胸の真ん中から鈍痛が…その痛みはこんな病気のサインかも!
胸の真ん中あたりから、ズンズンとした重苦しい痛み、あるいはズキズキした鋭い痛みがある。そんな症状に心当たりはありませんか?
時々だし、すぐなくなるから、と放っておくのはNG!もしかしたら大変な病気のサインかもしれません。
ここでは、そんな胸の中心付近の痛みから分かる、様々な病気や症状を解説します。早期発見に繋がる場合もあるので、胸の痛みに悩まされている人は必読です!
考えられる病気はどんなもの?痛みのタイプ別にチェック!
胸の中心あたりの痛みといっても、重苦しい鈍痛から神経を刺すような激しい痛みまで、いろんなタイプのものがあります。そして、痛みの種類によって考えられる病気は異なります。そこで、痛みのタイプ別にどんな病気の可能性があるのかをご紹介します。
重苦しい鈍痛から考えられる病気は?
まずは、鈍痛があるときに疑われる病気から見ていきましょう。
このような痛みが起こり得る病気には、以下のようなものがあります。
病名 | 病気の概要 |
---|---|
狭心症 | ・コレステロールにより動脈硬化が起こり、 血液が不足することによって胸に鈍痛や圧迫感が生じる ・運動や重いものを持つ時に起こる「労作性狭心症」と、 安静時に起こる「安静時狭心症」がある。 |
心臓神経症 | ・心臓そのものに異常はないのに胸痛が起こるもの ・主に過労やストレスによって引き起こされる ・症状は様々で、息切れやめまいを伴うこともある |
心筋炎 | ・ウイルスなどが原因で心筋が炎症を起こした状態 ・風邪の症状の後に胸の痛みや動悸などの症状があらわれることが多い |
心臓神経症は心理的な病気ですが、狭心症と心筋炎は命に関わることもある病気ですので、胸に鈍い痛みを感じたらすぐに受診してください。
胸が鋭く痛む場合に考えられる病気
では次に、痛みが数分~数十分続く、激しく痛むという場合に疑われる病気を見てみましょう。
病名 | 病気の概要 |
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心筋梗塞 | 心臓の大きな動脈が詰まって心筋に血液が行かなくなり、 激しい痛み、吐き気、冷や汗などの症状が出る |
胃潰瘍 十二指腸潰瘍 |
・ストレスなどが原因で胸、下腹部、背中などに激しい痛みを感じる ・鈍痛が起こることもある |
逆流性食道炎 | 食習慣などが原因で胃酸が逆流し、胸やけや 胸が締め付けられるような痛みが出る |
気管支炎・肺炎 | ・ウイルスや細菌が原因で呼吸時や咳の時に痛みが出る ・痰が黄色くなったり、呼吸が苦しくなったりすることも |
解離性大動脈瘤 | ・大動脈に亀裂ができることが原因で突然胸が激しく痛む ・急性ではショック状態に陥ることも |
これらは生活習慣によって引き起こされることが多く、毎日多量の飲酒や喫煙をする人、食生活が偏っている人などがなりやすいと言われています。
鈍痛の場合と同じく、胸の痛み以外の症状も表れるので、おかしいと思ったらすぐに病院へ行きましょう。
こんな痛みなら心配なし!
ここまで、色々怖い病名を書いてきたので、不安になってしまった人もいるでしょう。でも、中には特に心配のない胸の痛みもあります。
例えば筋肉痛。胸には大胸筋があるので、ここを普段より使った後は痛みが出て当然ですよね。
また、飲み会の次の日に鈍痛がするのは、胸やけを起こしている可能性があります。胸やけの場合、胃袋の上の方が軽い炎症を起こしているので、胸の痛みと思われがちなのです。
表面的な痛みや、すぐになくなる一瞬だけの痛みは、ほとんど心配のないものです。
今胸が痛くなった!どうしよう!と慌てることがないように、どんな痛みだったか、痛みが続いているか、頻繁に起こるものか、冷静に判断してみましょう。
そう言えば、飲み会の次の日とかに、よく胸が痛かったり吐き気がしたりするけど…これって心臓の病気!?
