左右の胸の大きさが違う原因
お風呂で鏡を見たときや、ブラを買いに行ったときなどに、ふと自分の胸が左右アンバランスなことに気づいたことはありませんか?実は、バストが左右対称ではないという女性は、かなり多いものなのです。
そうはいっても、その程度や原因はさまざまです。放っておいていいものもあれば、中にはちょっと心配なケースもあります。
というわけで、今回は美容面だけでなく、病気の可能性も視野に入れて、バストが左右非対称になる原因を探ってみましょう。自分のバストがアンバランスなことでお悩みの女性は、ぜひ目を通してみてくださいね。
筋肉の使い方で左右のバランスが変わってくる
そもそも人間は、心臓や胃などひとつしかない内臓が身体の中心から偏った位置にあるのですから、その影響もあって誰でも左右アンバランスが当たり前なのです。
でも、あまりにも左右差の大きなバストは、やっぱり女性としては気になってしまうものですよね。そこで、左右差が大きくなってくる原因として、まずは筋肉の影響から見ていきましょう。
筋肉がバストに影響するワケ
バストの大きさや形が左右で異なることには、筋肉の使い方が原因となることもよくあるんです。
「でもバストと筋肉って関係あるの?」と疑問に思った方もいるでしょう。確かに乳房はほとんどが脂肪ですが、実はそれを支えているのは大胸筋をはじめとするバスト周りの筋肉です。
筋肉が発達している側のバストは、しっかり支えられて上向きになり、また、よく動かすため血流やリンパの流れも盛んになり、乳房そのもののボリュームも豊かになるのです。(こちらの記事もご参考に!→理想の綺麗な胸とは)
そして、このような違いが、結果的に左右非対称なバストにつながるのです。
筋肉のつき方が偏ってしまう要因とは?
それでは、バストの左右差を引き起こすほどに、筋肉の発達がアンバランスになってしまうのはなぜなのでしょうか?
それには、以下のような要因が関係しています。
- 決まった腕だけで荷物を持つ癖がある
- 利き腕を使うスポーツが趣味
- 片方の腕に重い負担のかかる仕事をしている
いつも同じ側だけで荷物を持つことや、テニスなど片腕だけに負荷がかかるスポーツやお仕事によって、日常的に片方をよく使う習慣が長く続いてしまうと、左右の筋肉の発達が違ってきます。
それが、バストの左右差にもつながってくるというわけですね。
筋肉の発達が左右で違ってきてしまうのは、日常生活の中でいつも同じ側ばかりの腕を使っていることが大きな要因なんですね。
私もつい、いつも同じ側でバッグを持ってしまうので、これからは左右均等に持つようにしたいです。
骨盤や姿勢のゆがみもバストがアンバランスになる原因に!
バストが左右アンバランスになってしまうことについては、筋肉だけでなく、全身の姿勢や骨盤のゆがみも大きな原因となります。骨盤が歪んでいたり、姿勢が悪かったりする女性は決して少なくありませんので、ぜひ参考にしてくださいね。
姿勢の悪さもアンバランスの原因
姿勢が悪く体の左右のバランスが取れていないと、体が歪んでバストの大きさに違いが出てきます。
図のように、前かがみになって猫背になっている、あるいは反り腰になっている姿勢は、身体のあらゆる部分をゆがませます。その歪みから、身体全体のバランスが崩れ、ひいては胸のバランスの左右差としても現れてくるのです。
姿勢の悪さが続くと、脊椎側弯(そくわん)症という、背骨自体がどちらか片方に曲がる病気になってしまうことがあります。成長が止まると側湾も止まるとされていますが、程度がひどくなると成長後も少しずつ曲がると言われています。
こうなると、バストの見た目の問題だけではなくなってきますので、日ごろから姿勢には気を付けた方がよいですね。
骨盤が歪むと全身が歪む!
骨盤は身体の要です。ここが歪むと、全身がバランスを取ろうとして、微調整という名の歪みを引き起こします。バストだって例外ではありません。
あなたの骨盤が歪んでいるのかどうか、実はこんな何気ない習慣から発見することができます。
- 足を組んで座る
- 靴底の磨り減り方が左右で違う
- 立つときは片足に重心を置いている
- 立つときに足をクロスさせている
- うつ伏せで寝ている
- 横すわりが多い
- 猫背である
- ぺたんこすわり(ひざをくっつけて足を地面につけてすわる)が多い
この中に思い当たるところがあったら要注意です。骨盤のゆがみをとるような対策をこころがけましょう。
骨盤のゆがみを取るなど、胸の左右差を改善する方法はコチラの記事を参考にしてくださいね!
