やや下に下げておくのが、すっきり見えるコツです。

ワンタッチ帯

浴衣でも紹介しましたが、帯は着物を着こなすには重要なモノです。いくら立派な着物を着ていても、帯が崩れていては台無しです。

そこで、ワンタッチ帯を紹介しておきますね。

ワンタッチ帯とは既に結び目が出来上がっている帯です。そのため、崩れる心配はありません。

自分で作らなくて良いのでラクに着こなすことができるのです。胴に巻いてマジックテープで留めるだけですので、誰でも簡単に装着できますよ。

へぇー。胸が大きい人でもタオルを使ったり、サラシを巻いたり、和装ブラジャーやスポーツブラを使ったりすると、バッチリ着こなせるんだって。

タオルを使ったり、サラシを巻いたりするのは、素材が違うから違いが分かるんだけど、和装ブラジャーとスポーツブラって何が違うの?

和装ブラジャーは胸のふくらみをおさえて、着姿を美しく整えるために研究されたものなのよ。

そして、スポーツブラはスポーツをする時に胸のゆれを抑える機能を持ったものなのよ。

だから、着姿を美しく見せるには和装ブラジャーがオススメだけど、胸を固定するという意味では、スポーツブラでも問題ないのよ。

胸が大きくても諦めない!着物をすっきり着こなす方法

いかがでしたか?バストが大きいせいで、せっかく着物を着る機会があっても諦めていた方、「和装にチャレンジしてみようかな」と思っていただけたでしょうか。

胸が大きくても、タオルや和装ブラなどを駆使して着付てみたら、スッキリとした着物姿になれるのです。可愛い和小物などと一緒に、たまには着物で気分を変えてみてはいかがでしょうか?

胸が大きくても、サラシや和装ブラを使うと浴衣や着物をスッキリ着こなすことができるのよ。まずは、浴衣にチャレンジかしら。

浴衣なら、花火大会や夏祭りで気楽に着ていくことができるかしら。浴衣に慣れたら、振袖や訪問着にチャレンジしてみるのよ。

着物には帯がポイントだから、上手く結べない時にはワンタッチ帯もオススメですわ。

和装ブラなら、大きい胸でもしっかり抑えてくれるから、着物を着た時のシルエットも美しくて、着物美人になれるのよ。