女性なら誰でも怖い「乳癌」知っておきたい病態と予防&対策に迫る

2016/08/23

あなたが女性なら、乳癌(にゅうがん)について考えたことはあるでしょうか。

日本国内だけで年間35000人(単純計算で10年35万人!)前後も発症が確認されている、意外と身近な病気です。これだけの発症率だけに、女性なら一人ひとりが気を付けていきたい病気とも言えますね。

この記事では、女性が知っておきたい乳がんの確認方法や治療方法、予防方法などを解説していきます。知っておくことでガンのリスクを最小限にできますし、様々な面で安心できますので、一通り目を通して頂ければ幸いです。

乳がんってどんな病気なの?知っておきたい病状と様々な数字

まず、癌とは悪性の腫瘍を指します。

この悪性腫瘍はどんどん体内に増えていき、正常な組織を侵食していきます。例えば肺に悪性腫瘍がどんどん増えていくと、肺の機能が悪性腫瘍に置き換わって肺としての機能が失われ、肺がんになる、ということですね。

しかも他の組織以上に体内の栄養を使って増えていきますので、体が疲れやすくなったり体力が衰えたりという症状も見られます。

乳癌とは当たり前ですが、乳房にできる癌です。乳房は脂肪と乳腺(母乳を生み出すための組織)で構成されており、乳癌の場合、脂肪ではなく乳腺で発症する可能性がある病気です。

乳腺の役割と言えば母乳。その機能に影響が出てくる病気になります。

乳腺は誰にでもある組織です。そして癌は放っておくと進行のみならず転移しますのでどんな方でも早期発見が重要です。

時間が経つにつれ乳腺の機能も大きくダメージを受けるだけでなく、あなた自身の血液や体液、その他代謝を通して全身に転移する可能性すらあります。

ただし、言い換えれば早期発見すれば治る病気です。

癌と言えば発症したら死…というイメージもあるかもしれません。実際に癌が世界で発見された当初はそんなこともありましたが、現在は医学が進歩しており、治療に関しても生存率が上がっています。

乳がんの早期発見、治療は、命を守ることにつながります。

10年生存率では、<0期>で95%、<IIIa期>で58%、<IV期>で25%となっています。
引用元:TBSピンクリボンプロジェクト

※0期とは乳癌検診では発見できるものの、しこりなどもなく一見問題なさそうな段階、IIIa期とは、しこりの大きさが5cm以上、IV期は他の部位に癌転移が発生しているレベルのものを指します。

また、乳癌発症の報告は20代あたりからもあり、最も多い40代だと、30代と比べて2倍以上というから驚きです。その後年齢を経るごとに発症率は下がり、80代以上では10%未満になります。

高齢になると胃や肺といった他の部位での発症リスクが上がるので全体的に注意が必要ですが、乳がんは40代前後は特に注意すべき病気なのは間違いありません。

えー!乳がんってもっと年上の人がなるものだと思ってた!
でも私あんまり胸ないから大丈夫だよね?乳腺も少なそうだしね。

乳がんのピークは40代~50代だし、私はまだギリギリ20代だし、心配するのはまだ先かなー。

そんなことないわよ!私たち女性全員に関わる病気なんだから。

胸があろうとなかろうと、若かろうとそうでなかろうと、可能性は変わらないのよ。今から注意しなくちゃ。

何の病気にしたって、早期発見、早期治療が一番なのよ。

あなたは大丈夫?自宅でできる乳癌チェックで早期発見を!

では乳癌について自分自身で確認することはできるのでしょうか。

結論から言うと、ある程度は可能で、基本的に「見る」「触る」ことで、乳房に異常がないかを確認することができます。

以下に具体的な乳がんを発見する方法を解説しますので、もし該当してしまったら、早急に最寄りの総合病院や外科、乳腺外科などで詳しく検査してもらうことをお勧めします。できれば乳癌の専門医がいる病院が望ましいですね。

「見る」だけでも大切!鏡を使ってガン検査!

「見る確認方法」は鏡で自身の乳房を確認する方法です。

左右の位置がおかしくないか、形はどうか等を主にチェックします。表面にくぼみやしわ、腫れなどの異常がないかも確認してみましょう。

乳房の先端だけでなくわきの下あたりや鎖骨のあたりにも注意して確認してみましょう。なぜなら乳癌は、乳腺やリンパ節のあるとことに発症する可能性があるからです。

仕上げに両手を上げてみたり、そのまま体をひねったりして、乳房に違和感が見られないかもチェックしてみましょう。

その際、くぼみ、しわ、腫れなどもないか確認してみてください。乳房が大き目の方は横になったりして下部や全体もしっかり確認しておいてください。手を腰にあてて上部を確認する方法も有効です。

