胸の痛みやリンパ節の腫れを起こす病気は乳がんだけじゃない!

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美しいバストは女性らしさの象徴であり、女の命とも言えます。また、胸は女性ホルモンの変化を感じやすい部分でもあります。

例えば、生理前になると胸が張って痛みを感じたり、乳房の形や大きさ、そして重さが、いつもと変わってしまったりしますよね。バスト・胸は体の中でも非常にデリケートな部分なのです。

デリケートだからこそ、胸に起こり得る女性特有の病気にも気をつけなければいけません。それは、主に乳がんや乳腺の病気です。

胸に痛みを感じる、リンパが腫れている、そんな症状が表れた時どのような病気が考えられるのか、きちんと知識を身につけておきましょう!

胸の病気って何がある?代表的な3つの病気をチェック

一口に胸の病気と言っても、実に多くの種類があります。例えば結核、気胸、気管支炎。そして胸痛、肺がんなども胸の病気と言えますね。また、胆石や逆流性食道炎など、患部が胸と関係ない部位であっても、胸が痛む事もあるのです。

その中でも、女性が注意しておきたい病気が3つあります。

  • 乳腺症
  • 線維腺腫
  • 乳がん

この3つでしょう。

特に乳がんは、2004年に厚生労働省により、「40歳以上の女性は定期的にマンモグラフィーなどによる検診を受けるように」という指針が出されています。

そのため、乳がんは多くの女性にとって他人事ではありません。また、乳がん以外の病気は詳しく知らないという人も多いのではないでしょうか。それぞれの病気がどのようなものなのか、簡単に紹介していきましょう。

30~40代女性に多い乳腺症

乳腺症は、主に30~40代の女性に見られます。症状としては、胸に“しこり”が出来る事や胸の痛み、そして乳頭から白い透明な分泌があります。左右両方の胸が同時に痛む事もありますが、片方だけの胸が痛い。という場合もあります。

これは乳腺の良性の疾患で、がんのような悪性所見が見られない事が特徴です。原因は女性ホルモンのバランスが崩れ、エストロゲンが過剰になってしまうためだと言われています。

乳腺症は月経と密接に関係していますが、治療が必要な病気ではありません。そのため、日常生活に困るほどの痛みならホルモン療法などを行いますが、経過観察程度で良いと言われています。

対処法はカフェインや脂肪の多い食事を控える、ストレスを溜めこまない事が大事だと言われています。

乳がんと間違えやすい線維腺腫

線維腺腫は20~30代の性に多いと言われていますが、10代の女性でもかかってしまう事があります。

線維腺腫は原因不明で、なぜ発生するのかまだ分かっていません。しかし、妊娠する事で腫瘍が大きくなったり、閉経すると小さくなったりする場合もあるため、女性ホルモンが関係しているようです。

治療法は、明らかに小さくて良性の場合は、経過観察のみ。しかし、急激に大きくなる事もあるため、乳がんと区別が難しい場合は細胞を採取して調べたり、切除したりする事もあります。

胸の病気って言えば乳がん!ってイメージするけど、乳がんの他にもいろいろあるんだね。乳腺症や繊維線種みたいに良性で経過観察OKな病気もあるって知らなかったな。

胸に違和感と異常が出てきたとき、これがどんな病気なのか知ることが大切みたいだね。

“しこり”=乳がんじゃない!しこりが出来る病気とその原因とは

乳がんと胸の“しこり”は、よくセットにして語られます。「胸に“しこり”があるから、乳がんかもしれないと思って病院へ行った」といった経験をしている人も多くいるのです。

実際、 “しこり”は乳がんの特徴の一つでもあります。では、“しこり”が胸にあったら必ず乳がんなのでしょうか?

