胸のかゆみの原因と対策
胸の痒みや肌荒れに悩む女性が、今とても増えています。女性のバスト周辺の痒みは困りもの。場所が場所だけにイライラさせられますよね。
バスト周辺の肌トラブルのきっかけは、実はどなたの身近にもあるちょっとしたことばかり。でも最初の対策を間違うと、トラブルは長引いてしまいます。
早期治療のためにも、4種類の胸の痒みや肌荒れの原因究明と対策をご紹介致しましょう。
女性のお悩み!胸の痒みと肌荒れは何が原因なの?
胸の谷間やバストは、ボツボツができたり痒くなったりすることが多い場所です。乳房やブラジャーによる蒸れもあって、皮膚のトラブルとはそもそも縁の深い部位なのです。
症状に合った対処で解決を!
でも胸に「ボツボツができた」「痒い」という自覚症状は同じでも、実はその原因は全く違うかもしれません。
胸の肌荒れには、次の4つの症例が考えられます。痒みを伴うものが多く、どれも非常に不愉快なものですが、それぞれ原因も治療法も全く異なります。
- 胸ニキビ
- あせも
- 接触性皮膚炎
- 洗剤かぶれ
自己流で薬を塗るだけでは、肌トラブルはなかなか治りません。肌トラブルが長引くと、色素沈着が起きる可能性も。早く治せば、それだけ皮膚へのダメージは軽くて済みます。
自分の胸の肌荒れがどの症状と合致するのか、まずはその見極めが解決への第一歩です。
胸ニキビ、あせも、接触性皮膚炎、洗剤かぶれ・・・どれも原因は違うし、治療法もそれぞれ全く別だからね。皮膚トラブルは、早い段階で原因を突き止めて、悪化させないことが大切だ!
【胸ニキビ】若い人だけじゃない?胸の肌トラブルの原因
まずは胸ニキビです。ニキビというと思春期というイメージがありますが、それはアクネ菌が原因。背中や胸にできるニキビは別の菌が原因で、ティーンを過ぎてもできるのが特徴です。
胸ニキビの治し方について詳しく解説している記事もありますので、ぜひ読んでみてくださいね。
ところであなたは、お風呂でどうやって全身を洗っていますか?ライオン株式会社の調査によると、若い女性の3人に1人が、手で撫でて洗う「手洗い派」だそうです。
手洗いは美肌に良いと言われていますが、全身くまなく洗うには以外と手間がかかるもの。
特に胸の谷間には多くの皮脂腺があり、汗もかきやすい場所。時間をかけて丁寧に洗わないと、ニキビができやすくなっている危険性がありますよ。しっかり洗った上で、シャワーでよく流すことが大切です。
でも実は私も「手洗い派」なんです。やっぱり今日からタオルでゴシゴシ洗いした方がいいかしら?
あと石鹸成分が残っているとこれも胸ニキビの原因になるから、仕上げはシャワーで念入りに流すようにするといいわよ。
【あせも】痒み対策は万全に!バストは一年中汗をかく?
あせもは、誰にでもよくある肌トラブルの一つです。バストはとても汗をかきやすい場所なので、これは決して胸が大きい人だけの問題ではありません。
寄せるタイプのブラは長時間の着用を避ける
特に小さく見せるブラは、バスト部分をすっぽり覆うデザインなので、より内部が蒸れる傾向に。これではますますあせもの温床になってしまいますね。
帰宅後は、すぐブラジャーを外して肌を休ませるようにしてください。また汗で汚れたブラジャーの洗濯も、こまめにすることが大切です。
ブラ用の汗取りバッドがおススメ!
でもブラの着用中も、肌への負担はなるべく軽くしたいですよね。
そこでお薦めしたいのが汗取り用のブラバッドです。
またブラを着けたまま寝る女性がいますが、昼用のブラジャーではあせもが心配です。夜間はナイトブラをどうぞ。通気性と吸湿性の高いものを選べば、あせも予防とバストアップ両方の効果が期待できるでしょう。
汗取り用のブラパッドはよさそう!調べてみたら、かなりの人気商品みたいですね。同じお悩みの女性が多いんだなって思いました。
【接触性皮膚炎】その胸の痒みは意外なものが原因かも!?
