貧乳だと凄く痛いってホント!?マンモグラフィの真実とは?

2016/05/10

悪化するとバストの切除手術をしないといけない場合もあるという、乳がん。その乳がんを発見するために、日本ではマンモグラフィという検査の受診が推奨されています。

でもこのマンモグラフィって、噂ではすっごい痛いって悪評高いですよね。しかも、いわゆる貧乳の人だと余計に痛いとかなんとか…

今回はこのマンモグラフィについて、どんな検査なのか、本当に貧乳だと痛いのか、どうして痛いのか、痛みを和らげる方法について解説します。

大事なバストを守るための検査、知らずに怖がる前に調べちゃいましょう!

そもそもマンモグラフィって何?どんな検査なの?

なんとなくは知っているけど、実はちゃんとは知らないマンモグラフィ。まずはマンモグラフィが、どんな検査なのかを解説します。

マンモグラフィはバストを薄くしてレントゲンを取る検査

マンモグラフィをすっきりと解説した言葉は、次の通りです。

マンモグラフィーは、乳がんを診断する方法のひとつで、乳腺・乳房専用のレントゲン撮影です。マンモグフィー検診は、このマンモグラフィーを使った乳がん検診のことです。

引用元:J.POSH日本乳がんピンクリボン運動

マンモグラフィはバストを板で挟んで圧迫し、薄くすることによってレントゲンを撮り、そのままでは見えにくいバストにあるしこりをより鮮明に、見やすく映し出すための検査です。

このレントゲンによって、触っても分からないような、バストにある乳がんの小さなしこりを早期発見することができます。

実際にはどんな風に検査されるの?


マンモグラフィー検査の様子

マンモグラフィの検査は、検査技師の腕前によっても時間が異なりますが、早ければ5~6分、通常でも10分程度で終わる検査です。痛みが生じるという、バスト部分を圧迫する時間に関しては1枚レントゲンを撮るごとに10数秒でしかありません。

レントゲンは、バストの下から1枚、バストの左右から1枚で、片胸で2枚撮り、両胸合わせて4枚撮ります。角度を変えてレントゲンを撮る際には、バストを挟む角度も変えるので、器具で挟みなおします。

実際にバストを圧迫する時間よりも、検査時間がかなり長いのは、器具でバストを挟んだり位置調整に時間がかかるからですね。

レントゲンの被曝量は問題ないの?

マンモグラフィにおける被曝量はとても少ないですが、マンモグラフィのレントゲンの被曝量については、次のような言及があります。

一回の撮影で乳房が受ける放射線の量は東京―ニューヨーク間の飛行機の中で受ける宇宙からの自然の放射線量の約半分です。

また、マンモグラフィーで受ける放射線の量(1~3ミリグレイ)は妊婦のお腹の中の胎児が、(奇形などの)影響を受ける量(100ミリグレイ)に比べると、はるかに少ない量ですし乳房はお腹から離れているので、さらに影響は少なくなります。

引用元:J.POSH日本乳がんピンクリボン運動

このように、被曝量はとても少ない上、通常の胸部レントゲンに比べ、検査したい箇所以外にレントゲンが当たることがなく、検査箇所であるバストにだけ、X線が当たるので、内蔵などへの被爆もおさえられ、大変安全性の高い検査であることがわかります。

ただし、奇形の影響は受けにくいとは言え、一般的には妊娠している女性の場合は検査を避けた方が良いと言われています。

貧乳に限らず痛い!検査技師の技量次第で痛みは和らげられる!

バストを圧迫して、薄くして撮るレントゲン…そんなものが痛くないワケがない!と思いますよね。実は工夫次第で、いくらか痛みを緩和できます。

貧乳の人が他の人よりも痛くなるのかも含めて、チェックしましょう。

貧乳はやっぱり痛いの?マンモグラフィが痛い原因はコレだ!

マンモグラフィは、もちろんバストが圧迫されることで、肉が圧迫される、という痛みもあります。ですが、実は激しい痛みの原因は次の3つが主です。

  • 皮が引っ張られる
  • 器具の角がバストにあたっている
  • 硬く発達した乳腺が潰されている

器具にバストを挟む際に、不用意に皮がつっぱった形になると、圧迫したときに皮が引っ張られて痛くなります。

また、皮ではなく、器具の角があたっている、という場合もあります。

貧乳の人は、マンモグラフィは強い痛みを覚えやすい。…実はこれは、本当です。というのは、先ほど紹介した痛みの原因である皮のつっぱり。これが貧乳の人では、起こりがちだからです。

逆に言えば、検査する時に、バストの皮がつっぱらないように気をつけて器具に挟み込んで貰えば、そんなに痛くならない可能性が高いのです。

また、意外と気づきにくく一番重要なのが、乳腺が硬いときにマンモグラフィを受けると、誰でも痛い、ということです。

乳腺が硬いと誰でも痛い!?「乳腺が硬い」ってどういうこと?

