痩せ型女子のバストアップ方法
『痩せている』というと、女性からすれば羨ましいと思いますよね。ですが、痩せている方の中には、太りたいのに太れない、そのせいで胸がとても小さく困っている、と真剣に悩んでいる方もいるのです。
実際に、痩せ型女子の場合貧乳になりやすいのは確かです。なぜかというと、胸の9割は脂肪でできているので、体全体に脂肪が少ないとどうしても胸に回る脂肪も少なくなってしまうからです。
ですが、痩せ型だからバストアップは無理だと諦める必要はありません。実は、貧乳に悩む痩せ型女子でもできるバストアップ法があります。
そこで今回は、痩せ型女子がバストアップするための方法について、詳しくまとめてご紹介します!
痩せ型だとバストアップしにくいのは脂肪や栄養が足りないから!
最初に、痩せ型の人は体全体に脂肪が少ないために貧乳になりやすいとお話しましたが、理由はそれだけではありません。他にも、痩せているために胸が育ちにくい理由があります。
痩せ型女子がバストアップを成功させるためには、なぜ胸が大きくなりにくいのかを知ってそれに合わせた対策をする必要があります。
そこで、痩せ型だとバストアップしにくい理由から確認していきたいと思います。
体全体に脂肪が少ないと胸にも脂肪がつきにくい!
胸は、以下のイラストのような構造になっています。
胸の内部には乳腺葉と呼ばれるいくつかの乳腺が集まった部分とそこから母乳を運ぶための乳管があり、その周りを覆うように脂肪組織がありますね。そして、胸はクーパー靭帯によって大胸筋と結び付いています。
イラストを見ると、脂肪組織が胸の大部分を占めていることがおわかりいただけるかと思いますが、胸の内部は乳腺が1割を占め、残りの9割を脂肪が占めると言われています。つまり、胸を大きくするには脂肪が必要だということです。
痩せている人の場合、そもそもの脂肪の量が少ないですから、当然のことながら胸にも脂肪がつきにくいため、痩せ型女子は貧乳になりやすいのです。
太ることとバストアップの関係が気になる方は、こちらの記事も合わせてご覧ください。
栄養が足りていないと女性ホルモンが上手く分泌されない!
痩せ型女子の場合、胸の大きさの問題だけではなく、太りたくても太れないという悩みを抱えている人も多いものです。その背景には、胃腸が弱くて食べたものを消化したり、食べたものの栄養を吸収したりという働きが上手く行っていないこともあります。ということは、体全体の栄養が足りていないということになりますね。
バストアップするためには、女性ホルモンであるエストロゲンや、胸を育てるための栄養素が必要です。先ほどご紹介したように、胸は主に乳腺と脂肪でできているのですが、乳腺はエストロゲンに刺激されると発達する性質を持っています。
乳腺は赤ちゃんに母乳をあげるために大切な器官なので、それを守るために脂肪組織が周りについているのですが、乳腺が発達すればそれを守るための脂肪組織もたくさん必要になるので、乳腺が発達することでバストアップを促すことができます。
それから、食べる量は足りているはずなんだけど…と言われる人の場合、低カロリーの物ばかり食べていたり、食事が偏っていて何らかの栄養素が不足していたりすることが考えられます。
体が冷えて血行不良になると胸まで必要なものが届かない!
痩せ型女子の場合、脂肪が少ないことで冷え性になりやすい傾向があります。
体が冷えると血行も悪くなりますが、胸を育てるための女性ホルモンや栄養は血液によって胸まで運ばれていますから、血行が悪くなると胸までそれらが上手く届かずバストアップが妨げられます。
つまり、痩せ型女子は冷えによって血行が悪くなることによっても胸が育ちにくくなるんですね。
それに、栄養が足りないと女性ホルモンが分泌されにくくなったり、体が冷えることで血行が悪くなったりすることも関係してるのか。痩せ型女子が貧乳になりやすいと言われる理由が、わかった気がする。
量や栄養素の種類は足りている?食生活改善によるバストアップ
それでは、ここからは痩せ型女子がバストアップするための方法について詳しく確認していきましょう。まずは、食生活について確認したいと思います。
食べる量をチェックしよう!
