乳腺症の気になる症状と対策とは?バストのトラブルが一気に解決!

2016/11/10

バストが痛かったりしこりがあったり・・・これは女性にとって決して珍しいことではありません。

このような女性の胸の変化やトラブルを、全部ひっくるめて乳腺症と呼んでいます。殆どのケースは心配なく、特に治療の必要もありません。

しかし中には怖い病気が隠されている場合も。女性のバストは非常にデリケートな存在だけに、素人の自己診断は禁物です。

そこで乳腺症にはどんな症状があり、どんな場合に検査が必要なのかを詳しく調べてみました。バストのトラブルを抱えている女性のお悩み解決になれば幸いです!

乳腺症の症状はてんでバラバラ!?しこりや痛みが心配なら病院へ!

先ず最初に、乳腺症というのは乳腺に何らかの症状が出ていることを指しており、特定の病気とは限らないということをお伝えしておきましょう。

その症状や程度は様々ですが、共通するのは女性ホルモンが引き金になっていることです。

おっぱいが張ったりおっぱいが痛いのが乳腺症

女性にとって、乳房の張りや痛みはよくあること。どの女性も、生理前には大なり小なりこの症状を経験しているはずです。

下図をご覧ください。これは名古屋大学医学部付属病院の乳腺・内分泌科のページに掲載された乳腺の解剖図です。

乳腺は、母乳をつくる小葉と母乳を乳頭まで運ぶ乳管から成り立っています。

バストの断面図

生理前にバストが張るのは、黄体ホルモン(プロゲステロン)によって乳腺が充血するためです。

不快な症状ですが、時期が来れば症状は緩和するのが普通ですから、我慢してやり過ごしている方が殆どでしょう。

おっぱいにしこりが触れる場合もある

しかし時期が来ても症状が元に戻らないこともあります。女性の乳房は性周期によるホルモン変化に常に晒されているため、部分的に回復しない場合もあるのです。

その結果、一定部位の痛みや張りが極端に強くなって、しこりが出来たり乳管からの分泌物が出るといった症状が出る場合もあります。これが乳腺症です。

乳腺症の症状は乳房の張りから分泌物まで様々

まとめますと、乳腺症の症状は以下のようになります。

  • 乳房の痛み
  • 乳房の張り
  • 複数のしこりが触れる
  • 乳頭から分泌液が出る

痛みは両方同時のこともあれば、片方の乳房だけの場合もあります。しこりも一個だけとは限らず、大小幾つも触れることが珍しくありません。

おっぱいの異常ってなんだか怖いですよね。生理前に痛みがあるのは慣れっこですが、しこりまでできると心配になってきます。

しこりはたくさんできることもあり、時には乳頭から分泌液が出ることもあるんですって。でも乳腺症そのものは女性ホルモンのせいで、特に怖いものじゃないんですよ。乳房にこのような異状が見られても、必要以上に心配しなくて大丈夫です。

これって怖い病気?女性必見!乳腺症と間違えやすい乳房のトラブル

おっぱいのトラブルには色々ありますから、素人にはなかなか判断がつきません。でもお医者さんにバストを診てもらうのってなんだか恥ずかしいですよね。乳腺症が疑われても、できれば病院へは行かずに済ませたいものです。

そこで乳腺症と間違いやすいおっぱいの異変とその対応策を、ここで簡単にご紹介しておきたいと思います。

生理前のバストの張りと痛みが気になる人はPMS対策を

しこりや乳頭の分泌物などは見られず、生理前に胸が張って辛いだけなら、PMS(月経前症候群)の治療を受ける方がいいでしょう。

PMSは女性ホルモンによる心身の不快な症状の総称で、生理前の乳房のトラブルの他に、精神的不安定や下腹の痛みなど、全部で200種類以上もの症状があると言われています。

PMSは病気ではないので特効薬はありませんが、診察を受ければこのように症状に応じたお薬を処方してもらえます。

  • 不眠 → 睡眠導入剤
  • 便秘 → 整腸剤
  • 吐気 → 吐気止め
  • 頭痛 → 鎮痛剤
  • 肌荒 → ビタミンC

PMSは軽い運動やマッサージといった自己療法でやり過ごせるケースもありますが、症状が極端に酷い場合、低容量ピルを処方されることも。

バストの痛み以外にも思い当たる症状がある方は、一度婦人科を受診してみましょう。

授乳期のママは乳腺炎対策を!