貧乳の人は、皮のつっぱりが起きやすいので、痛みを覚えやすいです。

逆に、巨乳でも貧乳でも痛くなってしまうのが、乳腺が硬い場合。生理前には、バストが張る人は多いと思いますが、これは乳腺が固く発達しているためです。

乳腺が固く発達していると、柔軟さが失われるので、潰された時に余計に痛くなるんですね。

生理前以外でも、授乳中は乳腺が発達している上、胸が張って皮に余裕がないので、乳腺の硬さと皮のつっぱりで2重に痛い場合があります。

授乳中のマンモグラフィは、授乳をするという意味では受けても問題ありませんが、痛みが強いことが多いので避けた方が無難ですね。

また、授乳中は痛みが強いですが、逆に授乳完了後は痛みが和らぐ場合が多いです。卒乳後などには、乳腺は柔らかくなり、バストも若干しぼむので皮に余裕ができ、出産前よりも痛みが和らぎますので、授乳完了後での検査をお勧めします。

痛みも検査技師次第?できるだけ痛みを緩和する方法は?

皮がつっぱって引っ張られることによる痛みは、実は検査技師の技量次第です。

器具にバストをセットした際に、皮がつっぱる感じがあるようであれば、遠慮なく検査技師に訴えて、挟みなおしてもらうようにしましょう。

技量の高い技師であれば、皮がつっぱらないように、また角が当たらないようにうまく挟み直してくれます。

若いうちは、基本的に乳腺の密度が高く乳腺自体も太いので、どうしても検査で痛みを感じてしまいます。しかし40代50代になると、乳腺が細くなり痛みも軽減されます。

痛みを和らげるために加齢を待つ、というのは最終手段ですが、加齢を待つ前に定期的に検査してくださいね!

若いうちで、出産前に痛みを避けて検査を受けられるタイミングは、生理終わりから1周間~10日前後です。この期間なら、バストが張っていることも少ないので、比較的痛みを緩和して検査を受けることができます。

若いうちはマンモグラフィで痛い思いをする必要はない!?

ここまでマンモグラフィや、マンモグラフィの痛みの緩和について解説してきましたが、ここで一転。若いうちは実はマンモグラフィを受けなくても良いかも?ということを解説したいと思います。

でも、乳がん検査自体は必要なので、その理由を見ていってくださいね。

マンモグラフィが役に立つのは50代以上!?


マンモグラフィー検査の画像

参照元:秋山記念病院

この画像は、実際にマンモグラフィを撮ったものを、20代から70代までを順番に並べたものです。

よくよく見てみると気づくことがありませんか?そう、20代のバストは全体が白いのに、70代のバストはほとんど白くありませんよね。

実は20代のバストのレントゲンに写っている白い線は、乳腺です。若いうちは、乳腺が密集している上、太く、たくさんあるので、レントゲンを撮っても実は、何がなんだかよくわかりません。

50代、60代と年齢を重ねてくると、乳腺が次第に細くなってくるので、全体が見通しやすくなります。

これが何を意味するかというと、20代ではレントゲンを撮っても、乳腺で小さなしこりが見つけにくいということなんです。

年を取れば乳腺に邪魔されづらい上、バストも柔らかいので効率よくマンモグラフィで圧迫して撮影することができるため、小さなしこりでも見つけやすくなる、ということなのです。

マンモグラフィは触診で分からない乳がんを早期発見するための検査ですが、乳がんの早期発見に役立てられるのは、実は50代以上だったのです!

若い人は乳がんを早期発見できないの!?

若い女性は、乳腺が発達していて確かにマンモグラフィでは乳がんの早期発見が難しいです。ですが、もちろん、不可能という訳ではありません。

ただし、見つかるかどうか分からないのに、痛い思いはしたくありませんよね。

そこで若い女性の乳がん検診にうってつけの検査が、胸部超音波や、MRIです。若い女性の場合には、超音波やMRIの方が乳がんを早期発見しやすいと言われています。

つまり、若い女性は乳がんの早期発見ができないのではなく、マンモグラフィでは難しいだけなのです。

MRIは検査中とってもうるさかったり検査予約待ちが長いことが多い、というデメリットもありますが、痛みは全くありません。また、超音波も潤滑液を塗って超音波の検査棒を胸部ですべらせるだけなので、全く痛くありません。

マンモグラフィの究極の痛み避けであれば、超音波やMRIで乳がん検査をする、という方法があるんですね!

マンモグラフィ検診は40代からで充分


年齢別乳がん患者数のグラフ

まずは、上のグラフを御覧ください。30歳以下の、乳がん患者ってとっても少ないと思いませんか?それもそのはず、実は20代以下の乳がん罹患者は、患者全体の0.4%でしかありません。

もちろん、罹患率が低いからといって、乳がん検診が必要ない、という訳ではありません。

ですが、マンモグラフィが効率よく検査できるようになるのは50代以上になることも合わせて考える、マンモグラフィでの乳がん検査は40代以降になってからで充分でしょう。

30代から乳がんの罹患率は上がってくるので、20代30代のうちは、先ほど紹介した超音波検査や、MRIでの検査で乳がんの早期発見に努めると良いでしょう。

痛みと胸の大きさは直接の関係はない!

マンモグラフィの痛み、検査実態の真実はいかがでしたか?

マンモグラフィは、若いうちは皮が引っ張られたり、乳腺が硬かったりで、痛いことも多い上、乳がんを早期発見しにくいという側面があります。

痛みについては貧乳の方に限らず、多かれ少なかれあるものですが、皮のつっぱりを避けることや生理前を避けることによって、痛みを和らげることもできます。

和らげられるとは言っても、痛いものではあるので、効率よく検査できるようになる40~50代までは、超音波やMRIで乳がん検診をするのも手です。

痛みや早期発見のメリット・デメリットを知って、マンモグラフィを怖がらずに受けられるといいですね。

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