PMSの症状とは?女性ホルモンの働きと不調が起こるメカニズム

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「ある時期になると、いつも胸が張って痛い」「生理前や生理中はお腹が痛くて仕事にならない」そんな「毎月の不調」を訴える女性は多いはずです。

このような女性特有の体の不調は女性ホルモンと密接な関係があります。女性ホルモンの働きについて、また体の不調が起こるメカニズムやそれに対してどのように対処すればいいのかということを調べてみました。

知っておきたい!女性ホルモンの種類と働きとは?

女性の体に様々な影響を及ぼす女性ホルモンとはいったいどのようなものなのでしょうか。

人間の体内では、いろいろなホルモンが働いて体の機能を保っています。そのうち、女性に特有のホルモンを女性ホルモンといいます。女性ホルモンはさらにエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)に分けられます。

生理周期と女性ホルモンの関係

10代から40代(長い人では50代)の女性に毎月1回のペースで生理がありますが、これもホルモンが作用によるものです。それぞれのホルモンの機能について説明しましょう。

プロゲステロン(黄体ホルモン)について

まずは黄体ホルモンとも呼ばれるプロゲステロンについて、ご説明しましょう。

プロゲステロンは、女性の人生の一大イベント・妊娠と密接に関係しています。

ご存知の方も多いと思いますが、女性が妊娠するためには、子宮内膜に十分な厚さがあり、受精卵を着床させなければいけません。プロゲステロンはその状態を作り出し、妊娠を継続させる役割も持っています。

また、妊娠すると体温が上がりますが、その体温を上げる要因となるのもこのホルモンです。

エストロゲン(卵胞ホルモン)について

もう一つは卵胞ホルモンと呼ばれるエストロゲンです。

中学・高校の保健体育の時間で習った方も多いかもしれませんが、10歳代の中盤から「第二次性徴」といって、女性らしい体つきになる時期を迎えます。エストロゲンはその第二次性徴と密接にかかわっているホルモンです。

第二次性徴は、女性の体内でエストロゲンの分泌が活発になることから起こります。エストロゲンとは、大まかにいえば子宮に作用するホルモンと言えます。

エストロゲンには妊娠に備え子宮内膜を厚くしたり、受精卵の着床を助ける働きがあります。

また、自律神経をはじめ、骨や皮膚、関節、胃腸など体のさまざまな部位の働きにも大きくかかわってくるホルモンです。

人の体とホルモンの動き

プロゲステロンとエストロゲンは複雑なバランスで動いて、女性の体の機能を保っているのです。

ここで取り上げた以外にも、人間のホルモンにはさまざまなものがあり、体の働きと密接にかかわっています。

脳から分泌されるホルモンで、プロラクチンというホルモンがありますが、これが多く分泌されすぎると、「高プロラクチン血症」という病気になってしまいます。生理が止まったり、胸から乳汁が出たりしたら要注意です。すぐに産婦人科に行きましょう。

女性の体って女性ホルモンのバランスによって機能してるんだね。

プロゲステロンは妊娠と関係するホルモンで、エストロゲンは自律神経や骨や皮膚、関節、胃腸など体のいろんなところと関係あるホルモンなんだね。

高プロラクチン血症っていう病気今まで知らなったけど、これからは気をつけなきゃ。

女性の体は敏感!女性ホルモンのサイクルとは?

女性の体内では、先に述べた2つのホルモンのサイクルを通じて毎月変化が起こっています。妊娠しない場合、生理→排卵→生理、というサイクルをたどるのですが、これを例に説明しましょう。

まず、生理から次の排卵までの間は、「卵胞期」と呼ばれます。このとき、女性の体内ではエストロゲンが分泌されています。

一方、排卵からその次の生理までの間は、「黄体期」と呼ばれます。このときは、プロゲステロンが分泌されています。黄体期においては、自律神経が乱れやすいので、何かと体調を崩してしまいがちです。

プロゲステロンの分泌が多い時期は黄体期と呼ばれ、人によっては、腹痛、腰痛、頭痛が起きたり、むくんだり、精神的に不安定になってイライラしたり、吹き出物が出たりすることもある
※このような症状が重くなると、月経前症候群(PMS) と呼ばれる
引用元:テルモ基礎体温で体と話そう

これらのホルモンに加え、生理前から生理中にはプロスタグランジンというホルモンも分泌されています。このホルモンには、生理時に子宮を収縮させる作用があります。そのため、子宮が収縮する痛みを腹痛として感じる人が多いのかもしれません。

生理痛が起こるメカニズム

また、胃腸に障害を起こすこともあるため、「生理前や生理中は下痢してつらい」という人も出てきます。

これだけでも、女性の体の中ではいろいろなことが毎月起こっているということがわかりますよね。

生理がバストアップに影響!?知らなきゃ危険な関係とはの記事もございますので、ぜひ読んでみてくださいね!

