陥没ちくびの治し方
バストのお悩みといえば、大きさに関するものが多いですよね。でも、もちろんそれだけではありません。乳首にまつわるお悩みも、いろいろなものがあります。そんな中から、今回は陥没ちくび(陥没乳頭)の治し方に焦点をあててお話していきます。
陥没ちくびは、本来なら出っ張っているはずの乳首が、文字通り陥没してしまっている状態のこと。思い当たる女性も少なくないのではないでしょうか。
陥没ちくびは、かゆみやかぶれの原因になったり、赤ちゃんにおっぱいを飲ませづらかったりするので、適切な対策や治療をする必要があります。ぜひ、この記事でどのような治し方があるのか知っておいてくださいね!
まずはここから!自分でできる陥没ちくび対策とは!?
陥没ちくび対策の手始めとしては、やはり自分でできることから試したいですよね。そこで、まずは自宅で実施可能なセルフケアからご紹介します。
マッサージ
もっとも簡単なセルフケアは、乳首のマッサージです。
陥没乳頭の原因は乳管とバストの成長がアンバランスなことなのですが、軽度な陥没ならば乳首を引っ張り出すようなマッサージで改善する可能性もあるんです。
実際のマッサージ法は、以下の通りです。
(お風呂ならせっけんでもOK)
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②片手で乳房を支えながら、もう片方の指で乳頭を優しくつまみ出す。
(指で出てこないときや痛みがある場合は、吸引器具などで出す)
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③乳頭を上下から、人差し指と親指を使って圧迫する。3秒くらい圧迫したら、位置を変えて繰り返す。
↓
④人差し指と親指で乳頭をねじるように揉む。こよりを作るようなイメージで、横方向、縦方向にゆっくりマッサージしていく。
このように、マッサージ自体はとっても簡単です。しかし、人によっては乳頭が非常に敏感で、痛みがある場合もあります。
ですから、初めはなるべく優しく、無理のないようマッサージしていきましょう。
動画を見てやってみると簡単だと思います。
吸引器具を使う
マッサージの最初に指で乳頭を出す必要がありますが、うまく出せないという人には吸引器具を使うことをオススメします。
陥没したちくびを出すためのグッズは、ドラッグストアやベビーグッズを取り扱うお店で簡単に購入できます。
吸引器具にはいくつかのタイプがあり、乳頭にできるだけ長い時間つけっぱなしにして、引っ張り出した状態をキープさせるものや、一時的に乳頭を出すポンプタイプのものがあります。
いずれの吸引器具も、痛みや腫れなどが出てきたら無理せず、様子を見ながら使用していきましょう。
毎日お風呂で乳頭を出してマッサージするのを習慣にすれば、軽度の陥没なら治ってしまうこともあるみたいです。
指では出せない乳頭も、吸引器具を使えば出てくることもあるんですね。安いものなら500円くらいで購入できるそうなので、気軽にお試しできそうです!
しっかり治したいなら病院へ!どんな治療法があるの?
吸引器具やマッサージなど簡単な対策についてお話しましたが、それだけでは対処しきれない陥没ちくびもあります。特に真性の陥没ちくびの場合、自分でできる対策では効果がないことも多いものです。
そのような人が本格的な治療を希望するなら、やはり病院で手術を受けることになります。では、陥没ちくびの手術とは、どんなものなのでしょうか?
陥没ちくびの手術とは?
陥没ちくびの治療は、美容外科クリニックなどで手術を受けることが一般的です。
乳輪部をZ字型に切り、さらに乳首も切開して乳管組織を引っ張り上げてから縫合するのが一般的です。乳腺を切ってもよいなら手術は簡単で、再発することもほぼありません。
しかし、将来母乳育児を希望する人は、乳腺を切らないようにする必要があり、かつ再発しないようにするには繊細な技術が必要なので、経験豊富な医師を選ぶ必要があります。
クリニックによっては、小さい切り込みで乳腺を温存し、将来授乳ができるような方法で手術を行っているところもあります。(陥没乳頭の授乳についてはこちらをご参考に!
もしも、手術をしたのにまた陥没乳頭に戻ってしまったら、再手術をしてくれる保証付きのクリニックもあります。授乳希望があるのかどうか等も合わせてよく考えて、ご自分に合ったクリニックを選びましょう。
術後の生活は?
シャワーもバストを濡らさないようにすれば、当日から可能というクリニックも多いんです。中にはシャワーは2日後からと言う医師もいますが、基本的にダウンタイムはそれほど長くなく、腫れも2週間程度で治まります。
ただし、陥没の程度によっては、術後1週間くらいは乳首吸引器具を装着する必要がある場合もあります。術後の生活についても、事前によく確認しておきましょう。
手術料金はどれくらい?
陥没乳頭の手術は、基本的には保険がききません。片方20万円、両胸だと40万円程度が手術料金の相場です。
しかし、おおむね40歳未満の女性で授乳の予定がある等、保険適用となるケースもあり、この場合は5万円未満で陥没乳頭の手術が可能です。
クリニックによっては、どんな場合も保険適用外というところもありますので、ご自分の陥没の程度も含め、料金についてもよく相談するとよいでしょう。
授乳できるように乳腺を切らずに手術するのは、高い技術を持った医師じゃないと難しいみたいだね。お値段も高いし、気軽に受けられる手術とは言えないかもね…。
授乳はミルクでもいいし、見た目も気にならないっていう場合は手術しなくてもいいんでしょ?
ただ、陥没乳頭は汚れが溜まりやすかったり、乳腺炎になりやすかったりするから、刺激しても乳首が出てこない真性陥没乳頭の場合は、できれば治療しておいた方がいいわ。
手術を考えてる人は、術式や保険適用されるかどうかなどをしっかり確認して、慎重にクリニックを選んでね。
ホームケアから手術まで!陥没の程度に応じて最適な治し方を選ぼう
陥没ちくびの治し方には、自分で今すぐにでも始められるマッサージから、吸引器具を使うもの、そして病院での手術という本格的なものまで、様々な方法があることをお話してきました。
どれを選べばよいかは、陥没の深さや、刺激をすれば乳首が出てくる仮性なのか、もしくは真性陥没乳頭なのか、さらには授乳をしたいという希望があるのかどうかなどによって異なります。
いずれにしても、陥没ちくびにはちゃんとした治療方法がありますから、自分に合った方法を選んでコンプレックスや授乳への不安感を吹き飛ばしてくださいね!
普段は陥没していてもちょっとした刺激で乳首が出てくるなら、軽いマッサージだけでもじゅうぶんよ。
でも、常に乳首が埋もれたままの真性の陥没乳頭は、炎症を起こしやすいし重症化する危険性が高いの。その場合は形成手術も検討してみてね。そうすれば、乳腺炎などのトラブルや、将来の授乳の困難を避けることができるわよ!