豊胸手術の後遺症とは?女性を苦しめる思わぬデメリット

2017/01/18

医学が女性の美しくなりたいという願いに応えるようになったのは、いつの頃からでしょうか。最近では、整形外科手術によってボディスタイルや顔立ちを望んだ通りの形にすることは、すっかり身近なこととなりました。

技術も進歩し、身体に負担のかからない方法が日々開発されています。しかし、医学は決して万能ではないという現実を頭に入れておくことも忘れてはいけません。

特によく話に聞くのは、豊胸手術、中でもシリコンバッグによる豊胸は、人によっては思わぬ後遺症がもたらされることもあります。豊胸手術を検討している方は、事前にこのような情報を知っておくことが、とても大切です。ぜひ、ご参考にしてください。

豊胸バッグ以外の方法での後遺症はどんなもの?

豊胸法の中でもっとも重い後遺症が残るリスクが高いのは、やはり豊胸バッグ(プロテーゼやインプラントとも呼ばれます)を挿入する方法です。これについては、後に詳しくお話します。

豊胸バッグ挿入法について知る前に、ここではまず、それ以外の方法とその後遺症についてご紹介します。

バッグ挿入以外の豊胸法

ご存じの方も多いかと思いますが、今一度、シリコンバッグを入れる以外の豊胸法をおさらいしておきましょう。

豊胸法 内容
脂肪注入法 太ももやお腹などから採取した
脂肪をバストに注入する
ヒアルロン酸注入法 ヒアルロン酸を直接バストへ注入する
PPPジェル法 本人の血液を処理してジェル化
したものをバストに注入する

これらの方法は、どれも豊胸バッグを入れる方法に比べると、手軽にできるというメリットがあります。しかし反面、効果が永続しないというデメリットがあることも共通しています。ただ、このことは後遺症とは言えません。

脂肪注入法の場合はすべての脂肪が定着するわけではないこと、ヒアルロン酸やPPPジェル注入法はいつか元の大きさに戻ってしまうことを、あらかじめ理解しておく必要があります。

では、それぞれの方法の後遺症を、以下にお話します。

脂肪注入法の後遺症

脂肪注入法は、上記3種の中では比較的多く後遺症が報告されている方法です。主な後遺症は、以下の通りです。

  • 脂肪吸引箇所がデコボコになってしまう
  • しこりができる
  • 石灰化

この方法の場合、バストに注入する前に「脂肪を吸引する」という作業も必要になるため、脂肪吸引時のリスクもあるのです。特に痩せている人の場合、脂肪を吸引した痕がデコボコしてしまうという後遺症が残る可能性があります。

また、昔ながらの施術法を採っているところでは特に、しこりや石灰化を起こしてしまうこともあり得ます。こうなってしまうと、治療法としては手術でしこりを取りだすしかありません。

脂肪幹細胞注入法など、脂肪注入法の中でも新しい技術を持っているクリニックを選ぶと、後遺症のリスクを低減できるうえに定着率も上がります。

ヒアルロン酸注入法の後遺症

次に、ヒアルロン酸注入法による後遺症について、お話します。

  • 触り心地が不自然になる
  • しこりができる
  • 左右差が出てしまう

ヒアルロン酸注入法は、比較的安全で後遺症が出ることはまれだと言われています。しかし、少数ながらも上記のような後遺症が出ることがあります。

ヒアルロン酸は安全性が高いとはいえ、異物であることには変わりありませんので、しこりが出来ることもごくまれにあります。しかし、ヒアルロン酸溶解注射によって治すことができます。

美容整形などにもよく使われるヒアルロン酸ですが、種類がいろいろあります。豊胸専用のヒアルロン酸を使っているクリニックを選ぶことで、後遺症のリスクを減らせます。

PPPジェル注入法の後遺症

それでは、PPPジェルを注入する方法の後遺症はどんなものでしょうか?

  • デコボコになってしまう
  • 感染症を起こす

比較的安全な方法だと言われていますが、血液を使うため、注入する量が多すぎると感染のリスクが高まるという考え方もあります。また、ごくまれに注入した箇所がデコボコになってしまうこともあり得ます。

シリコンバッグを入れる方法以外だったら安全かと思ってたけど、脂肪注入法やヒアルロン酸注入法、PPPジェル注入法にでも後遺症が出ることがあるんだね!やっぱり、身体に何かを入れるわけだから、絶対安全ということはないんだね。

でもヒアルロン酸なら、万が一しこりができても溶解剤で治せるのは、ちょっと安心だね。どちらにしても吸収されて元に戻るから、後遺症が不安な人がお試し感覚でやるには、良い豊胸法かもね!

