リップリングとは?原因・治療法・予防方法をご紹介

2017/03/07

理想の胸を手に入れるための豊胸手術。しかし、手術前に感じる不安や心配は、数えあげたらきりがないほどですよね。

「リップリング」に関することも、大きな心配事のひとつです。手術を受けた後にリップリングで悩む方は決して少なくありません。リップリングになったらどうしよう…という不安から手術をためらっている方もいるでしょう。

しかし、それでは美乳になれないまま、時間だけが過ぎていってしまうことにもなりかねません。リップリングにならないための対策があるのなら知っておきたいですよね。ここではリップリングを心配するあなたが、手術前に頭に入れておくべきポイントについてご紹介します。

そもそもリップリングって何?どうしてなるの?その原因を知ろう

手術を真剣に考えて情報収集している人にとっては常識でも、貧乳にお悩みで「豊胸術もいいかな…」と漠然と思っている女性には、リップリングという言葉は馴染みのないものかもしれません。

そこでまずは、リップリングとは何か、その原因はどんなことなのかをご説明します。

豊胸バッグ挿入法の実際

「リップリング」のお話をする前に、豊胸手術について簡単におさらいしておきましょう。

豊胸手術には大きく分けて4つの方法がありますが、そのうちリップリングが起こり得るのは、シリコンバッグなどを入れる「豊胸バッグ挿入法(シリコンバッグ挿入法)」だけです。他の手術法では、リップリングは発生しません。

そんな唯一リップリングのリスクがある豊胸バッグ挿入法は、全身麻酔をかけて、アンダーバストや脇などを切開してバッグを挿入するというもので、身体的にも経済的にも負担が大きい方法でもあります。

また、この豊胸法の麻酔方法には、硬膜外麻酔や静脈麻酔などいろんな種類があり、クリニックや施術法によって使われる麻酔が異なります。事前に麻酔方法についても確認しておきましょう。

シリコンバッグ挿入法についての詳しい内容は、下記の記事をご覧ください。
シリコンバッグを挿入する豊胸法とは?

リップリングとは

では、バッグ挿入法に特有のリップリングとは、どんなものでしょうか?

バッグは内容物(主にコヒーシブシリコン)とそれを包む「合成素材でできた皮」で構成されています。水の代わりにシリコンが入った水風船と考えてもらえればわかりやすいと思います。内容物(コヒーシブシリコンや生理食塩水など)は非常に柔らかいのですが、「合成素材でできた皮」はある程度の硬さがあります。この合成素材でできた皮が稀に触れたり、見た目が波打った状態になったりすることがあります。これをリップリングと言います。
引用元:ふくとみクリニック

このように、挿入したシリコンバッグが波打ってしまい、それが皮膚の表面にもシワのように見えてしまうことをリップリングといいます。

波打つシリコンバッグ

近年は技術の進歩によってシリコンバッグの皮が薄くなり、リップリングも起こりにくくなっています。

しかし、完全にゼロというわけではなく、手術直後は異常がなくても、数ヶ月後、時には数年後に症状が表れることもあります。

痩せている人はなりやすい?!

このリップリングは、どんな人も同じ確率で起こるというわけではなく、なりやすいタイプの人がいると言われています。それは、痩せている人です。

豊胸バッグを胸に入れる際にはバッグが入るスペースを作ってから挿入するのですが、このスペースが小さすぎると、バッグがしっかり中に収まりきらずに縁がよれてしまうことにつながります。

元々痩せ形で胸の脂肪が少なかったり、バストサイズが極端に小さかったりすると、スペースを十分に確保できずにリップリングの原因を作ってしまう可能性があるというわけなのです。

欧米の女性にくらべると痩せ形の多い日本人女性には、特に起こりやすい症状と言えるでしょう。

バッグの中身にも原因が

豊胸バッグ(人工乳腺やプロテーゼ、インプラントとも呼ばれます)には、内容物や形状に色々な種類があります。

中身 形状 表面
・コヒーシブシリコン
・生理食塩水
・ハイドロジェル(CMC)等
・ラウンドタイプ
(お椀型)
・アナトミカルタイプ
(涙型)
・スムースタイプ
(表面がつるつる)
・テクスチャードタイプ
(表面がざらざら)

手術の際は、その人の体型や体質などに合ったバッグを選ぶことになるのですが、中身が生理食塩水のバッグや、表面がスムースタイプのバッグだとリップリングが起こりやすいと言われています。

