母乳育児のストレスを軽減!陥没乳頭やヒリヒリ痛い人必見の授乳法!

2016/08/04

女性にとっての一大イベントと言えば、何が思い浮かびますか?結婚という人も多いでしょうが、出産も同じくらいか若しくはもっと大きなイベントですよね。

悪阻や胎児の重みに耐え、あの痛い陣痛にも耐えて生んだのに、産後の悩みは尽きないもの。むしろ産後の方が、試練が多いくらいですよね。特に授乳で悩んでいるママさんはけっこうたくさんいるんです!

陥没乳頭で授乳に悩んでいる方や、ヒリヒリする乳首の痛みに必死に耐えながら授乳しているママさんはいませんか?今回は、そんなママさん達の心を少しでも軽くするために、授乳についてお話したいと思います。

また、これから出産を控えている妊娠中の方の参考にもなれば嬉しいです!

赤ちゃんがおっぱいを飲みにくい!?陥没乳頭について知ろう

赤ちゃんにとって母乳は生命維持のためだけでなく、スキンシップという意味でも欠かせないものです。でも、陥没乳頭だと授乳がちょっと大変になってしまうことが多いものです。そこで、まずは陥没乳頭というものについて簡単に知っておきましょう。

陥没乳頭とは?

陥没乳頭というのは、読んで字の如く、乳頭(乳首)が乳房の内側に入ってしまっている(埋まっている)状態のものを言います。

陥没乳頭とは

仮性と真性があり、仮性の陥没乳頭はちょっとした刺激や温度差などで乳頭が出てきますが、真性は刺激などに左右されず常に乳頭が埋まった状態になります。

比較的胸の大きい女性に多い陥没乳頭ですが、これは乳管の発達がバストの大きさに追いついていないことが原因と言われています。乳房の脂肪量に対して乳管の成長が未熟だと乳管が短く乳頭が埋没してしまい陥没乳頭となってしまうのです。

どんな治療方法があるの?

陥没乳頭は、病気ではありません。医学的な問題は何もなく、そのままでも構いません。しかし母乳育児をしたいと考えるならば、何らかの対策をしたほうが良いケースもあります。

乳首の見た目が不自然なだけでなく 、「真性」の場合は授乳ができません。「仮性」の場合は授乳が可能なこともありますが、「真性」と同様、へこんでいる部分に汚れがたまり、雑菌が繁殖しやすく不衛生な状態になります。そのため、乳腺炎という病気になるリスクが非常に高くなります。
引用元:ナグモクリニック

陥没乳頭は手術で治ることもあるようですが、手術は保険適用の場合と保険外の場合がありますので、治療を希望する場合は医師に尋ねてみましょう。

また、乳管を切除する手術も多く、その場合は授乳ができない可能性もありますので、授乳する可能性のある女性は、育児が落ち着いてから手術という選択肢を視野にいれても遅くないと思います。

陥没乳頭は、それ自体は病気でも何でもなく特に対処しなくても良いものですが、授乳という点についてはちょっとした対応が必要になるのですね。

仮性なら母乳育児ができる可能性も高いですが、刺激をしても乳頭が出てこない真性の場合は、そのままでは授乳ができないのですね。

乳管を傷つけない方法の手術で陥没を治せるクリニックもあるようなので、母乳育児がしたい方は医師に相談してみるといいですね。

妊娠中から準備しよう!母乳育児のために出産前からマッサージ!

陥没乳頭の場合はもちろん、そうではなくても赤ちゃんに強い力で吸われることや慣れない母乳育児によって、乳首が切れるトラブルはよくあります。

それを予防するためには、妊娠中からマッサージなどで準備するのが効果的です。実際のマッサージ法をご紹介しますので、参考にしてくださいね。

マッサージをする前の注意点

実際におっぱいマッサージをする前に、気を付けておいてほしいことをお話します。

まず、妊娠20週より前の方は、乳腺に刺激を与えると子宮が張ってしまうので、絶対にやらないでください。20週以降の方でも「ちょっとお腹が張っているな~」と感じる時はやめましょう。

逆に、37週以降のいつ生まれてもおかしくないという方は、積極的にマッサージをしましょう。

ただし、週数はあくまでも目安です。週数が進んでいても赤ちゃんが小さめなど、できるだけお腹に留めたほうが良い状況もあります。そのような場合は、マッサージはやめておきましょう。