どんな方法なの?シリコンバッグによる豊胸手術とは

豊胸手術の中でも、重篤な後遺症をもたらすケースがあったというシリコンバッグ法。まずは、どのような方法なのかを確認しておきましょう。

シリコンバッグ法の歴史

実は、シリコンバッグを入れる方法は、豊胸術の中でもっとも古い歴史を持つものなんです。

1950年代には、豊胸手術としてパラフィンやシリコンジェルを皮下に直接注入するという方法をとっていました。しかし、この方法は身体組織の壊死などの合併症や後遺症を多く発生させて問題となりました。

そのため、新しい方法として、1963年米国でシリコンジェルを充填したシリコンバッグが、1965年にはフランスで生理食塩水入りのバッグが開発され、これによって身体の一部を切開しバッグを挿入するという手術法が盛んとなっていきました。

日本で、このシリコンバッグによる豊胸手術がさかんになってきたのは、1980年以降とされています。

バッグの種類

現代では、バッグの内容物の種類も増えており、生理食塩水、シリコンジェルの他にも、コヒーシブシリコン、CMC、ムコ多糖類などが使用されています。

さらに、形状は

  • ラウンドタイプ(お椀型)
  • アナトミカルタイプ(涙型)


豊胸バッグの種類

などの種類があります。また、バッグ表面の状態も、つるつるのもの(スムースタイプ)ざらざらのもの(テクスチャードタイプ)など、いくつかの種類が開発されています。


スムースタイプとテクスチャータイプ

挿入箇所の違いと特徴

切開してバッグを入れられる箇所には、大きく分けて乳腺下、大胸筋下、筋膜下等があります。それぞれの方法や特徴などをご紹介します。


シリコンバッグ挿入法の種類

挿入箇所 方法 向くタイプ
乳腺下 脇の下や乳輪などを2~3cm切開し
乳腺下にバッグを入れる
元々バストにある程度の大きさがある人
大胸筋下 脇の下などを2~3cm切開し
大胸筋の下にバッグを入れる
皮下脂肪の薄い人
筋膜下 脇の下などを2~3cm切開して
乳腺と大胸筋の間にバッグを入れる
皮膚や皮下脂肪が厚めの人

どの手術法を選ぶかは、元々の体型やご本人の希望などによって変わります。

シリコンバッグ法のメリットとデメリット

このシリコンバッグ豊胸手術法のメリットは、他の方法とくらべて確実にバストアップが約束されることです。脂肪注入法やプチ豊胸と違って、人工物を挿入するので、増やされたボリュームが体内に吸収されることがありません。

デメリットは、手術後の痛みが強く、通常の生活に回復するまでの時間、いわゆるダウンタイムが長いことです。

また、人工物によるボリュームアップのために、胸の動き、感触が不自然になりがちです。

豊胸手術の最新情報については下記記事を参照ください。
豊胸は手触りでバレちゃう!?自然な柔らかバストになる最新手術とは

豊胸手術といえばシリコンを入れるというイメージが強いけど、今はコヒーブシリコンという安全性の高いシリコンが主流のようです。

バッグの表面の形状や挿入部位にもいろんな種類があって、それぞれ向き不向きがあるんですね。自分の体型や希望を考慮しながら、医師のカウンセリングをしっかり受ける必要がありそうですね。

どんな後遺症があるの?シリコンバッグを挿入して10年目に注意

このように、今では様々な種類や方法が開発され、豊胸手術の主流となっているシリコンバッグ挿入法ですが、先に書いたように、思わぬ後遺症に悩んでいる方もいらっしゃいます。

トラブルの原因

思わぬトラブルの主な原因としては、やはりシリコンバッグが人工物であるということです。

どのように優れた技術で作られたものでも人工物である限りは肉体と合わないこともありますし、必ず劣化がおこります。

最近、トラブルを訴える患者さんは2000年前後にバッグを挿入された方が多いということですので、大体挿入後10年前後で問題が起きる場合が多いようです。

シリコンバッグ豊胸手術の後遺症には、いくつかの典型的なパターンがあります。以下に順番にご説明していきます。

カプセル拘縮

これは、後遺症の中でも、かなりよく見られるケースです。

豊胸バックは人体にとって異物であるため、人体は体を保護しようとバッグの周りにカプセル被膜を作り、これによって人体とは隔離したスペースを形成し、その中にバッグが存在しています。