「触る」ことで怪しい部分をチェック!詳しいコツを教えます

次に「触る確認方法」です。手の腹を使って乳房全体にしこりがないかを、軽く、ゆっくりとチェックしてみましょう。

お風呂で手に石鹸などがついた状態だと確認しやすいので、入浴時もお勧めです。

見る確認方法と同じで、乳腺は鎖骨あたりや脇付近にもあります。乳頭の上あたりから脇にかけては最も発症率が高いので、特に確認したい部分ですね。

乳癌のしこりは固めで触れても痛みがありませんが、最初は見分けることに自信が持てないかもしれません。

そこはもう「違和感を覚えた」なら病院で確認するぐらいでちょうど良いと言えます。「かもしれない」と思った時は行くことが、早期発見のコツです。

また、あまり強めにしすぎると乳腺をしこりと間違えることもありますが、それはそれで乳腺を癌を見分けることができる良い経験かもしれませんね。

ちなみに乳房のしこりは、癌だけでなく乳腺が炎症を起こしていたり、分泌腺が増えたりして異常が起こった場合もありますので癌だけだと判断するのは誤りです。

何にせよ、乳房の異常ですから詳しい検査が必要なことに変わりはありません。

おうちでできる乳がんセルフチェックは下記にようになっています。ぜひチェックしてみましょう!

乳がんセルフチェック

①鏡の前で両腕を上げ、脇の下から乳房にかけて観察。乳房の一部に引きつれや陥没がないか、左右の大きさが不自然に違わないかを確認。

②ボディソープなどで指の滑りをよくしてから、人差し指・中指・薬指の3本で脇の下から乳首までまんべんなく円を描くようになでる。硬いしこりがないか確認。

③左右の乳首を軽くつまんで、透明の液や血などの分泌液が出ていないか確認。

少しでも怪しいと感じたなら病院へ!その理由とは

自身での確認は気のせいかな?と思ってそのままにしてしまいがちですが、少しでも違和感があれば詳しく調べてみるのが一番です。

定期的な健康診断も有効です。どうしても費用が掛かってしまいますが、地方によっては無料検診もありますので有効活用したい所ですね。

繰り返しになりますが、乳癌は早期発見すれば治る病気です。

そのままにしておいて後日取り返しがつかなくなった…なんてことが無いように、必ず怪しいと思ったら病院で検診を受けるのが最も良い方法です。

年間35000人もある乳癌は、決して他人事ではありません。

自分の胸って見てるようであんまり見る機会がないですよね。触るのもお風呂かブラジャー付ける時ぐらいですし…。

彼氏に確認してもらうのもアリかな…?あ、でも彼氏や旦那様が本人より先に気付くこともあるみたいですね。

乳癌は治せる病気です!その治療方法とは?

乳癌は、いくら注意していても発症してしまう可能性があります。

そうなった場合には治療が必要なのですが、現在では手術、放射線治療、薬物療法の3つが一般的です。

こられを複合して治療する場合もありますし、1つだけで行う場合もありますが、治療方法は乳癌の症状によって変わりますので、医師と相談して決めることになるでしょう。

言い換えれば、対応策が豊富で検討の余地があるとも考えられますね。

がんと言えば手術!?外科療法とは…

手術は小さい乳癌ですと腫瘍やその周りだけを切除する方法になりますが、乳癌の範囲が大きいものになると乳房全体を切除したり、胸の筋肉を一部切除したりする場合もあります。

一部だけを切除し、手術による変形を最小限にとどめる手術を「乳房温存手術」と言います。

日本乳癌学会では、乳房温存手術を次の場合に適応するように考えています。

乳房温存療法(乳房温存手術+温存乳房への手術後の放射線療法)は,ステージが0,Ⅰ,Ⅱ期の乳がんに対する標準的な局所治療です。乳房温存療法の目的は,乳房内での再発率を高めることなく,美容的にも患者さんが満足できる乳房を残すことにあります。

そのためには,乳がんの広がりを正確に診断して,それをもとに適切な乳房温存手術を行うこと,そして手術後に適切な放射線療法(原則的には必須)を行うことが重要です。引用元:日本乳癌学会 患者さんのための乳がん診療ガイドライン