授乳中の方のおっぱいのトラブルといったら乳腺炎。こちらは乳房の痛みのほか、腫れと発熱も伴います。ママのおよそ4人に1人が経験者ですから、決して珍しいことではありません。

乳腺症の原因となるのは女性ホルモンですが、乳腺炎の場合、その原因は乳管の詰まりとその炎症です。

乳腺炎でもしこりができますが、炎症が治れば消失するのが普通です。

乳腺炎から怖い病気に発展する心配はありませんが、助産院や産婦人科を受診してなるべく早く適切な処置をしてもらわないと、母子ともにストレスが増えてしまいます。

乳腺炎の更に詳しい情報については下記記事を参照ください。
母乳が詰まると胸にしこりができる!?それはやっぱり乳腺炎かも!

乳腺症には他の病名がつく場合もある

つまり乳腺症で病院へ行くのは、授乳期以外の方で、乳房のしこりや乳頭分泌を伴う症状のある人だということになります。

乳腺のトラブルをひっくるめて乳腺症と呼びますが、乳腺のトラブルで病院へ行って診断を受けると、以下のような病名がつく場合もあります。

ややこしい名前ばかりですが、どれも乳腺の病変で乳腺症の一種です。

  • 嚢胞症
  • 乳管乳頭腫
  • アポクリン化生
  • 閉塞性腺症
  • 線維腺腫症
  • 硬化性腺症

ただし病変といっても特に治療が不要な場合が殆どで、名前はものものしいですが決して怖いものではありません。

問題となるのは、やはり乳がんの可能性なのです。

おっぱいのトラブルには色々あるよ。生理前のおっぱいの痛みの他にも症状があるようならPMS。赤ちゃんがいる人なら乳腺炎だね。つまりそれ以外の乳腺のトラブルが乳腺症ってことだ。

病院へ行くと病名がつくことがあるけど、全部乳腺症で怖いもんじゃないんだってさ。でも特に治療しなくていいんなら、病院へ行く必要ないんじゃないの?嫌じゃん、いくら相手がお医者さんでも自分のおっぱい見せるなんて。

乳腺症でも我慢できないほど痛かったりすることもあるし、しこりが沢山できているとやっぱり心配なものよ。やっぱり一度はお医者さんに診てもらう方がいいと思うわ。

というのも、乳腺症と思っていたら初期の乳がんってこともなきにしもあらずだからよ。乳がんもしこりができるのは同じだから、素人の自己判断は禁物ってこと。乳腺症は確かに心配のないものだけど、楽観しすぎも問題ね。

乳腺症の症状は乳がんと似てるってホント!?その見分け方と検査方法

乳腺の異常は、殆どの場合怖いものではありません。また乳腺症ががん化することはないことが分かっているため、乳腺症が確定すればひとまず安心して大丈夫です。

問題なのは、乳腺症だと診断されたのが実は乳がんだったというケースです。初期の乳がんは、乳腺症と見分けがつきにくいのです。

乳腺症と乳がんは実は医者にとっても紛らわしい?