女性の体って生理と排卵のサイクルで出来てるんですね。生理から排卵までが卵胞期、排卵から次の整理までは黄体期ですよね。
黄体期にはプロゲステロンの分泌が盛んになって、腹痛や腰痛、頭痛や精神が不安定になったりしちゃうんですね。

プロスタグランジンって初めて聞くホルモンだけど、腹痛を引き起こすこともあるんですね。生理中は胃が痛かったり、下痢をしたり、何かと体調が不良になりがちですよね。

不快な症状とホルモンの関係!女性を悩ますPMSとは?

ホルモンについて紹介したところで、「生理前の腹痛や胸の痛みはホルモンとどう関係があるのか」ということについて説明します。

皆さんは「PMS」という言葉をご存知ですか?

これは英語の「Premenstrual Syndrome」の略で、日本語だと「月経前症候群」といいます。

生理前の胸の痛みや腹痛は、このPMSの症状の一つであることが最近の研究でわかってきました。

PMSの原因はさまざまな説がありますが、主な原因を見てみましょう。

・プロゲストロン(黄体ホルモン)の作用によって脳内物質や水分代謝に影響を及ぼし、体調不良になる
・エストロゲン(卵胞ホルモン)の減少により、脳内のセロトニンが減ってネガティヴな気持ちや不安定な気持ちになる
・ビタミンやミネラルの欠乏によって体調不良になる

つまり、ホルモンバランスが乱れれば、体調も乱れるということです。しかし、まだ完全に解明されていないことも多く、そのほかの原因でPMSになることもあります。

では、具体的にPMSにはどんな症状があるのでしょうか。
代表的なものをまとめてみました。

身体的症状

  • 下腹部膨満感
  • 下腹痛
  • 頭痛
  • 乳房が痛い、張る
  • 腰痛
  • 関節痛

このほかにもむくみや肌荒れ、めまいを訴える人もいます。
また「最近、お腹がすいておやつばかり食べていると思ったら、生理前だった」というように、異常な食欲亢進に悩まされている人も少なくありません。

そのほかにもPMSが原因になりうるお腹や胸の病気もあります。

逆流性食道炎

PMSによって、胸やけがする、胃が痛いなどの症状を訴える人がいます。その原因の一つに逆流性食道炎があります。

逆流性食道炎とは胃酸を含む、胃の内容物が食道に逆流することで、食道の粘膜に炎症が起きた状態のことを指します。

逆流性食道炎に治療はおもに対症方法が用いられます。それぞれ症状を緩和することで、胃の不快感を和らげるものです。

薬を飲むほかにも、食べ過ぎない、刺激物を摂取しない、腹部に圧力をかけない、食べてすぐ横にならないなど、生活習慣の改善も効果的です。

肋間神経痛

生理前の胸の痛みは、肋間神経痛という場合もあります。肋間神経痛はろっ骨に沿って走る神経が何らかの原因で痛む症状のことで実は病名ではないのです。

肋間神経痛の原因はいろいろ推測できるものの、不明な場合が多いのです。PMSの胸の痛みは肋間神経痛が原因ということがあります。

精神的症状

  • 怒りやすい
  • 憂鬱
  • 緊張
  • 判断力の低下
  • 無気力
  • 疲れやすい
  • 不眠
  • このほかにも、「異性に対して異常に攻撃的になる」ということも症状としてあげられます。
    「生理前に彼氏と大喧嘩した」という経験を持つ人は少なくないでしょう。「いらいらするな・・・」と思ったら、そろそろ生理が近いのではないか、とわかる人もいると思います。

    PMSの精神的症状はストレスが原因ということもあります。PMSの症状を改善するために、ホルモン安定剤や抗うつ剤を処方されることがありますが、ストレスを緩和させる目的もあります。

    ストレスが多いほどPMSの症状が重いという調査結果もあるほどですので、日々のストレスを軽くすることはとても重要です。

    ストレス解消法
    睡眠をとる、休息をとる、食生活を見直す、運動をする、入浴をする、趣味を楽しむ、お酒やたばこをひかえるなどストレス解消法はいろいろあります。
    PMSがストレスを増加し、ストレスがPMSを悪化させるという悪循環に陥らないようにすることが大切です。