マッサージを始める際には、必ず医師に相談してOKが出てからにしましょう。

また、マッサージをする前には、乳房や乳首をクリーンコットン等で拭いて清潔にしてからにしましょう。

吸引器具を利用しよう

陥没乳頭の人は、マッサージをしたくてもうまく乳首をつまめなくて難しいこともあります。そんなときには、乳首吸引器を使ってみるのも良い方法です。

吸引器とは、ゴム球の陰圧で乳首を引っ張り出す器具です。ベビー用品店や通販で購入できますし、大きな病院なら院内の売店で手に入るところもありますので、スタッフに相談してみてもいいですね。

乳頭吸引器は、赤ちゃんに母乳を飲ませる直前に使うのですが、妊娠中から使用して乳首を引っ張り出すクセをつけておくのもオススメです。そうすることで、より母乳育児成功の可能性が高まりますので、妊娠中からマッサージ前に使用してみましょう。

乳首のマッサージ

では、いよいよ実際のマッサージの方法をご紹介します。

① 乳首にクリームなどをつけ、親指と人差し指で乳首をつまみだすようにします。(陥没乳頭の方は無理に出そうとせず、なんとなく乳首をつまんだ感じでOK)
② つまんだ乳首を左まわり・右まわりにくるくるまわしてみましょう(片側1分程度でOK)
陥没乳頭の人は、1日数回根気よく手入れと乳首のマッサージをやりましょう!

乳房のマッサージ

基本はマッサージする側の胸を反対の手で、横・斜め・上へと動かすマッサージです。

① 右側の乳房をマッサージするのなら、左手で右胸を横からやさしく包み込む感じで支えます。右手を左手指の外側に添えます。右手親指の付け根が右脇の下に対して平行になるようにピタっと添えます。

② 左手で右側の乳房を中央(内側)に向けてゆっくり動かします。添えている右手は動かさずに。3・4回やりましょう。

③ 右胸の斜め下から左手で乳房を包むようにします。右手は左手に添えます。(右斜め下から胸を支える感じにします)

④ 左手で右胸を左胸上部に向けて、斜め上にゆっくり動かします。3~4回やりましょう。

⑤ 左手を右乳房の真下から包むように乳房を支えます。右手は左手の下に添えます。

⑥ 左手で右の胸全体を真上にゆっくり動かします。これも3~4回やりましょう。

左側の胸をマッサージする場合は、上記の左右を逆にしてやってみましょう。

母乳で赤ちゃんを育てるためには、妊娠中から乳首やおっぱいのマッサージをした方がいいなんて全然知らなかったよ~!陥没した乳首を出すための吸引器まであるなんて!世の中にはいろんなグッズがあるものだね~。

赤ちゃんどころか彼氏さえいない今の私には、まったく必要ないマッサージだけど、いつか母になる日のためにこんなマッサージがあるんだって覚えておこうっと。

乳首ではなく乳輪で授乳!正しいおっぱいの飲ませ方を学ぼう

マッサージをして母乳育児の準備は万端でも、肝心な授乳方法を間違えると、乳首トラブルのリスクは高くなってしまいます。そこで、赤ちゃんにおっぱいを飲ませる正しい方法をお伝えします。

乳輪ごと吸わせる

間違われやすいのですが、授乳というのは乳首を吸わせるのではありません。乳輪までの広範囲を赤ちゃんの口に入れて吸わせるというイメージを持ってください。

乳首だけを吸わせようとすると、陥没乳頭であることなど関係なく、乳頭が突起しているママさんでもヒリヒリと痛んだり、乳首が切れて血が出ることもあります。

それを踏まえ、いざ授乳です。その際に、赤ちゃんに「今からおっぱいをあげるよ~」というサインでちょんちょんと赤ちゃんの口を乳首に触れさせます。そうすると赤ちゃんが大きく鯉のように口を開ける瞬間があります。

その時に赤ちゃんの首をしっかり支えつつ、正面から乳輪全体をカプっとあかちゃんの口に入れてしまってください。「今だ~!」と思った時に素早く入れるのがコツです!

乳首ではなく乳輪全体で赤ちゃんに飲ませる感じなので、陥没乳頭の人にももちろんできます。赤ちゃんが吸うのに慣れて、吸う力も出てくると陥没していた乳頭が出てくることもありますよ!