このカプセル被膜が稀(手術を行った人の約10~15%)に小さく出来てしまい、バックを狭いスペースに閉じ込めてギュウギュウ詰めの状態にしてしまい、硬い胸になってしまう事があります。これをカプセル拘縮と言います。
引用元:ふくとみクリニック

カプセル拘縮を起こすと硬くなるだけでなく、バストが不自然にまん丸な形になってしまったり、痛みを生じることも多いです。こうなってしまうと、手術でバッグを取りださなくてはなりません。

石灰化

石灰化は、体内にカルシウムが石のように結晶化して、沈着してしまった状態です。

挿入されたシリコンバッグの被膜の周囲で小さな炎症が繰り返し起こると、その部分に体液中に含まれているカルシウムが沈着し、時とともにバッグを覆って石灰化してしまいます。このためバッグの劣化が進み、破損を起こすリスクを高めます。

この症状は脂肪注入法でも起こりうる後遺症です。注入した脂肪が壊死して定着しなかった場合、その周囲に被膜が形成され炎症が起こり、カルシウムが沈着してしまうのです。

リップリング

乳房の表面に不自然な尖りや皺(しわ)、ボコボコとした手触りがある状態です。

シリコンバッグでの豊胸手術を行う場合、バッグのサイズに合わせて体内に挿入スペースを作るのですが、広さが合わずにバッグがきちんと収まりきれなかった場合に起こります。

バッグの縁が折れたりよれたりすることで、乳房の表面に皺や尖りが浮き上がったり、デコボコとした感触となったりしてしまうのです。

体型がやせ型でバストに脂肪が少ない人が、乳腺下法でバッグを挿入すると起こりやすい傾向にあるようです。

また加齢等の体型変化によっても起こりがちです。

リップリングについてさらに詳しく解説している記事もございますので、ぜひ読んでみてくださいね!

バッグの破損

シリコンバッグの老朽化や、収縮、変形、石灰化により破損が起こり、内容物が体内に流れ出した状態です。

乳房がしぼみ、表面に不自然な皺や凹凸が現れ、場合によっては炎症により痛みが起こることもあります。

特に内容物がシリコンジェルだとその傾向が強いのです。

また、フランスのPIP社の開発によるシリコンバッグが医療用に適していない素材を使用しており、破裂の危険性が高いということが平成23年12月に厚生労働省より発表されました。

このバッグを挿入している場合は、破裂する兆候がなくともバッグの摘出を促す注意喚起がされています。

うわ~、カプセル拘縮にリップリング、石灰化に、極めつけはバッグの破損!!何だかすごく怖いよ~!

豊胸バッグを入れる方法を選んだら、このすべての後遺症が出てくるリスクを受け入れなきゃいけないの?いくら効果がずっと続くからって、あまりにも危険が大きい気がするけど…。

人間の身体は異物を排除しようとするから、その人体としての自然な働きが、バッグ挿入法に対しては後遺症として表れてしまうわけよ。

でも技術はどんどん進歩してるから、今から手術を受ける人はそこまで心配しすぎる必要はないわ。現在主流となっているバッグは、瀕死の重傷を負うほどの衝撃を受けない限りは破れないとも言われているの。

気を付けた方がいいのは、10年以上前にバッグを挿入した人ね。気になることがあったら、すぐに医師に相談してちょうだい!

シリコンバッグによる後遺症への対処法とクリニックの選び方

読んでいるだけでもちょっと怖くなってしまう後遺症ですが、手術後にこのようなトラブルが起きてしまったら、どうすればいいのでしょうか。

また、そもそも後遺症が起きないようにするための予防法は、ないのでしょうか?

対処法は除去手術

シリコンバッグによる後遺症に対処するには、バッグの除去手術をするしかありません。

おそらく豊胸手術を受けた皆様は挿入手術を受けた時に『これで一生大丈夫』だと安心されたのではないでしょうか。それを再び取り出すのですから、かなりの苦痛を心に感じられるのではないかと思います。

除去手術の後は精神的喪失感を受けるだけでなく、身体にも直接負担がかかります。挿入の為に切開した箇所をもう一度切り開くうえに、バッグを取り除くわけですから、バストはどうしても萎みますし、人によっては下垂する場合もあります。

最近ではバッグを除去した後、脂肪を注入してバストのふくらみを取り戻す方法も行われているようです。

しかし、その方法は必ずしも誰でもが受けられるというわけではありませんので、納得のいくまで状態を説明してもらい手術の方法を相談することが重要です。

予防法は?