なので、リップリングの確率を低くしたいならば、コヒーブシリコンのテクスチャードタイプが望ましいと言えます。

体型や希望に合うならば、医師と相談したうえでこのタイプを選ぶと良いでしょう。

豊胸バッグ挿入法には、リップリングにカプセル拘縮、全身麻酔など、他の方法にはないリスクがあるんですね。

乳がん検診のマンモグラフィー検査も、受けられないと聞いたことがあります。

確実なバストアップ効果はあるけれど、この方法を選ぶには勇気が必要ですね。

その通りね。実際に、リップリングやカプセル拘縮を起こして、再手術のために美容外科を訪れる患者さんもいるのよ。

乳がん検診についても、豊胸バッグが入っているとマンモグラフィーは断られることが多いわね。でも、触診やエコー検査はできるから、乳がん検診自体は受けられるわ。

とはいえ、リスクがあるのは確かだから、事前に医師とよ~く相談してね!

対策はまだまだある!リップリングにならないためにできること

リップリングとはどういうものかについてお話してきましたが、そのリップリングを避けるためにはどうすればよいのでしょうか。

バッグのタイプを選ぶ方法にはすでに触れましたが、他にもまだ予防策としてやれることはあります。

基本は医師との話し合い

豊胸術となると手術方法や挿入するもののことなどハード面に関心が向きがちですが、手術を受けるのも執刀するのも人間です。やはり、手術前の担当医との入念な打ち合わせというソフト面を重視することも不可欠です。

自分の希望と担当医の提示する方法が違う場合もあるかもしれません。しかし、自分の気持ちだけを優先させるより、手術後に後悔しないように先々まで考えた方法を選択することをおすすめします。

大事なことは自分の体型、体質などにしっかり合ったサイズや形状のバッグを選ぶことです。手術前のカウンセリングをしっかり行い、納得した上で手術を受けましょう。焦って性急に話を進めるべきではありません。

手術方法を選ぶ

シリコンバッグ挿入法はバッグをどこに入れるかによって、以下の3つの方法があります。それぞれ手術方法やリップリングの起こりやすさが違ってきます。

シリコンバッグ挿入法の種類

1)乳腺下法…乳腺のすぐ下、大胸筋の上にバッグを挿入
2)大胸筋下法…大胸筋を剥がして下にバッグを挿入
3)筋膜下法…乳腺と大胸筋の間にある薄い筋膜の間にバッグを挿入

バッグを入れる位置が浅いと、つまり乳腺下法だとリップリングになりやすいと言われています。

反対に大胸筋下法は、大胸筋の下にバッグを入れるためバッグが目立ちにくいという特徴があります。

大胸筋下法は、元々バストサイズが小さい人や痩せ形の人に向いている手術法です。乳腺下法に比べると術後の感触は硬めで、手術後の痛みも強めというデメリットはありますが、リップリングという観点から見ると、最もリスクが少ない方法です。

上記2つの間をとったものが筋膜下法で、乳腺下法には若干劣るものの柔らかさや感触の自然さも期待でき、手術後の痛みやリップリングのリスクも少なめだと言えるでしょう。美容外科で人気なのはこの方法のようです。

シリコンバッグ挿入法以外の手術法

自分の身体にメスを入れることになる豊胸バッグ挿入法には、当然リスクが伴います。けれども、元々ぺたんこの胸だった女性が確実に、かつ永続的にバストアップするには、やはり一番効果的な方法です。

しかし、リップリングの可能性をゼロにしたいのならば、シリコンバッグ挿入法以外の豊胸手術を選択肢に入れてみるのはいかがでしょうか。バッグを入れる以外の手術法は以下の通りです。詳しい手術内容は各記事をご覧ください。

方法 内容
脂肪注入法 ・自分の太ももやお腹などの脂肪を吸引し、胸に注入する方法
血液加工ジェル注入法 ・自分の血液を加工してジェル化したものを注入する方法
ヒアルロン酸注入法 ・注射器でヒアルロン酸をバストに注入する方法

どの方法も効果は永続しないものの、痛みも少なく比較的安全で、リップリングのリスクはありません。気になるものがあったら、医師に相談してみてはいかがでしょうか。

やっぱり、事前に担当医とじっくり話し合うのが一番大切なんだね。バッグを挿入する位置によって、リップリングのリスクや仕上がりがかなり違うんだね!