    月経前症候群(PMS)の主な症状

    改めて症状を見返してみると、女性にとってもはつらい症状ばかりです。胸の痛みもや腹痛の多くがPMSの主要な症状だということがお分かりいただけたでしょうか。それがわかったら、今度はどうPMSと付き合っていけばいいか、ということについてご説明したいと思います。

    そういえば私も生理前にはお腹や胸が痛くなったりします。これが、いわゆるPMSって呼ばれてる症状だったんですね。

    お腹や胸の痛みだけじゃなくて、精神的にも怒りっぽくなったり、イライラしたり、無気力になたりするのも、PMSなんですね。

    でも、PMSの原因っていったいなんなんですか?薬とかってあるんですか?

    実はPMSの原因って完全に解明されていないの。ただ、考えられる原因としては、エストロゲンやプロゲストロンなどのホルモンバランスが乱れることによる体調の不良だと言われているのわ。

    婦人科で相談すると、低用量ピルや安定剤などを処方してもらえるわよ。

    そのほかにもストレスを解消することで、PMSの症状はかなり緩和されると思うわ。
    十分な睡眠や食生活の見直し、冷えを解消するなど、ストレスをなくすことは、PMSにとても効果的よ。

    PMS検査を受ければ改善方法がみつかるかも!?

    女性専用のクリニックなどでは、重度のPMSに悩まされる女性のために、PMSの原因をみつける検査を行っています。

    おもな検査項目は下記のとおりです。

    • 問診
    • 血液検査
    • 尿検査
    • 内診
    • 超音波検査

    血液検査や尿検査では、ホルモンの状態や貧血、きちんと排卵があるかどうか、肝機能に問題がないかなどを検査します。

    内診では、子宮の向きや大きさ、形だけではなく、癒着がないかどうかなど、触診にて確認します。

    必ずしもこれといって原因がみつかるかどうかはわかりませんが、ホルモンや子宮に何か問題があることがわかれば、その部分を中心に治療することで、PMSの改善がみられるケースもあるようです。

    つらいPMS!ときには薬に頼りましょう

    PMSの原因が完全に解明されていない以上、PMSの治療法は対症療法が中心となります。たとえば、お腹が痛くなったら鎮痛剤を飲む、というように、その症状に応じた対処をすることしかできません。

    その一方で、低用量ピルの投与を行うとPMSが和らぐ、という研究結果も出ています。

    従来のピルは血栓症や心筋梗塞を引き起こす副作用が懸念されてましたが、げ現在使用されている低用量ピルでは副作用が大幅に減少されましたので安心して使用することができます。

    PMS対策のための低用量ピルは、産婦人科で処方してくれます。相談すれば、それぞれの体質に合った薬を提案してくれるはずです。

    避妊にもなるので、「パートナーはいるけど、まだ子供はいらない」という人にとっては検討したい手段です。

    またPMSの症状軽減には、γリノレイン酸、ビタミンB6がとても効果的です。

    サプリの摂取なら手軽に始めることができるのでおすすめです。

    ストレス改善もPMSには効果的!

    また、生活を見直したり、漢方薬で体質改善を図ったり、とその他にもPMSへの対処法はいろいろあります。俗に、「体が冷えると症状がひどくなる」ともいわれているので、生理前から生理中は体を冷やさないように細心の注意を払う必要があるでしょう。

    生理中は特に体が冷えるので、ゆっくりお風呂に入り血行をよくすることもおすすめです。生理の血が気になる、というひとはタンポンを活用しましょう。

    ただし、体の不調がすべてPMSが原因というわけではありません。胸の痛みは乳がんや乳腺炎、お腹の痛みは子宮内膜症や子宮がんなど、怖い病気の前触れということも考えられます。

    あまりにひどいときは産婦人科に行くこと、1年に1度は乳がんと子宮がんの検診を受けることも大事なことです。

    PMSが本当にがつらくて悩んでいるという人は、一度PMS検査を受けてみるのもいいかもしれないわ。

    血液検査や尿検査、内診などで子宮やホルモンの状態をチェックして、改善の糸口をみつけることができるかもしれないわよ。

    低用量ピルやビタミンB5などのサプリ、漢方薬なんかも効果があるみたいよ。ストレスを解消することもPMSの症状の緩和には欠かせないわ。

    ただ、すべての不調をPMSと結び付けるのは考えものよ。がんなどの重篤な病気の可能性もあるので、あまりひどいようだったら婦人科を受診することをおすすめするわ。