ちくびのかゆみは「陥没乳頭」のせい?その悩みはあなただけじゃない!

2016/12/02

乳首がかゆい!という悩みをお持ちの方はいませんか?

たまにならいいのですが、普段から度々「ブラジャーの上から無意識に乳首をかいている」なんてことがあるなら、それは「陥没乳頭」のせいかもしれません。

実はおよそ10人に1人の女性の乳頭がこのタイプだと言われています。今回は、意外と知っているようで知られていない陥没乳頭について詳しく調べてみました。

乳首にかゆみを感じる方は是非ご参照ください!

陥没乳頭のメカニズム !そのかゆみはバストの成長が原因!?

陥没乳頭とは、本来出っ張っているはずの乳首が、乳房の内側に埋まるように入りこんでしまっている状態を指しています。

この陥没の原因とは何なのか、そして痒みがなぜ起こるのかを詳しくご説明したいと思います。

陥没乳頭には仮性と真性の2タイプがある

陥没乳頭には2種類のタイプがあります。真性の方が重症ですが、仮性は自覚のない方も多いのが特徴です。

  • 刺激を与えれば乳首が出てくれば「仮性」
  • 刺激を与えても変わらなければ「真性」

仮性の場合は触れることによってこのイラストのように乳首が出てきますが、真性は常に乳首が埋もれたままです。

陥没乳頭の症状がある乳首

陥没乳頭は、特にケアをせず放置している方が多いのですが、中には外見上のコンプレックスを感じて密かに悩んでいる方も。また外見だけではなく、かゆみなどのトラブルを生じるケースも少なくありません。

陥没乳頭の原因は成長のアンバランス

ではなぜこのように乳頭が陥没するのでしょう?

乳頭の陥没は、未発達の乳管が乳首を奥に引き込んでしまうことが原因で起こります。

バストの成長に乳管の成長が追いつかなくなって、乳管のゴール地点である乳首が内側に引っ張られてしまう…という訳です。

つまり陥没は急激なバストアップの結果なんですね。

陥没乳頭は様々なトラブルを引き起こす

でも喜んでばかりはいられません。埋もれた乳首は、様々なトラブルの原因となります。

バストトップ周辺のムズムズが気になる方は、少しでも乳首が陥没していないかチェックしてみましょう。

仮性の場合は触ると治ってしまうので、軽い陥没なら気付いていない方もいるかもしれません。

そこでシャワー時ではなく、普段ブラの中を時々チェックするのが発見のコツです。

私も10代の頃、陥没乳頭だったんです。その後いつの間にか治ってしまいましたが、成長のアンバランスが原因で誰にでもあることだと知って、ちょっとホッとしました。

陥没乳頭は仮性と真性の2種類あって、真性は常に乳首が引っ込んだ状態で、仮性は触れると治ってしまいます。仮性は気づきにくいので私も気をつけなくちゃ。痒みは異状のサインですので、生理前でなくても乳首が痒いという方は、時々ブラの中を覗いて乳首の状態をチェックしてみましょう。

陥没乳頭が原因のトラブルや病気とは?乳首の分泌物に要注意!

陥没乳頭が単なる見た目の問題だけならいいのですが、それでは済まないケースも多いのです。そこで次に、陥没乳頭に関わる、ちょっと心配なトラブルや病気についてご説明したいと思います。

生理前とは異なる陥没乳頭の痒みにご注意!

乳首が痒いという症状は、女性ならば誰にでもあるもの。特に生理前に乳首がムズムズチクチクすることは決して珍しいことではありませんよね。

しかしこれはホルモンバランスのせいですから、ある時期を過ぎればケロリと治ってしまいます。一方で陥没乳頭が原因の痒みは、ダラダラと続くのが特徴です。

かゆみが引き起こす炎症にご注意!

ではこの痒みを引き起こしている原因は何なのでしょうか?