食べる量が少ないと、どうしても栄養が不足しがちになります。そのため、できるなら食べる量を増やすのが一番です。
とはいえ、胃腸が弱くてあまり食べられないなど、食事の量が減りがちな理由がある人もいらっしゃるかもしれません。
そのような場合は、以下のようなことに注意しましょう。
- 3食規則正しく食べる
- 食べる時には炭水化物から食べ始める
- 消化しやすくなるようよく噛む
- お腹の冷えを防ぐ
- 過度の飲酒・喫煙は控える
胃腸の調子が悪かったり胃腸が弱かったりする人の場合、1回に量が食べられないからと食事を何度かに分けて食べていることもありますが、このような食べ方をするとすぐにカロリーを摂取できると体が思うので取った栄養が脂肪として蓄えられにくくなります。そのため、食事は1日3回規則正しく食べる必要があります。
逆に、食べられないからと食事を抜くのも栄養不足の原因になりますので、そういった意味でも3食規則正しく食べることが大切です。
最近、野菜から食べ始めるというダイエット法が注目を浴びていることをご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、食べる順番は太るかどうかにかなり関係しています。野菜は、インスリンと呼ばれる以下の働きをするホルモンの分泌量を緩やかにします。
- 糖をエネルギーに変換する
- 余分な糖を脂肪にして蓄える
つまり、野菜から食べるとこの働きが抑えられ、脂肪が蓄えられにくくなるわけです。ということは、逆に考えればインスリンの分泌量を増やす働きをする食べ物から食べれば、太りやすくなるということなのです。炭水化物にはインスリンの分泌量を増やす働きがありますので、太りたい時には先に食べるといいんですね。
さらに、食べ物をよく噛むことで消化を助けることができますし、お腹が冷えると機能が低下してしまうので冷やさないことでも消化・吸収を助けることができます。喫煙や飲酒で食べ物が食べられないようであれば、控えることも必要です。
カロリーにも意識を向けよう!
量は食べているはずなのになかなか太れないという場合、無意識のうちに低カロリーの食品ばかりを食べていることもあります。
カロリーが不足すると脂肪をつけることはできないので、普段食べている食品は低カロリーのものが多いと言われる方は、意識して高カロリーの食べ物を食事に取り入れる必要があります。
とはいえ、摂取するカロリーを増やして太ってしまうのは嫌だ、と言われる方もいらっしゃるかもしれません。そこで、一度太ってから胸を残して痩せる方法について、こちらの記事でご紹介していますので合わせてご覧ください。
栄養素の種類は足りていますか?
たくさん食べているのになかなか脂肪がつかない場合、何らかの栄養素が足りていないことが考えられます。そのような場合には、栄養バランスを整える必要があります。
食べる量は少量でも、肉・魚・野菜など多くの種類の食品を食べるように意識するだけでも違いますので、ぜひ試してみてください。
普段似たようなものばかり食べているという人は、その食品に含まれる栄養素をチェックして、普段摂ることができていない栄養素を含む食品を食べるという方法で栄養バランスを整えるようにしてもいいですね。
バストアップに役立つ栄養素を含む食品紹介
痩せ型女子の場合、まずは全体的な栄養バランスを整えることが前提なのですが、その後はバストアップに役立つ栄養素を積極的に取り入れることでバストアップ効果を狙うことも可能です。
そこで、バストアップのために取りたい栄養素と、その栄養素を多く含む食品をご紹介します。
取りたい栄養素 | バストアップに役立つ理由 | 多く含まれる食品 |
---|---|---|
大豆イソフラボン | エストロゲンと似た成分 体内に女性ホルモンが増えたのと同様の状態を作る |
大豆製品 |
ボロン | エストロゲンの分泌を促す | キャベツ、レーズン、ナッツ類など |
タンパク質 | 大胸筋などの筋肉の元になる 女性ホルモンの分泌を促す |
鶏肉、乳製品など(動物性タンパク質) 大豆製品など(植物性タンパク質) |
ジオスゲニン | 女性ホルモンを活発化する | 山芋 |
ビタミンA | 肌にハリを持たせ胸を大きく見せる | 緑黄色野菜、レバーなど |
ビタミンB6 | タンパク質を代謝するために必要 エストロゲンの分泌を促進する |
マグロ、サケ、レバーなど |
ビタミンB12 | タンパク質を代謝するために必要 | シジミ、レバー、チーズなど |
ビタミンC | コラーゲンの合成に関係し肌にハリを持たせる | 柑橘類、ほうれん草、ブロッコリーなど |
バストアップと関係する栄養素は、多くありますね。これを見るとバランスの良い食事をする必要性が分かるのと共に、特に意識して摂りたい栄養素があることもわかります。
痩せ型女子の場合、食べる量を気にすることはもちろん、カロリーが足りているか、不足している栄養素が無いかなども気にして食事をする必要があることがわかりました。バストアップに役立つ栄養素は、特に意識して摂りたいですね。
睡眠をしっかりとって女性ホルモンを促すことによるバストアップ
一見関係ないように見えるかもしれませんが、睡眠とバストアップには密接な関係があります。そこで、胸に脂肪がつきにくい痩せ型女子の場合、睡眠を見直すことからバストアップを目指す方法もあります
では、睡眠の改善によるバストアップについて、詳しく見ていきましょう。
睡眠時間が足りないと交感神経が優位になる!