授乳時の抱き方

授乳の時の赤ちゃんの抱き方には、

  • 縦抱き
  • 横抱き
  • 脇抱き(フットボール抱き)

などがあります。いろんな抱き方をすることで、まんべんなくいろんな箇所の乳腺から飲ませることができ、一か所の母乳が古くなったり詰まったりすることを防げるので、乳腺炎の予防にもなります。

ですが、やはり基本は、ママにとって吸わせやすい抱き方が1番です!やりにくい姿勢で無理に飲ませようとするとストレスの元となってしまいます。

正しい授乳の姿勢

乳房に母乳のしこりができていれば、そこを飲んでもらえるよう抱き方を工夫する必要がありますが、そうでないならあまり抱き方にこだわり過ぎなくてもよいでしょう。

出産して初めて知る女性も多いかもしれないけど、授乳は乳首ではなく乳輪全体をくわえさせて飲ませるのがポイントなのよ!

乳輪全体を赤ちゃんの口に入れれば乳首も切れにくくなるし、陥没乳頭の人でも上手に授乳ができる可能性が高まるわ。

授乳の姿勢もいろいろあるけど、共通するポイントは赤ちゃんの顔の向きと身体の向きを一方向にすること。赤ちゃんの身体が捻じれた状態で授乳すると、咥え方が浅くなったりしてしまうから注意してね!

乳腺炎を予防してトラブル知らず!授乳に良い食べ物・飲み物

乳腺炎は、授乳中のお母さんなら誰もがかかるリスクのあるものです。乳腺炎について知るとともに、これを予防するためにオススメの食材と避けた方が良いものをご紹介します。

乳腺炎とは?どんな症状が出るの?

乳腺炎とは、文字通り、母乳を分泌して乳頭まで運ぶ乳腺に炎症が起きている状態のことです。乳腺炎の種類には、以下の3つがあります。

種類 特徴 症状
うっ滞性乳腺炎 乳管の狭さや赤ちゃんの
吸う力が弱いために乳腺に
母乳が溜まってしまう
・乳房の腫れ、赤み
・乳房の痛み、しこり
・軽い発熱
化膿性乳腺炎 授乳で傷ついた乳頭から
細菌感染して炎症が起こり
化膿してしまう
・乳房の腫れ、赤み
・乳房の強い痛み、しこり
・高熱
・脇の下の腫れ、痛み
・膿瘍(膿が溜まる)ができて破れる
慢性乳腺炎 ・授乳とは無関係
・陥没乳頭の人に多い
・乳房のしこり
・膿瘍(膿が溜まる)ができて
破れることを繰り返す

乳腺炎になってしまうと、このような辛い症状が出てきてしまうので、以下にご紹介する食習慣で予防に努めるのがベストです。それでも乳腺炎になってしまったら、赤ちゃんを抱えて病院へ行くのは大変ですが、できるだけ早く受診することをオススメします。

お餅は避けよう

授乳中のママさんは、自分の親世代の人たちに「餅を食べろ!」とか「もち米で作った赤飯を食べなさい!」とか言われていませんか?それは、戦時中や戦後の栄養不足に陥る人が多かった時代の話です。

今はアイスやピザ、ステーキなど洋食をはじめとする高カロリーな食べ物があふれています。そんな中に餅などを必要以上に食べてしまうと、乳管が詰まって乳腺炎を起こす引き金にもなってしまいます。勧められても無理に食べる必要はありません。

あまりしつこく勧められたら、「健診の時に相談したら、食べなくても大丈夫って言われました」などと言ってかわしておきましょう!

セロトニンを増やそう

脳内物質であるセロトニンを増やせば、順調な母乳育児につながります。セロトニンは十分な睡眠や太陽光を浴びることでも分泌されるのですが、授乳中のママには難しいものです。そこで、食事からセロトニンを増やすことを考えましょう。

セロトニンは主にトリプトファンとビタミン6という成分によって作られます。ですから、トリプトファン・ビタミン6を積極的に摂取しましょう。一度にこの2つの成分が摂取できるものを挙げてみます。

  • バナナ
  • 豆乳、大豆、納豆
  • 肉類(鶏・牛・豚)
  • まぐろなどの赤みの魚

これらの食材がオススメです。チーズやヨーグルトなどの乳製品も良いのですが、チーズを食べすぎると乳管が詰まってしまって乳腺炎を起こしてしまうこともあるので、食べ過ぎには注意しましょう。

また、よく噛むことはセロトニンを増やすともいわれています。なかなか自由な時間がとれないママさんではありますが、食事の時はよく噛んでゆっくり食べるよう心掛けてみてください。

母乳を出してる時にお餅はNGか!うっかり授乳中の友達にすすめないようにしなきゃ!

それにしても、乳腺炎って授乳中のお母さんがなるものだと思っていたけど、慢性乳腺炎は授乳してなくてもかかってしまうことがあって、しかも陥没乳頭の人に多いんだね!