ある程度の年齢になれば、殆どの女性が何らかの乳腺症を持っていて当たり前なんだそうです。

そのため医者が安易に乳腺症という診断を下してしまい、その結果乳がんを見落としてしまう場合があるのです。実際のところ、初見では初期の乳がんと乳腺症は間違いやすいと言われています。

早い段階で乳がんを発見できれば、手術と抗がん剤治療で完治する可能性が高いということはご存知の通り。早期発見のチャンスを逃すことは女性にとって文字通り致命的ですよね。
■乳がんは早期発見すれば怖くない病気!
・2センチ以下のしこりでリンパ節転移がなければ90%以上完治
・発見が早ければ乳房温存も可能

乳がんを発見するには触診など簡単な診察では不十分で、さらなる検査が必要なのです。

しこりが気になったら乳腺専門医の受診がおすすめ

そこで乳がんが気になるなら、やはり専門医への受診が望ましいでしょう。でも乳腺症専門の病院って、一体どこが適当なのでしょうか?

一般的には「おっぱい=産婦人科」という印象がありますが、婦人科は他にも診療分野が多く、乳腺の専門医が常駐しているとは限りません。

乳腺症で受診するのにもっとも望ましいのが、乳腺科や乳腺外来のある大病院です。

専門外の開業医に行けば、乳腺症で治療不要と済まされるか専門医を紹介されるかのどちらかで、結局は二度手間になるのがオチです。

  • 乳腺外来 ○
  • 乳腺科 ○
  • 産婦人科 △
  • 内科 ×

マンモグラフィーなど乳がんの検査を受ける

乳腺科で受けることになるのは、以下のように乳がんと全く同じ検査です。乳がんを疑っているんですから当然ですよね。

■マンモグラフィー(乳房専用撮影装置)
乳房を挟み込んで上と横からレントゲン撮影する。触診だけでは分からない小さなしこりや病変を見つけることができる。
■乳房超音波検査
乳腺のエコー検査。乳房のしこりやリンパ節の腫れをチェックする。
■針生検
細い注射用の針を用いるケースと、太い針を用いるケースがある。乳房のしこりに針を刺して組織をとって、顕微鏡で病理検査を行う。

ところでこのような乳がんの検査には、熟練した技術が要求されるってご存知でしたか?だからこそ、専門医がいて設備の整った病院で受診する必要があるのです。

マンモグラフィー読み取りには熟練した技術が要求される

特にマンモグラフィーは読み取りに熟練した技術が必要と言われており、設備さえあればどこでもいいというものではありません。早期発見がかかっていますから、病院選びには慎重になるべきです。

「特定非営利活動法人日本乳がん検診精度管理中央機構」では、以下の3つが揃った病院のリストをホームページで公開しています。

  • 「検診マンモグラフィ読影認定医師」
  • 「検診マンモグラフィ撮影認定診療放射線技師・医師」
  • 「マンモグラフィ検診画像認定施設」

乳がんが気になるという方は、一度お近くの病院を探してみてください。

マンモグラフィーは乳房を挟む時に痛い

ところで乳がんの検査は痛いと言う話を聞いたことがありませんか?そのため検査を怖いと思う方もいるかもしれませんが、検査内容を理解すれば不安もなくなりますよ。

一般に言われている乳がん検査の痛みとは、多分マンモグラフィーのことでしょう。

これはレントゲン撮影のために上下と左右から乳房を挟み込むためで、おっぱいがぎゅっと潰されるので痛いのです。勿論ペッタンコになる訳ではありませんから、我慢できないほどの痛みではないですよ。

検査は大変だが乳腺症と分かれば一安心!

乳房超音波検査はいわゆるエコー検査で、妊娠時の定期検診のあれと同じですから、全く痛くはありません。

最終的な確定診断が下りるのがしこりの組織を取り出す針生検ですが、これは直接乳房に針を刺して組織を取り出す検査です。

局所麻酔を使うので痛みは感じないはずですが、独特な検査方法なので、中には施術中に不快感や痛みを感じる方も居るようです。また組織がうまく取り出せない場合、メスで切開するケースもあります。

確かに検査は苦痛かもしれませんが、結果乳がんではないことがわかると、乳腺症の苦痛まですっかり無くなってしまう人も居るんだとか。

女性にとってバストのトラブルがいかに精神的に辛いことなのか、ここからもよく理解できますね。

貧乳だと凄く痛いってホント!?マンモグラフィの真実とは?の記事もございますので、ぜひ読んでみてくださいね!

