胸骨の痛みから疑われる病気ってどんなもの?

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胸の痛みを感じたとき、心臓に異常があるのではないかと不安になってしまいがちですよね。しかし、もしもその痛みが胸骨から来ているのであれば、それは心臓とは違う原因の病気が考えられます。

ここでは、そんな胸の骨およびその周辺から感じる胸の痛みと、その原因となる病気について解説します。

胸の痛みの原因は幅広いですが、心臓や肺といった部位からの痛みに比べると、胸骨の痛みというのはちょっと思い浮かびにくいものです。盲点となりやすい胸骨の痛みについて知っておくと、役立つことがあるかもしれません。ぜひご一読くださいね。

胸骨が痛いときに考えられる病気とは?

では、さっそく胸骨が痛むときに疑われる病気にはどんなものがあるのか、見ていきましょう。

胸骨とは?

胸の骨と書いて「胸骨」ですが、肋骨に比べるとちょっとピンとこないという人もいるかもしれません。なので、まずは胸骨の位置を確認しておきましょう。
胸骨の位置
胸骨とは、胸の中心の大きな骨のことで、肋骨によって背骨とつながっています。

上から、胸骨柄、胸骨体、剣状突起という3つのパーツによって構成されています。

胸骨自体が痛むときに考えられる原因

そんな胸骨は肋骨に支えられているので動きにくく、胸骨自体に痛みを感じるということは、実はあまりありません。

痛みを感じたとしてもそれほど強い痛みではないケースが多いのですが、痛む原因としては以下のようなものがあります。

  • 胸骨骨折
  • がんの骨転移

外部からの強い圧力や衝撃によって胸骨にヒビが入ったり、骨折したりして痛むことがあります。骨粗しょう症の方はそれほど強い衝撃でぶつかったわけではなくても、圧迫などによって胸骨骨折をしていることもあり得ます。

また、がんが胸骨に転移した場合にも、胸骨が痛むことがあります。

ほとんどの種類のがんが胸骨に転移するリスクがありますが、中でも特に乳がんは骨転移を起こしやすいがんのひとつで、胸骨が転移先になることもあるのです。

この辺りについて詳しくは、こちらの記事が参考になります。

胸骨の痛みってどんな感じ?

胸骨骨折の場合の胸骨の痛みは、じっとしていればそれほど感じることはありませんが、身体を動かしたときや胸を押したときにビリっとした痛みを感じます。

一方、がんの骨転移の場合は、鈍く押し寄せるような痛みや、骨に響くような痛みを感じることもあります。とはいえ、骨転移があっても痛みは感じないという人の方が多いので、胸骨の痛みが必ずしも骨転移というわけではありません。

しかし、骨転移のある部分の骨は骨折しやすくなっていますので、胸骨に転移している場合は、自転車や車のハンドルなどが胸にぶつからないよう注意しましょう。

胸骨って、こんなところにあったんだ~。肋骨は胸骨と背骨をつなげてるってわけだね。

それにしても、胸骨が痛むことってそんなにないんだね~。骨ってそもそも痛むことはないんだっけ?骨折や骨転移では骨が痛むこともあるみたいだけど…。

骨の表面を覆っている膜にも神経は通っているから、骨自体が痛むこともあり得るわ。

でも、胸骨の場合は、固定されていて動かないから、その分痛みもあまり感じられないみたいね。

胸骨骨折は、自転車や車の運転中の事故で、ハンドルが胸に当たって発生するケースが多いんですって。日頃から自転車や車を運転している人は、どうか気をつけてね!

胸骨の周辺が痛いときはどんな病気の可能性があるの?

お伝えしたように、胸骨自体が痛むことはそれほど多くありません。

胸の骨が痛いと思っても、実はその奥の内臓などが痛んでいるケースの方が多いんです。

そこで次に、胸骨の周囲が痛むときに疑われる病気についてご紹介します。

胸骨の周辺が痛いときはこんな病気かも!

胸骨と心臓や肺、消化器などの内臓は近くに存在しているので、痛むと感じる部位を取り違えたり、痛みが放散したりすることがあります。なので、胸骨の痛みと感じても、実際は骨ではなく以下のような病気が原因となっていることがあります。
部位 病名
心臓 狭心症、心筋梗塞、大動脈解離など
気胸、エコノミークラス症候群など
消化器系 逆流性食道炎、急性膵炎など

胸骨は胸の中央に縦に位置しており、食道とよく似た配置となっているため、逆流性食道炎などの食道の痛みを胸骨の痛みのように感じることもあり得ます。

また、胸骨のすぐ内側にある心臓の痛みも、胸骨の痛みと捉えられやすいため注意が必要です。

この辺りのことについてさらに詳しく知りたい方には、こちらの記事もおすすめです。

胸の骨が痛いと自分では思っていても、実際調べてみるとその他の内臓や神経に原因があって、胸の骨は関係ない病気だったということもあるんですね。

痛みは主観的なものですし、痛い気がするって思っていると、なぜか痛みが強くなったりすることもあります。

なかなか自分では痛む部位の特定も難しそうですし、心臓や肺などの病気の可能性もあるみたいですから、やっぱり専門の医師に診てもらうのが一番安心ですね。

胸が痛むときは原因を知ることが大切!気になるなら病院へ

胸骨やその周りが痛い気がするという時に、考えられる病気についてお話してきました。骨そのものの痛みであれば骨折や骨転移のおそれがありますし、胸骨の周辺、つまり胸の真ん中あたりなら、狭心症や心筋梗塞、逆流性食道炎等の場合もありえます。

痛むところが胸の右側や左側に寄っていればまた別の病気が疑われますが(これについてはこちらの記事をご参考にしてください→右胸・左胸が痛いときに疑われる病気は?左右それぞれについて解説!)、胸骨は胸の中心にあって様々な病気が疑われるため、なおさら原因を特定することが大切なのです。

そのためには、医療機関での診察が必要不可欠です。胸骨を含め、胸の真ん中が痛んだら速やかに病院へ行くことをおすすめします。

胸骨が痛い気がするときには、いろいろな原因が考えられるの。胸が痛い=心臓疾患とは限らないのよ。

心配する必要のない、放っておけば収まるタイプの痛みもあるけれど、心臓疾患や体の内側に何らかの疾患がある可能性もゼロでは無いわ。だからこそ、病院へ行って原因を知り、そして正しい治療を行うということが大切なの。

胸骨だと思っても実際はその周囲の内臓や神経が痛んでいる可能性もあるし、胸の痛みは原因が多岐にわたるから、総合病院へ行って診察を受けるとスムーズだわ。

少し面倒だと思っても、自分の身体のことだもの。きちんと考えてあげてほしいわね。