乳首は本来出っ張っているので特に意識しなくても自然にキレイになるのですが、陥没しているとそういう訳にはいきません。特に真性の陥没乳頭だと、自然と汚れは溜まっていきます。

乳首には汗腺も多く、皮膚に埋もれていれば雑菌が繁殖して炎症を起こします。これが陥没乳頭の痒みの原因です。

更に炎症が乳首から内部へ及ぶと、以下のように様々な病気を引き起こす原因にもなるのです。

■乳腺炎【症状:痛み、腫れ、しこり、発熱】
授乳期によく見られる症状ですが、陥没乳頭が原因でも起こります。乳首周辺に繁殖した細菌が原因で、慢性化しやすいので要注意です。
■乳輪下膿瘍【症状:しこりが大きくなる、膿が出る、瘻孔ができる】
乳腺炎が更に悪化すると、乳輪下膿瘍(にゅうりんかのうよう)に。黄色ブドウ球菌などの細菌感染が原因で、根治しないと再発するリスクの高い病気です。

突然「陥没乳頭」になったら気をつけて!

更に怖いのは、これまで正常だった人が急に陥没乳頭になるケースです。

陥没乳頭は、そもそも体の成長に伴って段階的に乳首が埋もれていくのですが、稀に今まで普通だった乳首が突然陥没するケースがあります。

このような場合は既に乳腺炎等を発症していたり、まれに乳がん等の大きな病気のサインである可能性もあるので、恥ずかしがらずに病院での受診をおすすめします。

乳首から分泌液が出たら要注意!

乳腺の炎症を悪化させてしまった時や、乳がんなどちょっと怖い病気の場合、乳頭からの分泌液がサインになります。

授乳期以外の乳頭からの分泌物(乳頭異常分泌)には要注意!特に急に陥没乳頭になって分泌物が出たという方は、早めに病院へ行くことをおすすめします。

  • 陥没乳頭+痒み+炎症+分泌物 → 要注意!
  • 急に陥没乳頭になった+分泌物 → 要注意!

ただ乳輪がかぶれただけでも浸出液は出ますし、乳頭異常分泌には問題のないものも多いので、心配しすぎは禁物ですよ。

陥没乳頭って病気に繋がることもあるのか!陥没も乳首の個性のひとつだと思ってたから、痒みなどトラブルの原因にもなると知ってちょっとビックリしたよ。

乳首がかゆかったりジクジクしたりするのも、陥没乳頭気味の人はそれなりの対処をしないとダメってことだね。それにしても乳腺炎や乳がんの可能性もあるって聞くとドキッとするけど、これってよくあることなのかな?

全ての陥没乳頭がトラブルを引き起こすとは限らないわ。軽度の陥没ならかゆみすら感じない人が殆どじゃないかしら。問題は常に乳首が埋もれている真性の陥没乳頭よ。この場合、かゆみ・ただれ・分泌物が生じることもあるので日頃のケアが欠かせないわ。

乳がんが原因の場合、正常だった乳首が急に陥没するので、一般的な陥没乳頭とはちょっと違うわね。心配しすぎは禁物だけど、痒みなどに加えて分泌物も出てきたという場合は、念のため病院で診察を受ける方が安心よ。

そのままでは授乳ができない!?陥没乳頭の治療とケア

陥没乳頭は、見た目やかゆみ等が解決すればいいというものではありません。女性の乳首には、何と言っても赤ちゃんへの授乳という重要な役割があるからです。

陥没乳頭だからといって授乳できなくなることはないのですが、赤ちゃんがおっぱいをうまく吸えないため、様々なトラブルを引き起こす可能性も。

陥没乳頭はできれば妊娠前に治療しておく方がベターなのです。

陥没乳頭は清潔を保つことが第一!

しかし妊娠するしないに関わらず、かゆみや炎症といったトラブル防ぐには、普段から乳輪を清潔に保つことが第一です。

シャワー時には泡立てた石鹸でよく洗い、入浴後は水分を拭ってよく乾かすことが大切です。ナイトブラもすぐには着けず、しばらくはノーブラで乾燥を促しましょう。

日中も蒸れを防ぐため、年間を通して通気性のよいブラがお薦めです。不潔なブラは細菌感染の元凶。毎日洗ってよく乾かし、清潔を心がけてください。

マッサージで陥没乳頭を治そう!