乳がんが心配なら定期的に検診を受けるべき

食生活の変化からか若い女性にも乳がんが増えているため、乳腺症があってもなくても、年に1度は定期検診を受けるべきだと言われています。

各自治体でも乳がんの集団検診を実施していますが、こちらは40歳以上が対象ですので、もっと若い方は自分で病院を探して検診に行かなくてはなりません。

先ほどもご説明した通り、乳がん検診の精度は医師の能力にも大きく左右されますので、まずは「特定非営利活動法人日本乳がん検診精度管理中央機構」のサイトで病院探しから始めてはいかがでしょう。

乳腺症を防ぐには日常の工夫も大切!

最後になりましたが、乳腺症を予防する日常的な工夫をご紹介しておきたいと思います。

初期の乳がんを疑われるケースもありますが、乳腺症そのものは病気とは言えず、単に乳腺の老化現象として捉えられることも多いよくある症状のひとつです。

しかし心配はないと言っても、女性にとって乳房のトラブルはとても憂鬱なもの。日常的な工夫で避けることができるならそれに越したことはありません。

以下、予防や症状改善にこれといった決定打がないのが残念ですが、是非一度お試しください。生理前の心身トラブル・PMS対策としても有効ですよ。

■乳腺症予防や症状の緩和に役立つこと
・十分な睡眠をとる
・生理不順の改善
・ヨードを含む海藻類をよく食べる
・ブラジャーで乳房をしっかり固定する
■乳腺症にならないため避けた方がいいこと
・脂肪分の多い食事
・残留ホルモンが気になる肉類の多い食事
・カフェインの過剰摂取

また生理不順の方は乳腺症になりやすいと言われているので、まずはそちらの治療を受けることをおすすめします。

なお乳腺症のしこりが非常に大きくなったり、また痛みがかなり強い場合には、それ相応の治療法があります。我慢せず一度専門医にご相談ください。

乳がんの検査は怖いけど、若い女性も定期検診を受ける方がいいみたいだね。その際は、ちゃんと乳がん検査の設備と専門医のいる病院を選ばないと、二度手間になるだけじゃなく、最悪早期発見のチャンスを逃すことにもなるから気をつけて!

乳腺症にならないためには、生理不順を治すことも大切だよ。食事や睡眠にも気をつけて、あとコーヒーの飲み過ぎも良くないんだってさ。海藻類を沢山食べると予防になるっていうから、ワカメとか昆布とかも毎日の食事に摂り入れてみて!

乳腺症の症状はしこりなど様々!殆どの場合治療の必要もありません

乳腺症はバストに痛みやしこりなどの症状が出ますが、特に治療の必要もありません。しかし症状が酷いケースや、乳がんの心配がある場合は、やはり専門医に診てもらった方が安心です。その際には、マンモグラフィーなど専門設備が整った専門医のいる病院を選びましょう。

乳腺症とは関係なく、若い女性でも毎年乳がんの定期検診を受けることは大切です。早期発見で乳房の温存も可能ですので、治療後のダメージも少なくて済みます。バストのことで受診するのはなかなか勇気が必要ですが、ただの乳腺症と分かれば一安心です!

乳腺症そのものは、特に心配なものではありません。女性ホルモンのひとつプロゲステロンが乳腺に作用し、それが原因でしこりや痛みを発症しますが、殆どの場合は治療も必要ありません。乳腺症は言ってみれば乳腺の老化現象なんですね。

怖いのは乳がんの可能性もゼロではないことです。これをはっきりさせるには、マンモグラフィーなど乳がんの検査を受けるしかありません。ただし乳腺症から乳がんになる心配はないのでご安心ください。乳腺症であることがはっきりすればもう大丈夫ですよ。

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