実は、乳がん以外の病気でも、胸に“しこり”が出来る事はあり得ます。

正確な診断は病院で検査を受ける必要がありますが、胸に“しこり”があるから絶対に乳がんだと決まるわけではありません。

胸に“しこり”ができるのはどのような病気があるのか、実は先ほど挙げた女性が注意したい病気3つが、それにあたります。

それぞれの病気による“しこり”にはどのような特徴があるのか、その違いをチェックしておきましょう。

病名 特徴
乳腺症 場所によって固かったり柔らかかったりする
弾力性があり、押したりつまんだりすると動く
線維線種 1~2センチのコロコロとした良性の腫瘍
癒着がない為、乳房の中でつるつると動く
乳がん 硬く痛くはない
表面はでこぼこしていて、動きにくい

胸に出来る“しこり”について、加藤外科産婦人科・乳腺クリニックのウェブサイトでは次のように紹介されています。

両方のお乳にあるしこりは、多くの場合正常な乳腺組織か、乳腺症とよばれる良性の乳腺疾患で、悪性のしこり(乳がん)である場合はまれです。乳房は乳汁を分泌する乳腺組織からなり、正常な状態でも全体をしこりのように感じます。注意がいるのは生理が終わった後、片側のお乳に以前にはなかったしこりを触れる場合です。
引用元:加藤外科産婦人科・乳腺クリニック 乳腺外科に関するQ&A

見つかった“しこり”のうちの大半は、良性。つまり、さしあたっての治療の必要性はないものだという事も多いのです。そして、病気によって“しこり”は違います。女性であれば、是非知っておきたいですね。

この辺りの情報について興味があるなら、こちら胸全体の大きいしこりは病気の兆候?危険な病気のサインとはの記事もおすすめですよ。

胸にしこりが出来るのは、何か悪い病気であることを示しているとばかり思っていましたが、そうとは限らないのですね。

良性の乳腺疾患であることが多いというのは安心です。ただ、もちろん悪い病気でもしこりが出来るものでしょうから、気になるときは病院に行って調べてみたいと思います。

胸の病気は早期発見が重要!知っておきたいセルフチェック法

ご紹介している3つの胸の病気は、自分で発見することが可能な病気でもあります。

その為に知っておきたいのがセルフチェック方法です。基本的には、胸に“しこり”があるかどうかを確認するためのチェックになります。

セルフチェックの重要性について、やまかわ乳腺クリニックのウェブサイトに記述がありましたので紹介します。

乳がんは体の表面にある乳腺にできるものであり、他のがんとは違い自分で発見可能です。乳がんの最初の症状はしこり(腫瘤)がほとんどであり、私が以前在籍した高知市立市民病院でも90%の方がしこりを自覚していました。そのうち30%は早期がんでしたが、大部分の方は更衣中、入浴中など偶然にしこりを発見しています。
引用元:やまかわ乳腺クリニック 乳腺・甲状腺疾患について

胸の病気で最も怖いのが乳がんですよね。その乳がんも、セルフチェックによって発見することが可能であり、早期発見をすることですぐに適切な治療をすることができるのです。
乳がんの10年生存率

乳がんは“がん”と言うだけで、生死に関わる恐ろしい病気だというイメージも強いのは事実です。

しかし、早期の乳がんであれば8割以上の10年生存率となり、がんの中でも高い生存率の病気なので、いかに早い段階で見つけることが出来るかが重要なのです。

セルフチェックの方法、ポイントを押さえておこう

胸の異変にどうすれば気づくことが出来るのか、セルフチェック方法について紹介しましょう。

チェックするポイントは以下の通りです。

部位 確認するポイント
見た目 左右の胸に大きな違いは無いか
赤みやくぼみ、盛り上がり、えくぼは無いか
乳房全体 しこりが無いか
乳頭 ただれや痒みは無いか
乳頭分泌物 軽くつまんで膿や血液が出ないか

入浴時にチェックする場合は石鹸水などで手の滑りを良くし、手の指を揃えて渦巻状にし、乳房にしこりがないか丹念に調べます。

ただ鏡を見つめるだけでなく、両手を上下してみる、横や斜めを向いて角度を変えてみるなど、何度も見比べましょう。
乳がんのセルフチェック

就寝時のセルフチェックですが、チェックする場所は4箇所あります。乳房の外側・内側・脇の下・乳頭です。特に脇の下は重要なリンパ節があるため、入念なチェックが必要です。

肩の下に枕もしくは座布団を敷くと、やりやすいです。乳房を触る時は、指の腹を使ってまんべんなく押したり揉んだりするようにしましょう。

セルフチェックはいつでも良い!?適切なタイミングとは

胸のセルフチェックに、適切なタイミングというものがあります。なぜなら、月経時期は乳腺の張りが出やすい時期であり、一時的な“しこり”も出やすいため異常なものかどうかチェックするのが難しいのです。