「豊胸バッグを入れて確実にバストアップしたいけど、後遺症が残るのも絶対イヤ」というのが、人としては自然な感情ですよね。でも残念ながら、後遺症が絶対に起きないバッグ挿入法はありません。

でも、少しでもトラブルの確率を減らすためにできることなら、あります。

  • 症例数の多い信頼できる医師を選ぶ
  • テクスチャードタイプのバッグを選ぶ
  • 術後にマッサージをしっかりする

一般的に、テクスチャードタイプのバッグの方が、カプセル拘縮を起こすリスクが低いと言われています。

なので、不安な方はテクスチャードタイプを選ぶと良いです。

もしスムースタイプを選んだ場合は、術後のマッサージをしっかりと行ってください。そうすることで、トラブルの危険性を減らせます。

そして、もっとも大切なことは、信頼できる医師を選ぶことです。たとえば、リップリングは適切なバッグの種類や挿入箇所を選ぶことによって、予防率を上げることもできますが、不親切だったり知識不足の医師だと、その辺りをしっかり教えてもらえないこともあり得ます。

その他の後遺症についても、しっかり相談して情報をもらえる医師ならば、防げる確率は上がります。くれぐれも、クリニック選びは慎重に行っていきましょう。

どんなクリニックを選べば良いの?

豊胸手術は、色々とお話しましたようにアフターケアが必要となる場合があります。ですので、クリニックを選ぶ際には数年後の事も考えて、まずは全国展開しているクリニックを選ぶようにしましょう。

全国展開しているクリニックは複数ありますので、次は在籍しているドクターの熟練度や、症例数をWEBなどでチェックしましょう。多くの症例をホームページに掲載しているクリニックがありますので、自分の悩みに近いものが見つかるかもしれませんね。

いくつかピックアップしてみたら、まずはカウンセリングを受けてみましょう。無料で行っているクリニックも多いですし、クリニックの雰囲気もよくわかります。口コミも見てみた方が良いですが、自分に合うかどうかは別ですので、実際に行ってみる事が一番です。

そこで「THE CLINIC」がおすすめです!

THE CLINIC

東京、横浜、名古屋、大阪、福岡の5都市にあり、ドクターの育成にもっとも力を入れているクリニックです。ドクター1人1人の技術力が高いので、他院で失敗してしまった方の治療も多く手掛けており、難易度の高い症例実績も豊富です。

万が一の場合の備えも万全です。もししこりができてしまった場合は無料での治療を約束してくれています。高性能な「デジタル乳腺用超音波エコー」も導入していますし、豊胸手術での後遺症やデメリットが不安な方にも安心なクリニックです。

もちろん無料カウンセリングを行っていますので、一度検討してみてはいかがでしょうか。

かなり以前に豊胸バッグ挿入法でバストアップした人の中には、バッグを取りだす手術を受ける人が増えているようですね。

当時のバッグは耐久性も低かったので取りだす必要が出てきていますが、最近のバッグは人によっては一生そのままでいられることもあるようです。

とはいえ、医師選びや術後のマッサージをおろそかにすると、後遺症が出てくるリスクも高くなりますよね。不安なことは多少しつこいくらいに確認して、じゅうぶん納得してから手術に臨みたいですね。

後遺症を100%防ぐ手立てはない!手術前に納得いくまで相談を!

ご紹介してきたように、豊胸手術は精神的にも肉体的にも負担を感じる手術です。ましてや、後遺症が残ってしまったとなれば、あらゆる面で大きな負担がのしかかってしまいます。

このようなことがないよう、お医者さん選びはじっくり慎重にしましょう。出来ればネット上の口コミだけでなく、直接対面して信頼出来る方を見つけてくだい。

そして、どんな方法であれ豊胸手術を受けると決めたなら、できる限り後遺症を予防して、満足のいく豊胸手術にしてくださいね。

豊胸手術は病気ではなく、あくまでも美容目的で身体に異物を入れるわけだから、いくら慎重になってもなりすぎという事はないわ。後遺症を防ぐべく、情報収集や医師選びには、時間とエネルギーを惜しんではダメよ!

かつてはバッグの破損やカプセル拘縮など、バッグによる怖い後遺症が少なくなかったのも事実ね。でも、シリコンバッグの進化は日々加速しているわ。従来の後遺症も、今後は変わっていく可能性もあるということね。

待てば待つほど技術も進歩していくから、あまり焦らずもっと安全性が高い方法が出てくる時期をうかがうのも、賢い方法ね。

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