睡眠時間が足りないと、自律神経のバランスが乱れます。自律神経と女性ホルモンの分泌は、どちらも脳にある視床下部というところでコントロールされているため、どちらかのバランスが乱れるともう1つのバランスも乱れてしまいます。
つまり、睡眠不足によって自律神経のバランスが乱れると、女性ホルモンの分泌も上手くいかなくなるということです。そのため、バストアップには睡眠時間の確保も大切だと言えるんですね。
バストアップのことを考えるなら、睡眠時間を7時間以上取りたいところです。
早く眠るための工夫
睡眠時間を確保しようとしてベッドに入っても、なかなか寝付けないと言われる方もいらっしゃるかもしれません。そうなると、寝なければと焦ってしまって余計に眠れないという悪循環に陥ってしまうこともあります。
そこで、早く寝るための工夫として、以下のことを試してみましょう。
- 寝る前には体を温めておく
- 寝る前にパソコンやスマホなどを見ない
人間は、体を十分休ませるために寝ている時は体温が下がっています。そのため、寝る前は体温がだんだん下がることで眠りに入る仕組みになっているので、体温を上げていると体温が下げやすく眠りに入りやすくもなるということが言えます。
そこで、寝る前に体を温めておくために、お風呂はゆっくり湯船につかって温まりまだ体が温かいうちに寝る、白湯を飲んでから寝るなどの方法があります。
それから、寝る前にパソコンなど見ることも避けましょう。パソコンやスマホ、テレビなどの機器からはブルーライトと呼ばれる光が出ていて、このブルーライトが眠りに関わるメラトニンと呼ばれるホルモンの分泌量を減らします。
それによって寝付けなくなったり、眠りが浅くなったりしますので、寝る前にはこれらの機器を見ないことも大切です。
寝る前に、どうしてもスマホをチェックしたくなるけど、その時間を早めて寝る前には見ないようにするなどの工夫も必要ね。
胸を大きく見せられ血行促進効果まである!運動によるバストアップ
女性全般に共通して言えるのが、運動をすることによってバストアップ効果が出期待できるということです。
筋肉を鍛えることによるバストアップについて詳しく知りたい方は、こちらの記事を合わせてご覧ください
痩せ型女子の場合、筋力トレーニングだけではなく、血行促進効果を持つ運動やマッサージを取り入れて血行促進を図ることによるバストアップも効果的です。
では、痩せ型女子がバストアップしたい時に適した運動を、例を挙げて見ていきましょう。
大胸筋・小胸筋を鍛える
大胸筋は、胸を支えるための土台の役割を果たす筋肉なので、筋トレをして鍛えることで胸の下垂を防ぎ、大きく見せる効果があります。バストが小さい女性でも胸が下垂することは避けられませんので、鍛えることで大きく見せる効果を得ることができます。
大胸筋を鍛える方法としてとても有名でかつ簡単にできるのが、合掌のポーズと呼ばれる運動です。胸の前で両手をお祈りをする時のように合わせ、力を入れて押し合うという方法です。
また、腕立て伏せもバストアップに効果的な運動です。バストアップを目指す時には、以下のイラストのような膝をついた状態での腕立て伏せで十分効果を得ることができます。
小胸筋は胸を引き上げる働きを持つ筋肉なので、やはり鍛えることで胸の下垂を防ぐことができます。小胸筋を鍛える時には腕立て伏せを逆向きにしたような、リバースプッシュアップなどの運動がお勧めです。
全身運動を行う
痩せ型女子の場合、血行を促進することがバストアップに繋がることが多いため、全身運動を行う方法もお勧めできます。
そのため、次のような運動をすることを習慣にしてみましょう。
- ウォーキング
- 階段を上ったり下りたりする
- ラジオ体操
- ストレッチ
負荷の大きい運動を無理して行うのではなく、適度な運動を続けて行うよう意識しましょう。
お風呂タイムを活用する
血行を促進するためには、お風呂タイムを有効活用して入浴しながらマッサージをする方法もあります。お風呂に入っている時は体が温まっているので、女性ホルモンの分泌を促す効果が高まります。ただし、この方法はすぐに効果が出るものではないので、根気強く続けることが大切です。
お風呂で行うバストアップマッサージについては、こちらの記事で詳しく説明しています。
