授乳ブラの正しい選び方
授乳ブラを選ぶのは、赤ちゃんとの生活を想像させてくれ、とても楽しいものです。とはいえ、授乳ブラであれば何を買ってもいいというわけではありません。
なぜかというと、妊娠中から産後までは胸の大きさや形がめまぐるしく変わっていくので、サイズ選びにも気を付けなければいけませんし、何より授乳ブラなので、授乳がしやすいかどうかにも注目して商品選びをする必要があるからです。
では、どんな授乳ブラを選んだらいいの?と思われた方に向けて、今回の記事では授乳ブラの正しい選び方について詳しくご紹介します!
2カップアップが目安!サイズの選び方
妊娠してから出産まで、そして産後と、胸の大きさや形はかなり変化していきます。
そのため、それに合わせて胸を包みこみ、支えるための授乳ブラが必要になるわけです。
授乳ブラがなぜ必要なのかもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事をまずご覧ください。
胸のサイズは、カップサイズで言えば2カップ程度、アンダーバストのサイズで言えばワンサイズほど大きくなると言われており、またそれだけではなく形も変わっていきます。
授乳ブラのサイズ表記
授乳ブラのサイズ表記は、通常のブラのサイズ表記と同じようにB70・C80などと記載されている場合もありますし、またマタニティS・マタニティLなどと表記されていることもあります。
通常のブラジャーと同様のサイズ表記の場合はわかりやすいと思いますが、そうでない場合は詳細を確認してから購入する必要があります。
マタニティSなどという表記になっている場合、Sの場合はバストが79~87cm、Lの場合は93~101cmといったように詳細のサイズ表記がありますので、そちらを参考に購入する必要があります。
授乳ブラ購入の際は2カップアップを目安に!
カップサイズは、妊娠前と比べると2カップ程度大きくなるのが一般的です。そのため、授乳ブラを購入する際には普段自分が着用しているものよりも2カップ大きいものがお勧めです。
また、カップだけではなく、アンダーバストもワンサイズ程度大きくなりますので、アンダーバストも普段着用しているものより1サイズ大きいものを選ぶようにしましょう。
理想を言うなら、妊娠初期には1カップアップしたものを購入して着用し、胸がさらに大きくなってきたらもう1カップアップした商品を買い直す方が体にフィットしやすいのは確かです。とはいえ、ただでさえ様々な費用がかかりますから、買い直すのが難しいこともありますよね。
そのため、授乳ブラを購入する際にはホックの数にも注目して、ホックの数が多くなっていてアンダーバストのサイズが調節しやすい商品を選ぶことをお勧めします。
以上のことを元に、授乳ブラのサイズ選びのポイントをまとめます。
- 妊娠前より2カップ大きいものを選ぶ
- 妊娠前よりアンダーが1サイズ大きいのもを選ぶ
- ホックの数が多くアンダーが調整しやすい商品を選ぶ
また、アンダーがきつくなった時に、アンダーを伸ばせる商品も販売されています。
ブラジャーのホック部分だけを繋げて長くする商品なのですが、こういったものを利用すると体のサイズに合わせやすくて便利ですね。
カップは深めなものを選ぼう!
妊娠すると胸のサイズが大きくなったり形が変わったりするため、授乳ブラはそれを包み込んで支えることができる商品を選ばなければいけません。また、妊娠すると赤ちゃんに授乳をする準備も始まりますから、乳腺の発達が妨げられないようにする必要もあります。
そのため、授乳ブラはカップが深めなものを選ぶようにしましょう。
カップが深いと胸をきちんと支えてくれますし、また胸を締め付けることが無いので乳腺の発達を妨げにくくもなります。
さらに、カップが浅いと、産後赤ちゃんのお世話をするために前かがみになった時におっぱいがブラジャーからポロリ…なんてことも起こらないとは言えません。そういった意味もあって、授乳ブラはカップが深めなものがお勧めです。
カップサイズは2カップアップ、アンダーは1カップアップが目安になるんですね。カップは深めなものの方が安心して着用できそうです。
ワイヤー入りならマタニティ専門のものを!ブラの付属品について
授乳ブラを選ぶ際には、サイズ以外にも気を付けたいことがあります。それが、付属品の扱いについてです。
では、詳しく見ていきましょう。
ワイヤーについてはノンワイヤーかマタニティワイヤーの商品を!