広範囲の乳がんや複数個所に腫瘍ができている場合では、乳房切除しなくてはならないのですが、現在は乳房を人工物で再建することも可能です。

それでも自身の体の一部を切除するのですから、命が助かるとはいえ大きな決断が必要な選択肢であることに変わりはありません。

放射能治療法…メリットとデメリットについて

放射線治療は放射線を用いて癌細胞を減らす方法です。手術後に再発防止の目的で用いられることもあり、広く用いられる治療方法です。

メリットとしては、乳房を切除することなく治療できることです。女性としてはなるべく自分の乳房を残しておきたいものですよね。

ただ、デメリットとして健康な細胞にも炎症が起こったりと悪影響がある場合もありますが、そこは治療に必要な副作用と割り切るべきです。

なんとなく放射線治療と聞くとリスクがあると思われがちですが、必要以上に怖がることはありません。副作用としては皮膚炎や放射線肺臓炎、倦怠感などが上げられます。

しかしこれらもすぐ治療できるもので、長引いたり重症化するものではありません。まれに重症化するのは100人に1人と言われています。

どうしても怖い、という場合は放射線治療を受けないという選択もできますのでご安心ください。

勿論あります薬物療法。癌治療としての位置づけは

最後に薬物療法は病気ではお馴染みの方法ですね。乳癌に関しては女性ホルモンを抑制して乳腺の活動を抑制したり、抗癌剤で癌細を死滅させることができる薬が存在します。

抗癌剤は副作用で体の抵抗力が弱まったり、食欲不振、脱毛なども見られますが、医師の指導のもと飲んでいれば問題はありません。

女性ホルモンの抑制は内分泌療法と呼ばれ、飲み薬と注射があります。どちらかというと再発や転移防止のための術後療法になります。

乳がんは女性ホルモンの影響を受けやすい箇所なので、内分泌療法が必須になります。これは術後5年間定期的に投与され、ガンの再発を防ぐ、または進行性、再発性のものにガン細胞を抑制する目的で使用されます。

治療に関してはどれも大変ではありますが、癌はそれだけ注意が必要な病気ということです。

医学が進歩して治る可能性が高まっているとはいえ、まだまだ難易度の高い病気には違いありませんが、頑張って続ければ必ず改善は見込めますのでご安心ください。

うーん。結局のところどの治療法が一番良いんだろう…。全部メリットデメリットがあるし。

手術は怖いし放射能治療も薬物療法も副作用があるし。

でも胸を全部取っちゃうのは嫌だなぁ。これ以上胸を小さくしたくないし… 。

それはやっぱり治療する段階で決めることよね。何と言っても自分の胸のことだから、自分の納得する治療法で治すべきじゃないかしら。

私も乳房全摘出は微妙ね。でも再建手術も進歩してきてるから、全摘出しなきゃならない場合でも安心していいみたいよ。

普段から気をつけたい!乳癌の予防方法について

発見も治療も大変な乳癌ですから、日々の予防はしていきたいものです。

例えば前述した乳癌の確認方法を定期的に行うようにすれば、発症したとしても最小限の被害で抑えることはできます。

面倒に思うかもしれませんが、習慣化できれば苦になりませんし、週に1度、月に1度程度でも構いません。

年に1度は健康診断を受けることも重要です。癌などの他にあなたの健康状態も確認できますし、思わぬ病気が早期発見できる場合もありますので強くお勧めしいたします。

可能ならば基礎検診ではなく、人間ドックで受けた方が詳しく調べられますので、費用が許されるのであればご検討ください。

それとは別に癌検診というものもあり、健康診断の際に合わせて検診できる病院もありますので、近くの医療機関を調べてみるのもいいでしょう。

また、乳癌はエストロゲンという物質に影響を受けやすく、その影響を抑える大豆イソフラボンを摂るのも予防策として有効です。

豆乳や豆腐、納豆などがそうですね。活性酸素を抑えるビタミンCやA、ポリフェノールなども予防には有効です。

緑黄色野菜や赤ワインなどが摂取するには適しています。摂りすぎには注意したいですが、意識してある程度摂取したい栄養成分です。
豆乳!豆腐!納豆!ワイン!全部大好き!

なーんだ、私ってば知らない間に予防してたんだね。野菜はもう少し気を付けて多めに摂らなきゃだけど。

定期検査は面倒だけど、早期発見には大切なことなんだよね。今度行ってみようかな。

乳がんは怖い?考え方1つで決して怖いものではありません!

鏡での確認や触診、定期的な健診、イソフラボンを意識しつつバランスの良い食生活…。以上様々なことを実践して、乳癌のリスクを極力抑えつつ健康な毎日を過ごして頂ければ幸いです。

女性なら誰もが発症する可能性がある乳癌。

だからこそ、一人ひとりが病気に対する意識をもっていれば被害は最小限に抑えることができますし、治療も可能なものだということを忘れてはいけません。

乳癌は決して怖いものではありません。最も怖いのは、乳癌やその他病気を人事のように考える意識と言えるでしょう。

さあ、今すぐ見たり触ったりで、乳癌のチェックをしてみませんか?その上で問題が無ければ安心ですし、少しでも違和感があれば専門医に調べてもらうのがお勧めです。

あなたの判断が、あなたの一生を決める乳癌は、そういう病気であることを忘れないで欲しいのです。

乳がん検査の最先端技術!3Dマンモグラフィーのココが凄いの記事もございますので、ぜひ読んでみてください。

乳がんは20代から気をつけたい病気ね。
発症のピークは40~50代がピークだけど、セルフチェックは若いうちから心がければ違和感に気が付きやすくなるわ。

治療法の選択肢もあるし、もし乳房切除しなければならなくても再建手術で見た目の違和感はなくせるわ。

怖い病気って思うかもしれないけど、早期発見で必ず治るものだから、必要以上に怖がらないで。

健康な毎日を過ごしていれば、発症予防にもなるわ。赤ワインが予防に効果的なんてサイコーね。今日あたり飲みに行こうかしら。

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