とことん相談して、やっぱり不安が解消されなければ、別の豊胸法にするのもひとつの手だね。

もしもリップリングになってしまったら、どんな治療法があるの?

ご覧のように、リップリングの確率を減らす方法はありますが、豊胸バッグ法で豊胸をした場合、残念ながら絶対にリップリングにならないとは言い切れません。

では、気をつけてもリップリングになってしまった場合は、どうすればいいのでしょうか。

リップリングへの対処法

リップリングは放置していても良くなることはありません。リップリングかな?と思ったら、迷わずすぐに病院に行きましょう。

万が一、リップリングが起きてしまった際の治療法としては現在のバッグを除去し、適切なサイズのバッグへ変更、あるいは脂肪注入など別の方法による豊胸を行うことが必要です。
症状によっては、バッグを除去しないで、周囲に脂肪移植をすることで目立たなくすることも可能です。リップリングは自然に治ることはなく、また放置していても皮膚に負担をかけてしまうことがあります。
引用元:ガーデンクリニック

つまり、

  • バッグの交換
  • バッグを抜いて脂肪注入する
  • バッグはそのままで脂肪注入する

主にこれら3つの対処法があるというわけですね。

脂肪注入だけだと効果はイマイチ?

バッグを入れなおしたり、抜去したりするとなると、再びメスを入れて手術を行うことになるため、精神的にも身体的にも負担は大きくなります。

そのため、バッグはそのままで周囲に脂肪注入する方法を選びたくなりますが、効果としてはあまり期待できないと言われています。

なぜなら、リップリングが起こるということは、バッグの表面のしわが浮き出るほどに、バストの脂肪層が薄くなっているということだからです。元々、脂肪組織がほとんどない部分に脂肪を注入しても、生着率はあまり期待できないのです。

また、脂肪を注入する際にバッグに注射針を刺してしまうことのないよう、非常に繊細な技術が要求されます。

これらの点から、バッグをそのままにして脂肪注入をする治療方法は、あまり行われていません。

除去と同時に脂肪注入

一番多く行われている処置は、バッグを除去すると同時に脂肪注入をして、ダウンしたバストサイズを元に近づけるという方法です。

リップリングを経験して、バッグを再度挿入することに抵抗を感じる方も少なくないからです。

この方法では、まずバッグを取り除く処置を行います。これは20〜30分程で終了し、引き続き脂肪注入の処置を行います。

この方法は、比較的たくさんの脂肪を採取しなければならず、特に痩せ型の人は脂肪が少ないので、その分、広範囲から脂肪採取することになり、負担は小さいとは言えないかもしれません。

しかし、脂肪そのものだけでなく脂肪幹細胞も同時に注入すれば、高い生着率が期待できます。リップリングが治るだけでなく、再びキレイで大きなバストになることができます。
万が一リップリングになってしまっても、対処法はちゃんとあるんですね。バッグを入れ替えたり、脂肪を注入したりと、いくつかの方法があることは、前もって知っておきたいですね。

でも、決して安くない再手術料金がかかりますし、やはり豊胸法の選択には慎重になった方がいいですね。

バッグを入れるならリップリングのリスクや対処法を知ってから!

いかがでしたか?リップリングというものを知って、ますます怖くなってしまったという人もいるかもしれませんが、シリコンバッグ挿入法を選ばなければリスクはゼロですし、バッグを入れたとしても挿入部位によってはある程度の予防は可能です。

バストを確実に大きくしたいという希望と、リップリングは嫌だという思いを天秤にかけてよく考え、疑問や不安を医師にぶつけてみましょう。

そして、もしもリップリングになったら治療をどうするのかというところまで準備して、豊胸手術に臨みましょう。そうすれば、リップリングに見舞われたとしても後悔が少なくて済みますし、素早く対処できます。ぜひ、お望みの大きさのバストを手に入れて下さいね。

「リップリング」なんて聞き慣れない言葉だったかもしれないけど、豊胸バッグ挿入法を考えている人なら、必ず知っておくべき内容よね。

手術法や挿入するバッグの種類によって、リスクが変わってきたりもするから、事前の情報収集や医師とのカウンセリングが、後悔のない手術の決め手になるわね。

じっくり考えて、理想のバストを手に入れましょうね!

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