清潔は最低限必要なことですが、これに加えて陥没を自力で改善することも可能です。

まずは乳頭マッサージです。どなたでも今すぐ出来る簡単なマッサージ法をご紹介しましょう。

  • 【1】乳首を引っぱり出す
  • 【2】上下から乳首を圧迫する
  • 【3】ねじってマッサージ

【1】片方の手で乳房を支え、もう片方の手で乳首をつまみ、引っぱり出します。

【2】つまみ出した乳首を10秒位、乳輪から乳首に向かって上下に少しずつ圧を加えます。位置や方向を変えて1分間位マッサージします。乳首が硬い人は、2~3分かけてしっかりマッサージします。

【3】乳首をつまんで、ねじるようにしてマッサージします。イメージとしてはこよりを作るような感じです。痛みを感じる人は、ゆっくりでも大丈夫です。

乳頭ケアグッズで陥没を治す!

陥没乳頭用にはケアグッズも販売されているんですよ。「乳頭吸引器」は、ポンプで乳頭を吸引して乳首を露出させるクセをつけるグッズです。

このようにポンプ式で乳首を引っ張り出します。

乳頭吸引器

参照元:ピジョン

また陥没乳頭の方が授乳する為の「乳頭保護器」もあります。こちらはこのように乳首にかぶせることで、陥没乳頭の授乳を助けます。

乳頭保護器

参照元:ピジョン

軽度の陥没乳頭ならば、このようなグッズを利用するだけで自然に治ってしまうケースもあります。

重度の真性陥没は手術による治療を!

しかし真性の陥没乳頭だと、マッサージやグッズでは殆ど効果がない事が多いです。

最終的には「手術」という方法があります。

真性の陥没乳頭には保険が適用されるので、費用は両方で4万円〜5万円程度。局部麻酔で手術の所要時間は30分ほどで、入院は必要ありません。

病院によって方針や手術法が異なるため、事前に以下の3点をよく確認した上で決めるようにしてください。

  • 乳管を傷つけないか?
  • 傷あとは目立たないか?
  • 再発の可能性について

陥没乳頭は状態によっては再発する可能性もあるので、術前に自分の症状についてきちんと説明を受けるようにしてください。

乳首へのダメージが少ない手術法の病院を選ぼう

陥没乳頭には、現在傷やダメージの少ない手術法が開発されています。

若い女性は後々のことも考えて、なるべく乳管へのダメージや傷あとの残らない手術法を採用しているクリニックを選びましょう。

手術後も乳がん検診とセットで検診を受けることもできるので、悪い病気の早期発見にもつながります。術後のアフターケアが手厚い病院で手術を受ければ、後々まで安心ですよ。

陥没乳頭は清潔第一だということがよく分かりました。軽度の方なら、ちょっとしたマッサージや器具を使うだけでも治ってしまいますから、心配は無用です。

でもずっと乳首が引っ込んだままの真性陥没乳頭の方は、手術を受けないとトラブルも起こりやすく、授乳にも問題が生じます。真性は保険適用の日帰り手術で、最新の手術法なら傷あとも残りません。後々のこともありますのでアフターケアの充実した病院がおすすめですよ。

陥没乳頭によるかゆみなら悪化しないようケアが必要です!

しつこく続く乳首のかゆみは、陥没乳頭の可能性があります。

陥没乳頭は病気ではありませんが、時には炎症などのトラブルを引き起こします。普段から清潔を心がけ、マッサージなど日頃のケアでトラブル予防と症状改善を目指しましょう。

問題なのは刺激しても出てこない真性の陥没乳頭です。出産・授乳の予定がある方は、グッズの使用や手術といった積極的な治療もご検討ください。

自分のバストトップの形状についてこれまで特に気にしていなかった女性の方も、常時痒みを感じるようなら、乳首の陥没がないか一度チェックしてみましょう。

胸の病気に関する情報はココ!知ることで不安を解消しよう!の記事もございますので、ぜひ読んでみてくださいね!

陥没乳頭は誰にでもある成長のアンバランスの結果。軽度の仮性陥没乳頭だとシャワー程度の刺激でも乳首が出てくるから、自分の異状を意識していない方も多いかもしれないわね。

もしも生理時だけでなく乳首が常に痒いなら、それは陥没乳頭のせいかもしれないわよ。普通はそのままでも特に問題はないけど、時にはかゆみや炎症を起こすこともあるので要注意!

特に常に乳首が埋もれたままの真性の陥没乳頭は炎症を起こしやすく、重症化する危険性が高いの。その場合、保険適用の形成手術もご検討してみてね。これによって炎症などのトラブルや、将来の授乳の困難を避けることができるのよ。

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