乳首がかゆい!このかゆみの原因と対策をご紹介!
女性のバストはとってもデリケートなもの。美しく健康なバストを保つためには、ブラでしっかり支えて保護してあげることが大切です。しかし、それでもバストに不調を感じることって、ありますよね。
乳房の痛みなどいろんな不調がありますが、乳首のかゆみに悩む女性も決して少なくありません。今回は、そんな地味に苦痛な乳首のかゆみについてのお話です。
かゆくても掻きにくい場所ですし、「もしも病気が隠れていたら…」と心配な人のためにも、乳首がかゆくなる原因はもちろん、様々な対処法や治療法についてもたっぷりとご説明します。
ぜひあなたも、あの不快なかゆみから解放されて、つやつやの乳首になりましょう!
乳首はかゆくなりやすい部位だった!?乳頭の構造を知っておこう!
ここをお読みの女性の中でも、ちくびがかゆくなって困ったことがある方も多いと思います。それもそのはず、そもそも乳首はかゆみを感じやすい場所なのです。まずは、乳首の構造を知って、なぜ痒くなりがちなのかを見てみましょう。
バストの構造
乳首を含めたバストの構造は下記のようになっています。
このように、バストの中身はクーパー靭帯、脂肪組織、そして乳腺葉や乳管から成る乳腺組織で構成されています。すべての乳管は、乳首(乳頭)に集中しており、乳首を通して外につながっています。
乳首は汗をかきやすい!
私たちの全身をおおう皮膚は、表皮・真皮・皮下組織・皮膚付属器から成っていて、乳輪や乳首も同様です。
皮膚付属器には爪などとともに汗腺も含まれていますが、乳腺は元々この汗腺から進化したものと言われています。そのため、乳首には脇などと同様にたくさんのアポクリン汗腺が存在しているのです。
ということは、乳首は汗をかきやすく、さらには母乳などの分泌物が出てくる部位でもあるため、細菌感染を起こしやすく、ひいては痒みが生じやすい場所と言えるのです。
乳首が汗をかきやすい場所というのも驚きましたが、乳腺は汗腺の進化版だと知れば納得ですね。汗をよくかくところは痒くなりやすいですから、乳首がかゆくなりがちなのも自然なことだったんですね。
乳首がかゆくなるのはなぜ?誰にでもある痒みから病気まで原因は様々
乳首は意外と汗をかきやすく、かゆくなりがちな部分だということを理解したところで、次はより具体的に乳首のかゆみの原因を探っていきましょう。誰でも感じることのある乳首のかゆみには、まれに病気がかくれていることもあるのです。
乳首がかゆくなる原因とは?
乳首のかゆみは、元々汗をかきやすい部位であるのに加えて、以下のような様々なことが要因となって発生します。
- 生理周期に伴うホルモンバランスの変化
- 皮脂や汗、リンパ液などによる汚れやかぶれ
- 陥没乳首
- 乾燥
- アトピー性皮膚炎
- ブラの裏地などでのかぶれ
- パジェット病
- 乳がん
普通に日常生活を送っていれば誰にでも起こるものから深刻な病気まで、乳首が痒くなる原因は多種多様ですね。
生理周期に伴って乳首や乳輪がむずがゆくなるのは、よくありますよね。これは女性ホルモンのしわざで、妊娠中に乳首の痒みが強くなることがあるのも、そのためなのです。これらは、その時期が過ぎれば治まるので、特に何かしなければならないものではありません。
こんな痒みは病院へ!
しかし、陥没乳首の人はその形状ゆえに汚れがたまって細菌が繁殖しやすいため、かゆみがひどいようなら乳首を吸い出す器具などを使って治療することをオススメします。器具は市販品もありますし、産婦人科などでも相談できます。
陥没乳首以外にも、何らかの対処をした方がよい病気もあります。
たとえば、乳がんの症状としてかゆみが現れることもありますので、かゆみ以外にも乳房のしこりなどがあって心配な方は、すぐに検査を受けに婦人科へ行きましょう。
パジェット病ってどんな病気?
乳首のかゆみの原因になる病気として、乳がんの他にもパジェット病というものがあります。パジェット病とは、簡単に言うと乳首にできる皮膚がんです。
乳首や乳輪部分が赤くなるので、見た目は皮膚炎や乳輪湿疹に似ています。したがって、専門の医師による鑑別診断が欠かせないので、もしもこのような症状が現れたら迷わず病院へ行きましょう。
しかし、パジェット病は若い女性には比較的まれなガンでもありますので、過剰に心配し過ぎず、まずはかゆみを治すくらいの気持ちで皮膚科を受診すると良いでしょう。
痒いのに耐えられなくて掻いてたら、ちくびから汁が出てきちゃったこともあったけど、あれは何だったのかな?もしもパジェット病とか乳がんだったらどうしよ~!