それから、全身運動をして血行促進を目指すのもいいんだね。確かに、痩せている人って脂肪が少ない分冷えやすいって聞くから、血行を良くすることも大切だって言われると、なるほど、って思うよ。
専用の商品で胸を大きくすることも可能!ブラによるバストアップ
胸が小さい人の場合、胸を育てることを目的とした商品である育乳ブラを着用してバストアップをする方もあります。ですが、実はこの方法は、痩せ型女子には最初からお勧めできる方法ではないんです。
なぜかというと、育乳ブラでバストアップできるのは、脇や背中にお肉が流れないようにしたり、流れてしまったお肉、つまり脂肪を胸に戻して固定したりすることでバストアップを図る仕組みになっているからです。
痩せ型女子の場合、もともとの脂肪が少ないのですから、寄せ集めてもそれほど効果が得られないことになってしまうわけですね。そこでお勧めなのが、まずはナイトブラから始めることです。
では、なぜそう言えるのか、痩せ型女子の場合のブラによるバストアップについて詳しく見ていきましょう。
痩せ型女子がナイトブラを着用する効果
ナイトブラとは、寝る時に着用することを目的として販売されている夜専用のブラジャーのことです。
ナイトブラも基本的には胸から脂肪が流れるのを防ぐ仕組みになっているので、そういった意味では育乳ブラと同じなのですが、ナイトブラを着用する効果は他にもあります。
- 胸を温める
- 快適な睡眠を促す
寝ている間にブラを着用していないと、胸回りが冷えやすくなります。最初にお話ししたように、冷えると血流が悪化して胸が育ちにくくなるので、ナイトブラを着用することでバストアップしやすくなります。特に冷えやすい痩せ型女子には嬉しい効果ですね。
また、ナイトブラは昼間とは違う夜の胸の動きに合わせて作られていることと、リラックスタイムに着用する商品なのでノンワイヤーのものが多いこととで、胸をしっかりサポートしつつ締め付けない着用感で眠り心地が良くなるというメリットもあります。
ナイトブラを着用することで、より心地よく眠れる可能性もあるんですね。そうなると、しっかり睡眠が取れることによるバストアップ効果が期待できます。
ナイトブラの効果やナイトブラの選び方について説明している記事もありますので、ぜひ読んでみてくださいね!
胸が育ってきたら育乳ブラを!
ナイトブラの着用や、ここまでご紹介してきたようなバストアップ法を試すことで胸が育ってきたかなと思ったら、その後は育乳ブラの出番です。
育乳ブラは胸以外の場所に流れた脂肪を集めて胸を育てるブラなので、脂肪が体についていた方がより効果が高まります。また、胸の形を崩さない効果もあるので、せっかく胸につき始めた脂肪を脇や背中に逃がさないようにもしてくれるわけですね。
そのため、集める脂肪が無く胸も小さいうちから試すのではなく、ある程度体に脂肪がつき、また胸も大きくなってきたと思った頃から使い始めることで効果が実感しやすい商品だと言えます。
最初から育乳ブラを使えばいいのではないかというイメージがあったんですが、育乳ブラは脂肪を寄せ集めて胸に定着させる商品なので、痩せている人の場合はあまり効果が期待できないということに驚きました。
それよりも、まずはナイトブラを着用して胸を温めたり睡眠をしっかりとったりすることで脂肪をつける方が効果的よ。それで効果が見えてきたら、その時に育乳ブラに移行すればいいわよね。
痩せ型女子に向けたバストアップ法もある!できることから始めよう
以上のことから、痩せ型女子がバストアップをしたいと思った時には、以下の方法を試してみると良いことがわかります。
- 食事に気をつける
- 睡眠をしっかり取る
- 運動をする
- ナイトブラ・育乳ブラを使う
痩せていると、体全体に脂肪が少なくなるなどの理由でバストアップしにくいのが現状なのですが、だからと言ってバストアップできないということではありません。
自分にできそうなことからでいいので、バストアップに繋がる習慣を持つようにしたいものですね!
だけど、痩せ型だから胸を大きくすることは無理だと諦める必要はないのよ。
少しでも栄養を取るようにする、睡眠をきちんと摂ることで女性ホルモンの乱れを防ぐ、運動をすることで胸の下垂を防いだり血行を促進したりする、胸を育てるためのブラを着用するなど、できることはいろいろとあるわよね。
バストアップ法はいくつかあるから、難しくないことから始めて、バストアップしやすい状態を作りたいものね!