セルフチェックを行うベストな時期は、生理が終わった翌週が良いでしょう。

乳腺の張りがなくなり、乳房が柔らかくなっている時期に行うのが望ましいのです。張っているときに硬さを覚えておくのも良いですね。

閉経している場合は、毎月この日に確認するという日を決めておくようにしましょう。普段の状態をしっかり把握し、異常があれば気付くということが重要なのです。

乳頭からの血液分泌は良性の腫瘍である可能性も!

乳頭からの血液分泌が出た場合、それは何らかの異常が起きていることを示しています。乳がんになるとよく表れる症状の1つではありますが、乳頭から血液が分泌される病気は乳がんだけではありません。

乳頭からの血液分泌がみられる病気の1つが、乳管内乳腺症です。

乳管内乳腺症とは

乳管内に発生する良性の腫瘍です。乳がんと同様に、乳頭からの分泌やマンモグラフィ検査によって発見されることが多くなっています。

乳頭分泌物を生じる病気の約6割が乳管内乳腺症、3割程度が乳がんとなります。

乳管内乳腺症は良性の腫瘍ですので、必ず手術をして取り除かなければいけないものではありません。ただし、乳管内乳腺症の人は乳がんを発症してしまうリスクも高い傾向にあります。

定期的な乳がん検診が大切となってくるでしょう。まずは、乳頭からの分泌物が生じた場合、速やかに病院へ行き検査を受けることを勧めます。

受ける前に知っておきたい!乳がん検診の内容と費用とは

乳がん検診の内容について、中澤プレスセンタークリニックで行っている検査を参考にご紹介しておきましょう。

1 問診
2 視触診
3 超音波検査
4 マンモグラフィー検査

問診では、しこりの有無、分泌物の有無、あるようなら気づいた時期等を質問されます。視触診では、実際に見て、触って、胸に異常がないかを調べていきます。

超音波検査は超音波を当てて反射した音波を画像化し、異常の有無をチェックする方法、マンモグラフィーは胸専用のレントゲンとなります。

これらの検査は、病院、クリニックによって曜日が指定されているケースがあります。乳がん検診を希望する場合は、事前に病院、クリニックへ電話をして予約を取るようにしておきましょう。

乳がん検診でかかる費用は、自費で8,000円~10,000円前後となっています。ただし地方自治体が補助を出している場合は自己負担3,000円~5,000円程度で受けられることもあります。

地方自治体の補助は、年齢や受診時期が指定されているものです。自分が住んでいる自治体がどのような補助を行っているのか、一度チェックしておくと良いでしょう。

何歳から検査するのが良い?乳がんの発症年齢傾向をチェック

乳がんには、発症しやすい年齢というものがあります。国立がん研究センターがん対策情報センターによると、女性の乳がんの年齢別患者数は下記のグラフのようになっています。
乳がんの年齢別患者数
この表を見ると分かるように、乳がんの発症率は30歳を超えると急激に上昇してきます。

ですから、乳がん検診を受ける年齢として2004年に厚生労働省が指針を出しました。その内容は、「40歳以降2年に1度乳がん検診を実施する」というものです。

がん検診は、発症年齢の傾向を見て指針が出されているというわけです。ただ、30代以降発症率が上がるのも事実ですから、年齢に関わらず定期的に検診を受けるようにしていても良いでしょう。

定期的に自己チェックしておくことで、がんが出来た場合でも早期発見が出来る例が多いっていうのは凄いね。ちゃんと意識してチェックするのが大切だって痛感するよ。

でも、本当に自分のチェック方法が合ってるのか、これは異常なのかどうか、っていうことが分からないこともあると思うんだよね。自己チェックでの異常って素人でも分かるものなの?