骨盤が歪んでいると、血行やホルモンバランスまで悪くなっちゃうなんて、何だか怖いな。
椅子に座るときはつい足を組んじゃうし、家でくつろぐときは横座りやぺたんこ座りをしちゃってるよ。私も骨盤が歪んでるってことかな?
骨盤の歪みは、バストの左右非対称だけでなく、全身に様々な不調をもたらすのよ。
特に女性ホルモンの働きが悪くなることは、私たちにとって重大問題。これが治れば、バストの左右差だけじゃなく、全身の不調が回復する可能性があるわ。
授乳期はバストの左右差が出やすくなる時期!
ここまで、左右の胸の大きさが違う原因として、筋肉や姿勢など人間としての骨格という観点からお話してきましたが、次は授乳という、女性のバストならではの左右差の原因について見ていきましょう。
赤ちゃんの飲みグセで左右差が大きくなる
授乳中や卒乳後のお母さんは、どちらか一方の乳房が極端に大きくなってしまうことが珍しくありません。授乳によるバストの下垂も気になる方は、こちらの記事も要チェックです!→垂れ乳の原因
そうなってしまう原因は、赤ちゃんのおっぱいの「飲みグセ」です。
元々の乳腺の発達具合や、乳首の形や大きさが左右対称ではないことから、母乳の出やすさや飲みやすさが左右で異なることはよくあるケースです。そして、赤ちゃんにとって飲みやすくて母乳がよく出る方のバストから好んで飲むのは自然なことです。
赤ちゃんがよく飲む側のおっぱいの乳腺はどんどん発達し、そうでない方の乳腺は衰えてしまうため、断乳後、バストの左右差がくっきり明確になってしまうのです。
授乳そのものが原因というよりも、元々の乳腺や乳首にあった差が、授乳を通じて大きくなって目立つようになったということなんですね。
バストの左右差の原因は病気の可能性も!?
ここまでは、見た目が左右非対称であっても健康上は特に心配のない原因ばかりでしたが、中には病院での治療が必要なケースもあります。最後に、バストの左右差も症状のひとつとなり得る病気、乳腺炎と乳がんについてご説明します。
乳腺炎
乳腺炎とは、読んで字のごとく乳腺の炎症で、授乳中の女性によく見られます。症状は以下の通りで、発症した側が大きく腫れることもあります。乳腺炎について詳しく解説した記事もございますので、興味のある方は参考にしてくださいね。
- 乳房の腫れ・張り
- 痛み
- 発熱
授乳中の乳腺炎は激しい痛みを伴うことも多いのですが、炎症さえ治れば元通りです。
でも病院へ行って早く直さないと、授乳できない方の乳腺が衰えてしまい、それが原因で左右非対称なバストになってしまう可能性もありますので気をつけましょう。
乳がん
乳癌の症状には以下のようなものがあります。
- しこり
- 乳頭の先端が左右違う方向をむいている
- 胸の表面のくぼみ・ひきつれ
- 皮膚の一部が固い・赤く腫れる
美乳かどうかという意味での左右差も女性にとっては大切な問題ですが、乳がんの早期発見という意味でも、普段から自分の胸をチェックしておくことをおすすめします。
単なる見た目の問題ならまだしも、病気となるとちょっと心配だね。特に怖いのは乳癌だね。でも乳がんって、発見が早ければ十分に治る病気なんだって。
バストの大きさや形のアンバランスが早期発見のポイントだから、何か引っかかることがあれば、すぐに病院へ行った方がいいね。
バストの左右差は筋肉や骨格が大きな原因!
先にもお伝えしたとおり、人間の身体は元々左右アンバランスなものです。したがって、完全に左右対称なバストを持つ女性は一人もいません。しかし、左右差が大きくなってくると、やっぱり気になりますよね。
日常生活のクセなどで筋肉の発達に偏りが出ることや、姿勢や骨盤のゆがみによって、バストのアンバランスさが目立ってくることは、決して珍しくありません。また、授乳や病気などが原因で左右の大きさや形が違ってくることもあります。
自分の左右の胸がどのような原因でアンバランスになっているのか、そこを見極めることが大切です。まずは、日常生活の中で思い当たる点を考えるところから始めてみましょう!
背骨の歪みやしこりで左右差が出てきている場合は、側湾症や乳がんの可能性も考えられるから、一度病院で診察してもらった方がいいかもしれないわ。
それ以外のケースなら、姿勢や荷物の持ち方なんかの生活習慣に気を付ければ大丈夫よ。それってバストアップ法としても効果的だから、ぜひ改善していきたいわね!