そういえば、かゆいのはいつも左の胸だけだけど、こっち側だけ問題があったりするのかな?
でも、掻くのはNGよ!その後何ともないなら、掻きすぎて体液が出ちゃっただけだと思うけど、掻きすぎには気を付けてね!
その他にも、高プロラクチン血症や乳管内乳頭腫という病気でも、乳首から汁が出てくることもあるのよ。乳汁分泌が続くようなら、痒みがなくても婦人科へ行ってね。
よくある乳首のかゆみにはこんな対策を!自分でできるホームケアも!
乳首が痒くなるにも、実にいろいろな原因があることと、中には深刻な病気が背景にあるケースもあることをお話しました。しかし、多くの場合は、ちょっとしたセルフケアで改善できるものなんです。
そこで最後に、自分でできる対処法を中心に、乳首のかゆみ対策をご紹介します。
皮膚炎や強いかゆみがあれば皮膚科へ行こう!
乳首や乳輪に強いかゆみが出てきたら、まずは目で見てみて、皮がむけたり赤くなったりなど皮膚炎が起きてしまっていないか確認しましょう。もしも、皮膚炎のような状態になってしまっていたら、皮膚科へ行くことをおすすめします。
皮膚炎とまでは行っていなくても、我慢できないほどのかゆみがある時も、やはり皮膚科へ行った方がよいでしょう。
また、元々アトピー性皮膚炎がある方は、乳首にもその症状が出てくることはよくあります。この場合も、皮膚科で全身のアトピーとともにしっかりと治療を行いましょう。
皮膚科では症状に応じて、
- 亜鉛華軟膏
- ステロイド剤
- 保湿剤
- 抗ヒスタミン剤
- 抗アレルギー剤
これらの外用薬や内服薬が処方されます。医師の指示にしたがって、きちんと治療しましょう。
掻かないことが一番大切!
上記のような皮膚炎にまではなっていなくても、乳首が痒いのは地味にストレスがたまるものですよね。
でも、どんなにかゆくても掻かないようにすることが、もっとも基本的かつ重要な対処法です。
掻くことでますます痒みが強くなってしまいます。また、掻いてしまうとお肌に傷がつき、そこから雑菌が入ってしまったり、かさぶたになってさらに痒みが増したりと、どんどん良くない方向に行ってしまうのです。
自分でできるちくびケア
しかし、いくら掻いてはいけないと分かっていても、かゆいのを我慢するのもまたストレスですよね。病院に行くほどではないけど痒みを抑えたいという時は、自分で以下のようなケア方法を試してみましょう。
- お風呂でしっかり洗って清潔にする
- 乾燥させないようクリームなどで保湿する
- かぶれにくく低刺激な素材の下着に替える
乳首は意外と汗や皮脂汚れがたまりやすい場所であるのは、最初にお話した通りです。ですから、お風呂タイムにきちんとその汚れを落とすようにしましょう。洗うと乾燥しがちになるので、乳首や乳輪がカサカサしていると感じたら、保湿もしっかりと行いましょう。
ブラの裏地でかぶれることもあるんですね。お肌に直接触れる部分ですから、通気性が良い素材や、刺激の少ない天然素材のものが良さそうですね。今後は、裏地にも注意してブラを選びたいです!
清潔と保湿が第一!正しい対策でイヤな乳首のかゆみはもうサヨナラ!
おそらく多くの女性にとって身に覚えのある、乳首のかゆみについてお話してきました。乾燥やブラでかぶれる等よくあるものから、ちょっと大変な病気まで、乳首がかゆくなるのにはいろんな原因がありましたね。
病院へ行った方が良いケースもありますが、ちょっと痒い程度なら簡単なセルフケアで改善することも多いんです。乳首もお肌の一部ですから、お顔やボディと同じようにきちんと洗浄&保湿でケアしてあげましょう。
そうすることで、不快なかゆみもなくなって、カサつきのないつやつやの乳首になれますよ!
今まさに乳首が痒い!という人は、まず保湿を心がけてみてね。でも、痒みが我慢できないくらいなら、すぐに皮膚科へ行くべきよ!
皮膚科に行きたくてもバストを診てもらうのが恥ずかしいという人は、女医さんがいる美容皮膚科を選ぶのも良い方法よ!ついでに、乳輪の黒ずみを取る美白クリームを出してもらったりするのもいいわね!
私も今日から、かゆみや乾燥のないキレイな乳首を目指すことにするわ!