もしもあせも等と勘違いしていれば、延々痒みに悩まされ続けることになってしまいます。
ある日突然、痒くなる!?
接触性皮膚炎 の怖いところは、ある日突然発症すること。その一つである金属アレルギーも、痒みが起こって初めて自分がアレルギー体質持ちだということに気づきます。
胸の痒みのきっかけとして、ブラジャーの劣化も考えられます。ご存知のように、金属製ワイヤーが入っていますが、これが生地の劣化で露出して、接触性皮膚炎を起こすのです。
なかなか治らない頑固な痒みがあったら、ブラの点検をお忘れなく。ほんの僅かな金属でも痒みの原因となります。以下のようなものが胸の肌に接触していないか、一度チェックしてみてください。
- ネックレス、チェーン
- 下着のスナップ
- 服の金属ボタン
- ファスナー
下着の締め付けによる痒みは接触性蕁麻疹
接触性皮膚炎は金属によるものだけではありません。ブラジャーなど布の接触によっても、同様に皮膚炎が起こる場合があります。
一方で下着のきつい締め付けによる痒みは、接触性蕁麻疹と呼ばれて区別されています。ブラジャーのストラップやアンダーバスト部分が痒いのは、接触性蕁麻疹です。
私も古いブラからワイヤーが出てるのに気付かなくて、痒くて困ったことがあったよ。ピアスでかぶれたこともあるから、ひょっとしたら金属アレルギーなのかも?
【洗剤かぶれ】胸の肌荒れはブラの洗濯方法にも要注意!
洗剤かぶれも接触性皮膚炎の一種ですが、下着や金属自体ではなく、衣服に残留する洗剤成分によって起こります。
手洗いの際は洗剤の溶け残りに注意
ブラジャーは形崩れを防ぐため、大切に手洗いする女性が多いですよね。この時にしっかりすすがないと、洗剤がブラジャーの布部分に残っている恐れがあります。これが胸の皮膚に接触して、皮膚炎や痒みを起こす可能性があるのです。
特に粉石鹸や固形石鹸は、溶け残りが布表面にそのまま残っていることもあるので気をつけましょう。
- 手洗いには液体洗剤がお薦め
- 洗剤の用量を守る
- 粉石鹸や固形石鹸はお湯によく溶かした上で使う
- すすぎは水を変えて必ず2回以上
実は柔軟剤が問題!
でももっと気をつけなくてはいけないのが柔軟剤です。香りがいいからと柔軟剤をたくさん使ってませんか?柔軟剤の成分が、痒みや肌荒れを引き起こす可能性もありますよ。
柔軟剤の主成分は、陽イオン界面活性剤(カチオン界面活性剤)と呼ばれるもので、洗剤に含まれる成分よりもさらに強力だと言われています。
柔軟剤は仕上げ剤として使うので、布にそのまま残存します。ブラジャーのお洗濯で柔軟剤を多い目に入れていた方で肌トラブルが気になる方は、利用を控えた方がいいかもしれません。
それに柔軟剤は刺激が強いと聞いてショックです!いい匂いだからどっさり入れてたんだけど、これからは気をつけます。
胸の痒みや肌荒れには原因に見合う治療法で対処!
バスト周辺の肌トラブルは、女性にとって決して珍しいことではありません。でも原因に合った方法で対処しないと、なかなか完治しないという厄介な一面もあります。
今回ご紹介した4種類の肌トラブルは、いずれも最初の症状は「ボツボツ」や「痒み」で、原因がはっきりしないのが普通です。
素人判断せず、皮膚科に直行が解決への早道ですよ。大切なバストに跡を残さないためにも、肌荒れを長期化させないことが重要です。
女性のバストは大きさや形も大切だけど、肌が荒れてちゃ興ざめ。大切なバストなのに、これでは取り返しがつかないわよね。
胸ニキビ、あせも、接触性皮膚炎、洗剤かぶれ、この4つのうち自分の症状がどれに当てはまるか、最初からわかる人なんていないはず。適切な治療のためには、なるだけ早く病院で診てもらった方がいいわね。