乳腺症ってどんな病気?悪性になる可能性は?2つの疑問を解決!

2016/07/06

乳がんやその他婦人病の発症は、女性なら多かれ少なかれ誰もが不安に思うことですよね。

その中で「乳腺症」というものがあります。しこりができやすい乳腺症は、他の乳房の病気と区別がつきにくく、また悪性である場合もあり、放置しておくことはできません。

そこで今回は乳腺症をクローズアップし、どんな症状か悪性の場合も含めて解説していきます。

胸にしこりができやすい…乳腺症ってどんな症状?

「乳腺症」というと、乳腺の病気にかかりやすい症状なのではないか、と思いますよね。しかしそれは昔の考えであり、現在では否定されています。

では乳腺症とはどんなものなのでしょうか。

乳腺症の症状としては、

乳房に表面がでこぼこしたしこり(これが乳腺そのもの)を触れる。乳房に痛みを感じる。この痛みは生理前に強くなり、生理が始まると軽減する周期性をもつことが多い。乳頭から分泌物(透明、ミルク様など)がある。などです。

診断は症状と触診所見からもわかりますが、レントゲン写真やエコーでは特徴的な所見がみられます。レントゲンでは正常乳腺にくらべ、より白っぽくみえます(スリガラス状、綿毛状などと言われる)。また、エコーでは白い部分と黒い部分がまだら状に見えたり、大小の嚢胞(のうほう:水がたまっている袋状のもの)が見えたりします。
引用元:キッコーマン総合病院 乳腺症

このように、乳腺症は病気ではなく、乳腺の状態を指す言葉なのです。

病気じゃないけど…気をつけておきたい乳腺の状態

しこりや痛み、分泌物が出ることから乳腺炎や乳がんではないか、と怖くなることがあります。ですが診察してもらったら経過観察ということがほとんどなのが乳腺症です。

乳腺症は性ホルモンとの関係が強く、引用元でも書いてあるように、生理前に痛みが来るという人もいます。

生理は卵巣からのホルモン分泌が作用し、妊娠せずに古くなった子宮内膜が剥がれて起きる現象です。この卵巣からのホルモンは乳房にも作用します。そのため、乳腺症でない人も生理前は胸が張ったりするのです。

これが乳腺症の人だと、激痛や分泌物が出るという症状が表れやすくなる、と考えてよいでしょう。

確かに生理前とか胸が張って痛かったりするよねー。乳腺症の人はそれがひどく痛くなったりするってことかな。

でも妊娠もしてないのにおっぱいから分泌物が出てきたらびっくりするよね。乳腺症の人は大変だなあ…。

悪性か経過観察か…病院で診察しないと分からない?

乳腺症であると分かっていれば、しこりや胸の痛み、分泌物も「またか…」と思うだけで済むかもしれません。

しかし、中には悪性のもの、つまり乳がんや良性か悪性か判断のつかない石灰化したしこりなどがあります。

もしあなたが乳腺症で30~40代でしたら、定期的な検査を受けることをお勧めします。なぜなら、乳がんの発症のピークはその年代だからです。

女性乳がんの年齢別羅患率

セルフチェックで分からないの?乳がんの発見法とは

乳がんはセルフチェックで分かることもありますが、乳腺症ではそのしこりが乳腺なのか、良性の石灰化したものか、がん細胞なのか、触っただけでは全く分かりません。

分泌物に血が混じっていたら要注意ですが、中には自覚症状がないまま進行する癌もあります。

そのため、乳がん検診や自主的に専門家(乳腺外来や婦人科など)に診察してもらうことが必要になってきます。

乳がんの検査はどんなことをするの?

乳がん検査と言えばマンモグラフィ検査が有名ですね。乳房を横、または縦に押し潰すようにしてレントゲンを撮ります。これが痛いので検査を拒否する人もいるほどです。

乳がん発見はマンモグラフィ検査が効率的なのですが、他の検査でも乳がんを発見することは可能です。

超音波検査 乳房に超音波を当てて内部の様子をエコー画像で診察
乳管造影検査・内視鏡検査 乳頭から分泌物が出ている場合、乳管に造影剤または内視鏡を乳口に入れ検査
分泌物細胞診 乳頭からの分泌物を採取し内容物を顕微鏡で調べる
穿刺吸引細胞診 がんである疑いが高い場合、患部から注射器で細胞を取り顕微鏡で調べる

 

上2つはマンモグラフィ検査の代わりに使われることがあります。下2つの検査は、悪性の可能性が高い場合、病理検査を行って詳しく調べます。

マンモグラフィって痛いってよく聞くよねー。乳がん検診はまだ受けたことないけど、痛いのは嫌だなあ。

乳がん検診する歳になったら、マンモか超音波検査が選べる病院で診てもらいたいかな。

確かに痛いって話だけど、痛みの感じ方も人それぞれだし、マンモグラフィ検査が痛くてダメって思い込んでないかしら?

正確な診断には必要な痛みだから、診察前に噂や聞きかじりで怖がらないようにしなきゃね。

もしも悪性だったら…早期発見で早期治療

結果が良性であれば経過観察で済みますが、もしも悪性のものだったら、早急に治療が必要になってきます。

腫瘍の大きさが小さければ乳房温存手術と言って、乳房を残したまま患部のみを切除することができます。もしくは切除せずに服薬や放射線治療で済むかもしれません。

範囲が広い腫瘍の場合は乳房を全摘出しなければならないこともありますが、その場合でも乳房再建手術で服を着ていれば分からないほど乳房を復元できます。

また乳腺症の人は次のようにも考えられています。

乳腺症が乳癌に直接変化することはないと考えられていますが、まれですがある特別の乳腺症ではその後に乳癌にかかる確率がやや高くなることが知られています。

また、乳腺症の方の乳腺は硬くごつごつしていることが多く、乳癌のしこりを小さいうちに自分で発見することが難しくなります。
引用元:名古屋大学医学部付属病院 乳腺・内分泌科 乳腺症

乳がんになる確率と言うより、乳腺症に隠れて発見が遅れるという恐れもありますので、定期的な検査はやはり受けておいた方が良いでしょう。

どんな病気もそうですが、早期発見、早期治療で身体や精神面への負担を最小限に留めることができます。

悪性だなんて考えたくもないけど、早期発見のためには定期的な診察は必要なんですね。

診察は同じ病院で診てもらう方が経過観察もしやすいですし、少しの変化もプロなら見逃さないと思います。

信頼できる病院と先生に巡り会えるといいですね。

乳腺症=乳がんとは限らない!怖がらずに病院へ

乳房がゴツゴツしてきたから診察したら乳腺症だった、という結果でも、ただちに乳がんや乳腺炎などの病気になるわけではありません。

それよりも結果が怖くて病院に行けないと思っているうちに、隠れた病気はどんどん進行していく方が怖いのです。

繰り返すようですが、早期発見、早期治療が一番大切なのです。いつもと硬さが違うかも、分泌物に血が混じってるかも、と自分で気づけることもあるので、普段から胸の様子を注意してみてくださいね。

それで診察を受けて何事もない、良性の腫瘍であれば心配も種もなくなるのですから。

いかがでしたか?乳腺症は様々な症状がありますが、病気ではないんですのよ。乳腺症が病気に繋がることもほぼないと言っていいですわ。

ただ、乳腺症に隠れて腫瘍の発見が遅れたりするので、いつもと様子が違うと思ったらすぐに病院で診察を受けてくださいね。

また、早期発見のために、定期的な検査を受けておくのも予防に最適ですわよ。

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