陥没乳頭の女性が授乳するときは、急性の乳腺炎のリスクも高かったりするのかな?

その通りよ!陥没乳頭は乳管の発育不全がベースにあることが多いし、不潔になりやすいこともあって、慢性だけじゃなく急性の乳腺炎にもかかるリスクが高いのよ。

さらに陥没乳頭の人がいったん急性乳腺炎になると、繰り返して慢性化することもあるから、かかってしまったら産婦人科か外科でしっかり治療することをオススメするわ。

もちろん、食事内容に気を付けて予防することも大切よ!

使えるものは使ってみよう!乳首トラブルが起きたときの対処法

良かれと思われる授乳法を様々試してみても乳頭がヒリヒリと痛んでしまったり、切れて血が出てきてしまったりすることもあります。そんなときの対処法をご紹介しますので、困ったらぜひ試してみて下さい!

塗り薬

羊の脂からできている、ラノリンという軟膏があります。

これは、赤ちゃんが口に含んでも害のないものですので、授乳で切れた乳頭を保護するのに最適です。

商品名は「ランシノー」または「ピュアレーン」というものが代表的です。産婦人科や薬局などで処方・購入できますので、つらい人はぜひ利用してみてください。

乳頭保護器

乳頭保護器を使うのもおすすめです。直接吸われないので、乳首への負担を減らすことができます。

最初は違和感があるかもしれませんが、赤ちゃんが乳頭保護器を使って吸うことに慣れてくると母乳の出もよくなりますし、ママの痛みもだいぶ軽減されます。乳首に合わせてサイズもありますので、自分に合ったものを探してみましょう!

陥没乳頭の方でも痛みを感じている方は乳頭保護器を使って吸わせると、赤ちゃんに吸う力が出来て乳首が出てくることもあります。

搾乳機と母乳バッグ

搾乳して哺乳瓶に入れた母乳を飲ませるのも、良い方法です。赤ちゃんに吸われるよりは、搾乳の方が乳首への負担が少ないので、少しは楽に授乳ができます。

一度に多く搾乳しておいて、母乳バッグに入れて冷凍保存しておいた母乳を哺乳瓶で飲ませるのもいいですね。

手動の搾乳はかなり疲れますが、今は安価な電動搾乳機もありますのでネットなどで探してみてください。

ミルク

授乳法についていろいろ書いてきましたが、「母乳育児の方がミルクで育てるより優っている」とか「母乳で育てられた子の方がミルクで育てられた子より良い!」というものでは決してありません。

現在の粉ミルクはとてもよく研究されていて、より母乳に近い成分で作られていて安心して飲ませることができますし、ミルクで育った赤ちゃんも母乳で育った赤ちゃんも発育に変わりはありません。

ですから、陥没乳頭などで頑張ったけれど母乳が出なかったというママさんや、母乳で育てているけど乳首が切れて授乳が苦痛という人は、罪悪感など持つことなくミルクを利用しましょう。

羊の脂のランシノーやピュアレーンというお薬は、赤ちゃんが口にしても大丈夫で、安心して使えるものなんですね。

乳首が痛いからといって授乳回数を減らすと、母乳が詰まって乳腺炎になりやすくなってしまうそうです。

乳首が切れてしまったら無理せず早めに、お薬を塗ったり乳頭保護器を使ったりするといいみたいですね。

妊娠中から準備すれば、陥没乳頭でも母乳育児は十分可能!

陥没乳頭だと、はなから母乳育児をあきらめているという人も多いかもしれませんが、妊娠中から準備することで母乳を飲ませることも可能です。

少しでも母乳が出ているなら、その母乳を赤ちゃんに飲ませて損はありません!ここにご紹介した様々な方法をご参考に、授乳に良いと思うものは試してみましょう!ママと赤ちゃんにとって幸せな授乳タイムとなりますように。

陥没乳頭の人の場合、赤ちゃんを授かっても最初から母乳を飲ませるのをあきらめてしまうこともあるかもしれないわね。でも事前に準備したり、授乳期に工夫したりすることで、母乳育児をすることができるのよ。

ただ、真性陥没乳頭の場合は、手術をしないと母乳育児は難しくなるわね。手術の際は、母乳育児の希望をしっかり伝えて、乳管を切除されないように注意してね!

陥没してない人でも、慣れない母乳育児は乳首から出血したり、痛みを感じたりとなかなか大変よね。薬や器具など使えるものはどんどん使って、ストレスフリーな授乳生活を楽しんでね!

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