自己チェックは、きちんとした手順で行えば異常を確認することは出来るの。特に、ひきつれ、ただれ、乳頭分泌は分かりやすいわね。ただ、しこりについては確かに判断が難しい部分でもあるわ。

このしこりは異常か問題ないのか、そういう不安や疑問が生じた場合は一度病院でチェックしてもらうと良いわね。

問題ないことが分かればそれは安心できるし、自己チェック方法や異常の見つけ方について直接教えてもらうことも出来るわよ。

胸の病気でリンパが腫れる?その原因とは

リンパが腫れてしまう原因の1つは、乳がんの転移によるものです。“がん”というものは、まず腫瘍が発生し、それがリンパ節に転移する事によって全身に散って転移していくという過程を辿る事が多いと言われています。

そして乳がんに関しては、領域リンパ節と呼ばれる4つのリンパ節に転移しやすいです。

脇の下にある腋窩リンパ節。胸骨の近くにある内胸リンパ節、鎖骨の上下にある鎖骨上リンパ節、鎖骨下リンパ節ですね。

領域リンパ節が乳がんの転移により大きくなってくると、リンパ液の流れがせき止められてしまいます。これによって腫れが生じてしまうのです。また、腕がむくんだり、しびれが生じたりする場合もありますね。

がんの転移以外でもリンパが腫れる!?炎症を引き起こす要因

リンパが腫れるのは、乳がんによるものだけはありません。

  • ストレス・疲労
  • 風邪

これらもリンパの腫れを引き起こしてしまう原因となってしまうのです。

ストレスや疲労でリンパが腫れるのは、体の抵抗力が低下することで感染症を起こしやすくなってしまうことや、リンパの流れが悪くなってしまうことが原因とされています。

風邪の場合は何らかの原因でリンパに細菌が入ってしまい、炎症を起こしてしまう場合が原因です。

リンパの腫れの原因は1つではありませんから、病院で診察を受けて原因をはっきりさせてもらうようにしておきたいですね。

病気ではなくても、ストレスや疲労でもリンパが腫れてしまうことがあるのですね。ただ、やはり乳がんになってしまうとリンパへの転移の為に腫れが生じてしまうこともあると聞くと不安です。

リンパが腫れていると、体が元気ではないということは確かなようなので、腫れを自覚したときには病院で原因を調べてもらった方が良さそうですね。

血流の悪化でリンパが腫れる!?効果的なマッサージ法をご紹介

リンパが腫れてしまうのは、全て病気が原因というわけではありません。他にもリンパが腫れてしまう要因があるのです。それが血流の悪化です。

血流を効率的に流すことで、腫れを押さえることも出来ますし、普段から行っていれば予防も可能です。

方法は簡単!リンパの集まる場所に向かって、流すように優しくなでるだけです。リンパが流れる方向に沿って行ってください。

入浴後など、体をほぐしてリラックスした状態で行うと、より効果的ですね。あとは、力を入れすぎないよう注意し、心地よい程度の力で行うようにしましょう。

血流が悪くてリンパが腫れちゃうこともあるんだね。マッサージで改善できるならやってみようかな。

腫れたときにマッサージすれば腫れが解消、普段から続けてれば予防にもなるっていうことだから、まずは今日の入浴後から始めてみるか。

胸の病気は早期発見が重要!異常を感じたらすぐ病院で診察を

胸の病気は乳がんだけではありません。女性なら知っておきたい、注意しておきたい病気はいろいろあります。

その病気は“しこり”という形で、自分自身が発見することが可能です。“しこり”の多くは特に心配する必要はない良性のものではありますが、ちょっとした異変に気づくことができれば、万が一乳がんだったとしても早期での治療が可能となります。

日頃からセルフチェックをする習慣を身につけ、自身の胸の状態に注意しておくようにしておきたいですね。

胸の病気に関する情報はココ!知ることで不安を解消しよう!の記事もございますので、ぜひ読んでみてくださいね!

胸の病気には、いろいろなものがあるわ。代表的なものが乳がんだけど、乳がんは早期発見をすることで完治することも可能な病気なの。だからこそ、自己チェックをして早く異常を見つける事が重要となるわ。

自己チェックは特に難しいものではないから、しっかりと習慣づけるように意識してみて。あとは、時期が来たときには必ず定期的に乳がん検診を受けるようにしてほしいの。

自分でチェックできる病気というのは多くないわ。自分の体を自分で守ることが出来るなら、素晴らしいことよね。何か違和感や異常を感じたときには、すぐ病院へ行って検査を受けるようにしましょう。