授乳ブラを購入する場合、ワイヤーが入った商品がいいのか、それともない方がいいのかは迷うところです。
胸をしっかり支えることが大切なので、ホールド感がある方がいいという意味ではワイヤーがあったほうが安心ですが、乳腺を圧迫しがちだという点ではノンワイヤーの方が推奨されています。
実際に、多くの助産師さんが乳腺への悪影響を考慮してノンワイヤーの授乳ブラを勧めているのが現状です。
そのため、ノンワイヤーでも気にならない人はノンワイヤーを選べばいいですし、またホールド力が欲しい方は乳腺を圧迫しにくい作りになっている専用のマタニティ用ワイヤーが使用されている商品を選ぶ方法もあります。
例えばベルメゾンの商品に使われているマタニティワイヤーは、ソフトワイヤーになっていることで胸のサイズが変化するとそれに合わせて広がることでフィット感があります。さらに乳腺を圧迫しにくいようにカーブ設計になっているなどの工夫がされていることで、乳腺への悪影響も出にくいようになっています。
ワイヤー入りの授乳ブラを希望する人は、マタニティワイヤーが使用されているかどうかをチェックしてから購入しましょう。
授乳パッドは必要?
授乳ブラを購入するなら、授乳に備えて授乳パッドも購入しておいた方がいいかもしれないと迷われる方もいらっしゃるかもしれませんね。
母乳がどれくらい出るのかには個人差もありますので、絶対にいるというものではありませんが、持っていると安心ですので、少量揃えておくといいですね。
授乳パッドはガーゼで代用することもできますので、最初はガーゼを使用して必要だと思ったら授乳パッドを購入するという方法でも構いません。ガーゼはかぶれやすい人にはお勧めですし、ママが授乳パッドとして使わなかった時でも赤ちゃんのお世話に使えるというメリットもあります。
さらに、ガーゼなどの肌に優しい素材の授乳パッドなら、たびたびの授乳で傷ついた乳首の保護にも役立ってくれます。
育児用品を手作りしたい方の場合、ガーゼを使った授乳パッドを作るのも楽しいですね。
ネット上では、型紙を利用して作るスタンダードな方法から、家にあるお皿やCD、紅茶の缶などを利用して型を取って母乳パッドを作るユニークな方法まで紹介されていますので、興味がある方は検索してみてはいかがでしょうか。
授乳パッドも合わせて買っておくといいけど、ガーゼで代用できるならとりあえずガーゼを用意しておいて、実際に出産してから授乳パッドが必要かどうか考えてもいいよね。
授乳が楽なのはクロスオープンタイプ!購入の際には種類にも注意!