でもまだ若いし心臓病なんて言われてもピンと来ないなあ。
でも生活習慣が原因でなる心臓病や痛みがあるから、一概に大丈夫とは言えないわね。若くても不規則で不健康な生活はNGよ!
それに、同じような病気でも鈍痛と鋭い痛みの両方が起こり得るものもあるから、痛みのタイプだけでは何とも言えない部分も大きいのよ。
たとえば胃潰瘍は鈍い痛みが多くて、十二指腸潰瘍は空腹のときには激しい痛みがあるの。何はともあれ、胸の痛みには要注意よ!
胸の痛みが起きたらどうすべき?自分でできる対処とは
胸の痛みから考えられる病気についてご紹介しましたが、こんな痛みがもしも急に起こったらちょっと慌ててしまいそうですよね。そんなときのために、胸に痛みが生じたらどうすべきか知っておきましょう。
突然の激痛なら救急車を呼ぶ!
胸の痛みは心臓に原因があることもしばしばで、その場合は一刻を争うこともあります。
突然激しく胸が痛みだしたら、まずはすぐに救急車を呼んでください。
胸の痛みに加えて、めまいや冷や汗、吐き気などが見られる場合は命にかかわる心筋梗塞などのおそれがあります。ためらいなく救急車を手配しましょう。
救急車が到着するまでは、ブラを外すなどして胸をできるだけ楽な状態にして、仰向けになって待ちましょう。寝るよりも座った方が楽な場合は、椅子にもたれかかっても大丈夫です。
痛みの詳細をチェックしよう!
上記のような突然の激しい痛みではないときも、油断は禁物です。できるだけ早く病院へ行って原因を調べてもらいましょう。
その際、以下のような診断に必要な情報をあらかじめまとめておくとスムーズです。
- いつ頃からどの程度痛むのか
- 胸のどの辺りが痛いのか
- 胸の痛みが続く時間はどれくらいか
- 胸の痛み以外の症状があるか
このように、慢性的な痛みなのか急激なものなのか、激痛か鈍痛か、安静にしていれば治まるのか等は、とても重要な情報です。可能な限り詳しくメモしておきましょう。
痛みが続く時間によって、心臓なのか胸骨の痛みなのかを判断する目安にもなります。これについては、こちらの記事も参考にしてくださいね。
痛みが起きないようにするには
なので、このようなことに気を付けると胸痛の予防につながります。
- 塩分や脂肪分の多い食事は控える
- 煙草はやめる
- 過度の飲酒は控える
- 睡眠をしっかりとる
- 激しい運動は避け、適度な運動をする
- ストレスをうまく解消する
このような日々の生活の積み重ねで、胸の痛みのいくらかは防ぐことが可能です。
もちろん、胸の痛み以外の病気の予防や美容促進にもなりますので、ぜひこれらの点を意識してみてください。
救急車を呼ぶほどの発作じゃなくても、どんな痛みだったかをしっかり記録しておくことも大事みたいです。時間を計るのは、あらかじめ知っていないとできなさそうなので、これも頭に入れておきたいです!
でも何より生活習慣を整えて予防することが大事ですね!
胸の痛みは心身のSOS!まずは自分の症状を把握しよう
今回は胸の真ん中の痛みで考えられる病気を中心に解説しましたが、左右の胸の痛みによって分かる身体の異常も様々にあります。
また、胸の痛みの原因も様々ですし、胸に出る症状だから心臓の病気だとも限りません。しかし、確実に言えることは、この痛みはおかしい、いつもと違うと少しでも感じたら、必ず病院に行くべきだということです。
何もなければ安心ですし、早期発見に繋がり大事に至らないうちに治療ができます。基本的に内科または循環器科で診てもらうことになりますが、どの科にかかっていいか分からない人は総合病院で見てもらってくださいね。
でも、病気じゃなくても単に運動不足や寝不足の時は、動悸がいつもより気になることがあり得るわ。もちろん、これは心配ない胸の痛みよ。
逆に、心筋梗塞など絶対に放置してはいけない胸の痛みもあるわ。急に強い胸の痛みに襲われたら、すぐに病院で診てもらってね!