乳腺症と乳がんの違いはどこにある?分かりやすい見分け方とは

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バストの痛み、しこり、乳頭からの分泌物などなど、バストにまつわる不調は女性にとって決して珍しいことではありません。

このような女性の胸の変化やトラブルは、良性のものを全部ひっくるめて「乳腺症」と呼んでいます。乳腺症のほとんどは、特に心配もなく治療の必要もありません。(乳腺症の概要はこちらの記事をチェック!→乳腺症の原因は?どんな病気なのか詳しく解説!

しかし、中には同じような症状なのに、実は怖い病気だったというケースもないわけではありません。女性のバストは非常にデリケートな存在なだけに、素人の自己診断は禁物です。

そこで、この記事では、乳腺症と乳がんの違いについて詳しく調べてみました。バストのトラブルを抱えている女性のお悩み解決になれば幸いです!

乳がんと乳腺症って、どう違うの?見分けるポイントとは?

乳腺症の症状には、胸の痛みや赤味・腫れ、しこり、乳頭からの分泌物などがあり、これは乳がんの自覚症状とも一致しています。

このように、症状だけ見てみると紛らわしい部分も多いのですが、実際のところ乳がんと乳腺症には大きな違いもあります。

まずは、乳腺症と乳がんにはどんな違いがあって、どう見分ければよいのかをお話します。

乳腺症と乳がんの違い

乳腺症と乳がんの大きな違いを、以下の表にまとめました。

病名 乳がん 乳腺症
治療の必要 悪性なので治療の必要がある 良性なので基本的には経過観察のみ
症状の周期性 なし あり
痛み ないのが一般的 あり
しこりの特徴 ・硬くて動かない
・片側の乳房にできることが多い
・脇のリンパ部分にできることもある
・柔らかくてクルクルと動きやすい
・両側の乳房にできることもある
・わきの下にはできない

乳がんと乳腺症のもっとも大きな違いは、悪性か良性かという点です。

乳がんは悪性腫瘍なので治療しなければなりませんが、乳腺症は良性の病変であり、基本的に治療はせず経過観察となるものです。

乳腺症の治療についてはこちらの記事をご覧ください)

また、生理前に痛みなどが強くなり、生理が始まると軽減するというように、月経周期に合わせて症状が変化する周期性があることも、乳腺症の特徴のひとつです。周期性が見られないケースもありますが、乳がんと見分ける際のひとつのポイントとなります。

しこりに見られる違いとは

乳腺症の症状の中でも、特にしこりが見つかると乳がんなのではないかという不安が強まりますよね。

しかし、先にもお伝えしたように、乳腺症のような良性のしこりと乳がんのしこりの間には、硬さや動きやすさなどにちょっとした違いがあるケースが多いのです。

また、乳がんの場合、脇のリンパ節にも転移があれば脇の下のくぼみの部分にもしこりが触れることがありますが、乳腺症はあくまでも乳腺のみの病変なので、わきの下にしこりができることはありません。

月経周期に合わせて症状がひどくなったり軽くなったりするっていうのが、一番見分けやすいポイントなんだね。

それと、乳がんのしこりと良性の乳腺症のしこりって、ちょっと違うんだね!確かに、癌のしこりは硬いとか、動かないとか聞いたことあるなぁ。

でも、がんだと絶対に柔らかいしこりはできないというわけではないみたいだし、そもそも自分では分かりにくいよね。やっぱり、乳がん専門医に診てもらうのが一番だね!

自己判断は危険!?乳腺症と乳がんを見分けるには検査が必要!