授乳ブラには、2種類あります。1つが通常のブラと同じような形のマタニティブラ、もう1つがつわりなどの時に締め付け感が辛い時などに使えるマタニティハーフトップです。
また、授乳ブラは授乳のことを考えて作られている商品なので、赤ちゃんにおっぱいをあげやすいようにと授乳口がついているのですが、それも以下のように4種類あります。
- クロスオープンタイプ
- ストラップオープンタイプ
- フロントオープンタイプ
- ウィンドオープンタイプ
これらの組み合わせによって、例えばマタニティブラのクロスオープンタイプ、マタニティハーフトップのフロントオープンタイプなどに分かれるということですね。
では、授乳口のタイプとその特徴、そしてそれぞれのタイプがどのような商品なのかを確認していきましょう。
クロスオープンタイプ
クロスオープンタイプは、左右のカップが前で交差している作りになっているため、カップを下ろすだけで簡単に授乳できます。実際に授乳経験のある先輩ママさんにも、授乳のしやすさで人気です。
特に出産直後は何度も授乳をしなければいけないので、ホックの取り外しをしなくていいこのタイプが向いていると言えるので、授乳口のタイプとしてはクロスオープンタイプが最もおすすめです。
ただし、カップを下ろして授乳するタイプであることから、胸が大きい人には難しい場合もあります。
クロスオープンタイプの授乳ブラの実際の商品については、こちらの記事で紹介していますので、ぜひチェックしてみてくださいね!→先輩ママおすすめの授乳ブラ一覧【2017】クロスオープンタイプ
ストラップオープンタイプ
ストラップオープンタイプは、カップの上部に留め具が付いており、それをストラップから片手で外してカップを開いて授乳をするタイプです。カップだけが開くため、胸を支えたま授乳をすることが可能なので、胸が大きい人でも便利に使えます。
ただし、慣れないうちは、片手で留め具を外す作業が意外に難しく感じる場合もあります。赤ちゃんの首がすわっていないときには赤ちゃんの首もしっかり支えておかなければいけませんし、赤ちゃんが泣いて反り返った時などにも困ることがあります。
おすすめのストラップオープンタイプの授乳ブラについては、こちらの記事で紹介していますので、ぜひ参考にしてくださいね!→先輩ママおすすめの授乳ブラ一覧【2017】ストラップオープンタイプ
フロントオープンタイプ
フロントオープンタイプは、フロント部分にスナップボタンが付いていますので、そこを開いて授乳できます。バスト全体を出して授乳することができますので、赤ちゃんにブラジャーが当たらない点でも便利です。
ただし、カップの着脱が面倒に感じられる可能性もあります。それから、ボタンが弱いと、バストの大きさや重さに耐えられずに前が開いてしまう可能性があることも知っておきたいものです。
ウィンドオープンタイプ
ウィンドオープンタイプは、窓のようにカップが開く作りになっていて、乳首周辺だけを出して授乳をする形になります。胸を固定したまま授乳をすることができるので、とても安定感があります。
特に胸の大きい人に向いているタイプですが、商品の種類はあまり多くありません。また、胸を出す時に面倒に感じる可能性もあります。
授乳専用ではないけれど使える!ノンワイヤーブラ
実は、先輩ママさんの中には、専用の授乳ブラを購入するのではなくカップ付きのノンワイヤーブラを授乳ブラ代わりに使用している人もいます。メリットとしては、以下の点が挙げられます。
- 授乳のとき胸が出しやすい
- 授乳ブラよりもバストをしっかり支えてくれる事が多い
- カップが厚手でパッド不要
- お値段がお手頃
ただし、マタニティ専用の商品ではないので、出産直後などに適しているとは言い難いのが事実です。ですが、出産前や産後母乳の出が落ち着いてから、サイズの問題などで買い替える必要が出て来た時には、便利に使える商品でもあります。
先輩ママがおすすめする人気の授乳ブラについて詳しく説明している記事もありますので、ぜひ読んでみてくださいね。
授乳ブラだからどれを選んでも同じというわけじゃなくて、種類があったり授乳口のタイプが違ったりするんだ。これは知っておかないとね。
どの商品も工夫を凝らして作られているけれど、胸の大きさで使いやすいタイプが変わってくることもあるし、自分に合ったものが一番、ということよね。
授乳ブラ選びはサイズと授乳のしやすさに注目して選ぼう!
以上のことから、正しく授乳ブラを選ぶためには以下の点に注目する必要があると言えます。
- サイズを合わせる(カップサイズは2カップ、アンダーは1サイズ上が目安)
- ワイヤーはノンワイヤーかマタニティワイヤーのものを選ぶ
- 授乳のことを考えて自分が使いやすい種類と授乳口のタイプを選ぶ
それから、ワイヤーについても大切よ。乳腺の発達を妨げないという本来の目的を果たすためにも、ノンワイヤーかマタニティワイヤーが採用されている商品を選ぶべきね。
最後に、授乳ブラというからには授乳がしやすいこともとても大切。特に授乳口のタイプは授乳のしやすさと大きく関わっているから、自分に合っていると思うものを選ぶことが大切なのよ。