乳がんと乳腺症の違いについてお話してきました。このように、乳がんと乳腺症は症状の一部が共通しているとはいえ、そもそもまったくの別ものなのです。しかし、素人判断は危険です。医師に検査や診察をしてもらい、乳がんではないことを確認しておきましょう。

乳腺症の検査とは

乳腺症かどうかを確認する検査は、以下のようなものです。

状況に応じてこれらの検査を行い、乳がんなのか乳腺症なのかを判別します。検査名から分かる方もいらっしゃるでしょうが、ほぼ乳がん検診と同じです。

乳腺症の中でも、嚢胞などマンモグラフィや超音波の画像で鑑別診断をつけやすいものもあれば、画像だけでは見分けが非常に難しいものもあります。

診断が難しい乳管内乳頭腫

乳管内乳頭腫とは、乳頭の近くにある乳管にできる良性のしこりで、乳腺症の一種です。

この乳管内乳頭腫は、マンモグラフィや超音波検査だけでは診断できないため、原則として、しこりに針を刺して中身を摂取して調べる生検が行われます。それでも判断が難しいときは、しこりを摘出したうえで悪性腫瘍ではないかを調べます。

乳がんも乳腺症も、乳頭から分泌物が出ることがあるのはお伝えした通りですが、一般的な乳腺症の分泌液は、サラサラで透明か薄い白です。しかし、乳管内乳頭腫の分泌液は血が混じることがあり、この点も乳がんの症状と似ています。

したがって、乳管内乳頭腫かどうかをしっかりと見極めるためにも、専門的な検査を受ける必要があります。

乳がんのリスクが高まることはあるの?

病院で乳腺症と言われて、乳がんではないことにひと安心はできても、乳癌に移行することはあるのか、また、乳腺症があることで乳がんのリスクが高まることがあるのかといったことが心配になる女性もきっといることでしょう。

でも、乳腺症と乳がんは無関係であり、乳がんのリスクが高まることもありませんのでご安心ください。

ただし、乳腺症と診断されても定期的な検査は必要です。「このしこりも、きっと乳腺症だろう」なんて安易に判断せず、必ず医師の指示通りに検査を受けていくようにしてくださいね。

乳腺症の中にも、乳がんとの違いが分かりやすいものと、見分けにくいものとがあるんですね。もしも私が「乳腺症です」って言われたら、どんな種類のものなのか詳しく聞いてみようと思います。

乳がんと乳腺症は無関係なんですね!でも、乳腺症と言われたしこりがガンに変化したっていう話を聞いたことがありますけど、実際のところどうなんでしょう…。

良性のしこりが悪性に変化することはないわ。だから、乳腺症は乳腺症だし、乳がんは最初から乳がんよ。

乳腺症がガン化したというのは、最初の乳腺症という診断が間違っていた可能性があるわね。または、乳腺症があった乳房の別の部分にがん細胞が新たにできたということじゃないかしら?

乳腺症と分かって安心するためにも専門家の診察を受けよう!

乳腺症には乳がんと同じような症状もありますが、生理周期による変動があったり、痛みがあったりと、少し違うところもあります。

しかし、乳がんでも痛みが出るケースは少数とはいえありますから、「痛みがあるからきっと乳腺症だわ」と思い込んでいるうちに初期の乳がんが進行してしまうこともあります。(乳がんの進行について知りたい方には、こちらの記事「乳がんの種類とステージについて解説!」もおすすめです。)

本当に乳腺症なら、定期的な経過観察だけで大丈夫です。安心して経過観察していくためにも、乳がんではなく乳腺症であるという確信を得るべく、必ず乳腺外来などの専門医による診察や検査を受けましょう。

乳腺症に乳がん、その他にも乳腺炎など、女性のバストを悩ますものは多いわよね。でも、それぞれ別のものだから、必要に応じて病院で診てもらったりしながら、違いを理解しておかなきゃいけないわね。

乳腺症の場合は、乳がんと症状が似ているところがあるから、特にその症状が本当に乳腺症なのかを見極めることが重要よ。そのためには、受診や検査が必要不可欠なの。

乳腺症の検査は乳がん検診と同様の内容だから、乳腺症かもしれないと悩んでる人に限らず、特に自覚症状がない女性にも受診をおすすめするわ!